担げ!縁起!

Fortune Tarot

占師をやらせて頂いてると、色んなクライアントさんから色んな悩みを聴かせて頂きます。すると、在る事が解ります。それは人の悩みという物は概ね、対人に関する事だという事です。対人、つまり人間関係です。世を生きる多くの人が、人との関わり方について悩まれてます。勿論ケースバイケースなので、それこそ100人のクライアントさんが居れば100種の対人に関する悩みが在る訳です。問題点が100種も在るなら、解決法もまた100種は在る事に成ります。でも対人の悩みの本質的な解決策と言うのは、実は全て同じだったりします。

その万能な解決法というのが、縁起なんですね。縁起という考えを解った上で縁起という考えを持ち、縁起という考えを出しつつ生きる。そうする事で、対人の悩みは解決します。解決しますと言うか、悩みその物が消えます。じゃあ、縁起って何だって話ですよね。現代社会に於いては「茶柱が立ってたから縁起が良い」とか「黒猫が目の前を通ったから縁起が悪い」とか、良くも悪くも運の兆しの様な意味で使われてます。でも元は、縁起は仏教用語です。それも、仏教の開祖の釈迦さんの悟りが縁起なんです。そう考えると、凄い事な気がしますね。

とは言え縁起を頭で解るのは、そんなに難しく在りません。少なくとも私達は、釈迦さんが生きてた頃の民よりも賢いはずですからね。縁起とは読んで字の如く、縁より起こるという事です。自己紹介する時に私達は、他の人・他の物・他の事と絡めなければ自己紹介できません。という事は私達は実体を持ってながら、実体が無いという事です。いやはや、何だがよく解り難い話に成ってきましたね(笑)縁起とは、存在でなく関係を認めるという事です。関係が在るから、存在が在るんです。関係が無くなれば、存在も無くなってしますという事です。

親と子が居るから親子という関わりが在るのではなく、親子という関わりが在るから親と子が居るんです。夫と妻が居るから夫妻という関わりが在るのではなく、夫妻という関わりが在るから夫と妻が居るんです。自らという存在は確かに在りますが、自らの本質は関係に在るんです。それが、縁起という事です。じゃあこの縁起を身に付けると、何で対人の悩みが消えるのでしょうか。例えば『嫌な上司』が居たとして、その上司を『哀れな上司』と捉えて関わった瞬間に『嫌な上司』は消えるからです。存在は消せなくても、関係は換えれるんですね。

関わりとは、我がの心が作り出す幻の様な物です。我がの心が作ったのですから、我がの好きに換えてしまえば良いのです。ただ縁起には、たった1つだけ条件が在ります。それは、我がの都合で縁起を作ってはいけないという事です。我がの都合で縁起を作って我がの都合で人と関わってると、その我がで作った縁起・関係で後から苦しむ事に成ります。縁起は、人の為に結ぶんです。もっと言えば、人を喜ばす為に縁起は結ぶんです。そうすれば、対人で苦しむ訳が無いんです。人を喜ばす為でなく、我がの慾の為に縁起を結ぶから後で苦しむんです。

じゃあ喜ばすって、どういう事なんでしょうか。喜ばすというのは、その人を良くする事では在りません。喜ばすとは、その人の嫌な事をしないという事です。もっと言えば、その人の嫌を取り除いたげる事です。良い事って、かなりバリエーションが豊かなんですね。しかも「役に立つ」と言う様な抽象度の高い物から「金を得る」という抽象度の低い物まで、色んなのが在ります。でも嫌な事って、余り違わないんですね。例えば戦争・飢餓・差別は、誰でも嫌ですよね。殺す・奪う・騙すとかも、誰だって嫌です。つまり嫌の方が、解り易いんです。

だから愛する人を「より良くする」のではなくて、愛する人の「嫌を取り除く」んです。因みに愛する人で想い出しましたが、さっき縁起は人の為に結びましょうと書きました。でも好きな人と親しく成りたいとかは、全く構いません。ドンドンと、好きな人にアプローチしちゃって下さい。ただストーカーとは、当たり前ですが縁起的では在りません。例えばテレビで観た事しかないアイドルを好きに成ったら、CDを買ったりライブに行ったりすれば良いんです。売上に貢献する事で、そのアイドルを喜ばせれば良いのです。それが、縁起的ですよね。

いやぁ、縁起については語っても語っても語りきれません。まぁそりゃ釈迦さんの悟った事なのですから、当たり前と言えば当たり前です。でも初めの方に、縁起を頭で解るのは難しくないと書きました。でも、いざ縁起的に生きるのは難しい訳なんです。でもそれは、現代社会を生きる人なら誰でも同じです。日常生活の中で、ちょっとずつ訓練すれば良いんです。僕も偉そうに言ってますが、未だ縁起は初心者マークです(笑)ただ縁起的に生きれなくても縁起を何となく解っちゃうだけでも、ほんのちょっとでも心は楽になるのではないでしょうか。

幼い頃からスピリチュアルに興味と関心を持ち、多くの師に仕えつつ学びを深める。 未だ学びの途中ながら、その学びはスピリチュアルの枠を超え多岐に渡った。その知識や能力をアウトプットする場として、祓師という職を選ぶに至る。 クライアントの心に寄り添い、明日への元気が出てくる様な施術を行う。

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