いたずらッ子

Fortune Tarot

『釈迦という いたずら者が 世に出でて 多くの者を 迷わするかな』と言ったのは、あの一休さんです。でも釈迦さんは『いたずら者』を超えて、けっこう破天荒な人でした。釈迦さんの真の名はゴータマシッダルタと言い、シャカという国の王子様でした。つまりシャカの国の出だったので、今では釈迦さんと呼ばれてる訳です。なかなか、ザックリとしたネーミングです。仮に僕が凄い事をして、後の世で日本さんと呼ばれる様なもんですね。ゲットしたピカチュウに名を付けず、ピカチュウという学術名で呼び続けるよりザックリしてます(笑)

そんな釈迦さんは、29歳の時に出家します。国も親も妻も子も捨てて、です。いやぁ、なかなかファンキーな人です。因みに釈迦という国は、今は残ってません。まぁ、滅んじゃったんですね。じゃあ何で釈迦さんは全てを捨てて出家したかと言うと、苦を知ったからです。それは生老病死という、4つの逃れれぬ苦しみです。これは読んで字の如く、生まれる(生きる)事・老いる事・病む事・死ぬ事という4つの苦しみからは、逃れれないという事です。この事は、王子として育てられ生きてきた釈迦さんにとって、とてもショックだったんですね。

で、出家しちゃうんです。それからの釈迦さんは、ただひたすら苦行に勤しみました。その頃の宗教家の間では、苦しい事をするのがトレンドだったんです。その目的は勿論、悟りを得る為です。苦しい事に耐えれば、いつかは必ず悟れるんだ。まぁ何となく解る様な気もしますが、この頃の苦しい事=苦行はトンデモナイ事ばかりでした。それこそ死んじゃうんじゃないか、という事を敢えてやるんです。そもそも苦行の果てに悟りが待ってるなんて、解ったもんじゃなく。自己満足の為の苦行だったり、他の修行者へ自慢する為の苦行だったんですね。

「俺の方が、もっと苦しい事をしてるもんね。」と、そんな輪の中に釈迦さんも初めは入ってました。でも何か違うんじゃないかと考えた釈迦さんは、苦行を辞めてスジャータという女の子から恵んでもらった粥を食べます。その後に菩提樹の下で瞑想してる時に、悟りを得る訳です。29歳で出家してから6年後の、35歳の時でした。それから釈迦さんは、自らが悟った事を説いて回ります。勿論、自らの里のシャカ国にも行きました。そしてそんな暮らしを続ける内に、多くの弟子を持ちます。そして83歳の時に、この世を去られた訳なんですね。

釈迦さんが生きて居られた頃から、2500年位が経ちました。釈迦さんが亡くなられた後に、釈迦さんの弟子達が釈迦さんから教わった事を纏めて仏教を作りました。そして上座部仏教や大乗仏教、密教等。多くの流派が生まれ、多くの地に伝え広められました。またナーガールジュナさんやツォンカパさんに空海さん等の天才達が、釈迦さんの悟りを深めてきた訳です。ナーガールジュナさんとツォンカパさんは、釈迦さんの悟りから空という考えを生みました。空海さんは密教を作り、より多くの民が解り易い様に釈迦さんの悟りを噛み砕きました。

それでも尚、釈迦さんの想い描いた世は未だ訪れてません。それ所か世は、釈迦さんの想い描いた世から離れつつ在ります。私達は世紀末は乗り切りましたが、未だ世も末な訳です。まぁそれを言うなら、イエスさんの想い描いた神の国も未だ訪れてません。日本の仏教は、世界から仏教と認められてません。その訳は別の機に書くとして・・・それでも日本は初めは仏教国として作られた国なんです。こんな事を言うと、また叱られてしまうかもしれませんが・・・儒教よりも神道よりもキリスト教よりも、私達日本人にとって仏教は近い宗教なんです。

ただ仏教式の葬式とか、あれは釈迦さんの教えには入ってません。釈迦さんは死んだ後の事は、何も語ってないからです。だからもしかしたら、あの世は在るかもしれません。でも、そんな事を考えるより今を一生懸命に生きよう。それこそが、釈迦さんの教えです。その点では、仏教は宗教では在りません。神さんの言が、1つも無いからです。だからこそ釈迦さんの悟りは、今も多くの人の心を掴んで離さないのでしょうね。レベルの高い人の中には、やはり釈迦さんの教えを学んでる人が多いです。あくまでも仏教でなく、釈迦さんの教えをですね。

現代人の私達にとって、釈迦さんの悟りを頭で解るのは難しくないです。でもそれを行うのは、やはり難しいです。仏教の悟りは、慈悲です。でも現代人の私達にとって(我がのやれる範囲で)人を助けるのは当たり前の事で、そこに愛も慈しみも要りません。釈迦さんが生きてた頃の民より、私達の方が賢い訳です。だから今こそ私達は釈迦さんの教えを学び、釈迦さんの想い描いてた世を作る時なのではないでしょうか。それは釈迦さんやイエスさんの様な1人の救世主の手に縁って作られるのではなく、私達1人1人が助け合って作るものなんです。

幼い頃からスピリチュアルに興味と関心を持ち、多くの師に仕えつつ学びを深める。 未だ学びの途中ながら、その学びはスピリチュアルの枠を超え多岐に渡った。その知識や能力をアウトプットする場として、祓師という職を選ぶに至る。 クライアントの心に寄り添い、明日への元気が出てくる様な施術を行う。

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