声のお仕事を通して感じること

Fortune Tarot

この声を持って生まれたことに感謝

小学生の頃から、本を読み聞かせることが好きでした。

教科書を読むときも、友達がなぜ読み間違えてしまうのか分からないくらい、
すらすらと読めていました。

あの頃、どうやって滑らかに読み進められていたのかを思い出すと、
声に出して読んでいるところの2~3行先を目で追いながら朗読していたことを思い出しました。

なるほど!そういうテクニックを使っていたから上手に読めていたのか、と思いつつ。
とっさに読めと言われて、果たして今の自分にできるものなのだろうかと・・・

ちょっとやってみましたが、
理屈は分かっていてもなかなか💦・・・昔はこんな感じだったような・・・と懐かしい感覚です。
練習すればまたできるようになるかもしれませんが、今となっては特に必要ないかもしれませんね(笑)

聞きやすい声なのか、1年生の頃から学年の代表として
全校生徒の前で朗読などをさせられていた記憶もあります。
私でいいの?と思いつつ、特に緊張もせずに楽しめていたのは、
きっと人前で何かを読んで聞かせることが、単純に好きだったからだと思います。

アナウンスがひそかな楽しみに

そんなことをすっかり忘れていた社会人1年生の頃。
航空会社の地上でのお仕事は、分からないことだらけであたふた・・・
その中でもひそかな楽しみは、
空港内の離発着のご案内や、チェックインカウンターなどでのアナウンスでした。

覚えるまではメモを頼りに・・・
ほんのひと時でもマイクを通して声を出す時間がとても好きでした。

電波に乗せて

そんなこともまた遠い記憶となり、
航空会社を離れて10年以上。
ようやく子育てが落ち着いてきたころ・・・
地元のラジオ局にリポーターとして採用され、県内各地をラジオカーで走り回ることに。

ここでは、一方的に何かを読み上げたり、アナウンスをするだけでなく、
誰かと何かの話題についてやり取り(インタビュー)する様子を伝える、というお仕事がメインでした。

ラジオという耳から入る情報だけで、
いかに私がいる場所の景色がその方にイメージできるか、
リスナーの五感に響くように表現できるか試行錯誤しながら、
毎回が出たとこ勝負のぶっつけ本番。
心地よい緊張感と、誰かに伝えられることのありがたさをかみしめる日々でした。

生中継の前に、しっかりと状況を見て、感じること。
相手の方とお話をしながら、一番伝えたいポイントを理解すると決めて聴いて、
決められた時間内にストップウォッチを気にしながらまとめるって難しかったです。
話し出したら思わぬ方向に話が逸れたり(笑)相手の方のお話が止まらなくなったり・・・
笑顔でパニックになることも多々ありました。

東西南北、宮崎県内すべての地域を制覇しましたが、
たくさんの方と出逢い、
短い時間とはいえ呼吸を合わせて一緒に生放送させていただくという、
濃密な時間は、私の感じる力や短時間で理解してまとめる力、
相手の想いを察したり、
その向こう側にあるものに気づくためのスキルを養ってくれました。

また、このお仕事で嬉しかったのは、
宮崎という土地のエネルギーに気づけたこと。
太陽も空も山も海も川も木々も緑も、
目に入るものすべてが
いつもキラキラと輝いていました。

もちろん大小にかかわらず、失敗もたくさんしましたけれど・・・。
ここには書くことができないような、とんでもない失敗や暴走も数多くありました。
穴があったら入りたいような出来事もあります。
その節は本当に・・・💦

でも、そんなことすら忘れてしまうくらい(ごめんなさい💦)
素晴らしい時間を素晴らしいみなさんと分かち合えたことに、心から感謝しています。

場面ごとの声の演出

契約期間が終了し、次の声に関するお仕事は、

「ご葬儀司会」でした。

これは個人的に、その時に非常に興味があったから、というのもあります。

人は最後にどんなシーンを選んで過ごしていくのだろう・・・と。

ご存知の通り、ご葬儀の声の演出は独特です。
穏やかに低く、なおかつ聞きやすく。

始まる前から会場に入り、みなさんが移動されるまでお見送りする、
まさに最後の時間をご一緒させていただくお仕事。

これも1つのご縁、ここでは私の知らなかったいろいろな宗教についても
学ぶ機会となりました。

ご遺族に故人についてのお話を伺い、短時間でナレーションをまとめながら、
私などが初めてお目にかかった故人の方について、ここで語っても良いのだろうか・・・
と、いつも恐縮していた記憶があります。

人がこの世を去る理由は様々です。
そこに立ちあう方々も様々でした。

こんなにもたくさんの方々の想いが行き交う場所で、
声のお仕事をすることは、
その頃の私にとって、実は非常に過酷なものでした。

思ったより影響を受けやすかった・・・というとお分かりいただけると思います。

そのころ、自分をしっかり守れたらよかったのですが、
ものすごくエネルギーをとられてしまって、
どうしても長く続けることができませんでした。

そこからガラリと方向が変わって、

しばらく後に
「婚礼司会」をするようになるのですが・・・

お別れの場から祝福の場へ。

合掌・礼拝から、盛大な祝福の拍手へ。

最初はこれがもう、一番慣れなくて・・・。

どんな声のトーンやテンションで「おめでとうございます!」と言えばよいのか、
かなり自分の中で戸惑ったのを覚えています。

ご葬儀は、指示やタイミングに合わせて声を出すのが基本でしたが、
婚礼はまさに、こちらが進行の時間や雰囲気などを見て、
コメントを入れて繋いだり、お2人をリードしていかなくてはなりません。
ここでしゃべって良いものか否か、変な間をとる習慣がなかなか抜けなくて苦労しました。

しかしここでも、たくさんのカップルにお会いして、
いろいろな出逢いや家族のカタチ、夫婦の絆を見て・感じることができています。

この幸せのきらめきをサロンでおすそ分けできないものか・・・と思いつつ、

毎回一緒に感動して、親の立場や子の立場、それぞれの見方で、
会場の雰囲気を味わいながら、お仕事させていただいています。

サロンで占う時と、婚礼をはじめイベントなどで盛り上げる時と、式典を進行する時。
その時々で、声の出し方や雰囲気が変わってしまうので、
私だと気づかれないことの方が多いとは思いますが・・・

実は近くで見たら蒼月だった!ということが、この先あるかもしれません✨

それはそれで、面白がって観察していただけたら嬉しいです(笑)

声の雰囲気や出し方も、ここ数年でかなり変化してきました。
これも個性だとするならば、この声に生まれてきたことに感謝です。

なんだか今回は、自分の声にまつわる経験について
熱く語ってしまいました。

でも、元を辿れば
「好き!」や「楽しい!」の経験からスタートし、
そこから結果として「誰かの役に立つ仕事」へと繋がっていったのだと考えると、
これからも、心から楽しめることで世の役に立ちたいな、と思うわけです。

それはもちろん、タロットに関しても同じことが言えると思います。

もう少し突っ込んで聞いてみたい!という方は
サロンでお会いした際にでもお尋ねください。
鑑定時間は30分とありますが・・・
その後、雑談タイムも時折ありますので、
ちょっとだけお時間に余裕をもってきてくださるとありがたいです。

あなたの毎日が喜びで満たされますように・・・

Fortuneの店主として、タロット占いを行っている藤井裕子です。 選べるハーブティーと、私手作りの小さな焼き菓子をお楽しみいただきながら、ゆっくりお話をうかがっています。 日常から離れた心地良い空間で、日頃の不安やストレス、緊張で凝り固まった心を定期的にメンテナンスされてみてはいかがでしょうか? あなたの未来に良い変化が起こせますように、そのきっかけづくりにお役立てください。私ができることでサポートいたします。 ささいなお悩みでも構いません。ぜひ一度足をお運びください。

コメント

No Comments

Be the first to start a conversation

Leave a Reply

  • (will not be published)