上げてけ!

Fortune Tarot

基本的に僕がタロットを使って占う時は、クライアントさんに共感し過ぎない様にしてます。殆どのタロット占師は占う前に、先ずクライアントさんから望みや悩みを聞きます。その時に占師が、クライアントさんの話を一生懸命に聴くのは当たり前ですね。でも一生懸命に聴く余り、占師がクライアントさんに感情移入し過ぎてしまってはいけません。クライアントさんの話を聴く時に占師がせねばならないのは、感情移入=共感ではなく理解です。占師はクライアントさんに共感するのではなく、あくまでも占師はクライアントさんを理解するんです。

共感とは、好き嫌いの事です。人は誰でも、多かれ少なかれ好き嫌いという価値観を持ってます。好き嫌いという価値観というよりも、好き嫌いという判断基準を持ってる訳です。その判断基準を以ってして、意識的か無意識的かは別として常に判断しながら生きてる訳です。この好き嫌いは、当たり前ですが占師も持ってます。でも占師は、我がの好き嫌いを占いに持ち込んではいけません。占師が我がの好き嫌いを占いに持ち込んだ時点で、その占いは恐らく巧くいかないでしょう。だって、占師とクライアントさんの好き嫌いは全く違うのですから。

占師が我がの好き嫌いでクライアントさんを占うなら、それは既に占いではありません。まぁ強いて言うなら、人生相談ですね。そして人生相談なら、我がの好き嫌いでクライアントさんに語っても良いでしょう。クライアントさんも人生相談なら、それを聴きに来てる訳ですからね。でも占いと人生相談は、全く違います。占師は、占いって出た結果をクライアントさんに伝えねば成りません。占ったら、占師の好き嫌いとは逆の結果が出るかもしれません。それでも占師は占って出た結果を、キチンとクライアントさんに伝えなければ成らないんです。

ただ、どうキチンと伝えるかは占師に縁ります。その辺は、占師の伝える力に縁るでしょう。占いで出た同じ様な結果でも、それを巧く伝える占師も居れば巧く伝えれない占師も居るでしょう。どんなに悪い結果でも、伝え方が良ければクライアントさんはチャンと聴いてくれるでしょう。逆にどんなに良い結果でも、伝え方が悪ければクライアントさんは全く信じてはくれないでしょう。つまり占師は占うテクニックと伝えるテクニック、その両方を磨かねばならないという事ですね。その両方が揃って、初めて占師と呼べると言っても良いでしょうね。

そもそも占いの『占』という時は、『卜』と『口』という字から作られてます。先ず『卜』は、占うという事です。次に『口』は、その占った事をクライアントさんに伝えるという事です。この『卜』と『口』のバランスが取れてて、初めて『占』なんですね。『卜』だけが優れてて『口』が劣ってたら、占いで金は稼げないでしょう。どれだけ当たる占師でも、口が悪い占師の元に通い続けるクライアントさんは少ないです。『卜』が劣ってて『口』だけが優れてたら、そもそも占師ではありません。人生相談員に、職を換えられる事をオススメします。

占師はクライアントさんに共感せず、あくまでもクライアントさんを理解する事。そして我がで占って出た結果は、我がの価値観とは違ってもキチンと受け容れる事。ただしその占って出た結果をどう伝えるかも、占師の腕の見せ所だという事。まぁ、こんな感じですかね。ただただ吉か凶かを知りたいだけなら、宮さんに行って御神籤を買えば良いのです。今はネットで、機械が無料で占ってくれる所も在りますしね。私達の人生は、単純に吉凶を決めれない事で満ち溢れてます。だからこそ機械が占うのではなく、人が占う意味と価値が在るんですね。

では、そもそも理解ってなんでしょう。共感は、好き嫌いの事でしたよね。占師は、クライアントさんの心に寄り添わせて頂きます。あくまでも、Fortuneの占師は、そうしてます。それはさっきも書きましたが、世の中は吉か凶で割り切れる事ばかりではないからです。世の吉と凶ではなく、あくまでもクライアントさんの好き嫌いを重んじたいからです。でも占師とクライアントさんの関わりは、例えるなら電車に乗った時にたまたま隣の席に座った者同士位でなければ成りません。でなければ、占師の好き嫌いが占いに混ざるからなんですね。

占師はクライアントさんを理解する為に、クライアントさんよりも抽象度が高くなければ成りません。でなければクライアントさんの悩みへの解決策やクライアントさんの望みへのアドバイスなんて、気が付ける訳が無いんです。抽象度の低い占師はどんな占術を使おうと、クライアントさんの役に立つ事に気が付けません。クライアントさんより1つだけでも抽象度を上げなければ、クライアントさんから鑑定料を頂ける様な占いはやれないんです。つまり占師がクライアントさんより抽象度を上げる事が、クライアントさんを理解する事に繋がります。

幼い頃からスピリチュアルに興味と関心を持ち、多くの師に仕えつつ学びを深める。 未だ学びの途中ながら、その学びはスピリチュアルの枠を超え多岐に渡った。その知識や能力をアウトプットする場として、祓師という職を選ぶに至る。 クライアントの心に寄り添い、明日への元気が出てくる様な施術を行う。

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