科学という物差

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学問は、大きく2種に分けれます。先ずは、生理学。これは、機能を学ぶ学問です。機能とは、働きの事です。物の働きを、学びましょうという事ですね。次に、解剖学。これは、構造を学ぶ学問です。構造とは、造りの事です。物の造りを、学びましょうという事ですね。この生理学と解剖学を合わせたものを、学問と呼ぶ訳ですね。因みに脳科学者の茂木健一郎先生なんかは、厳密には大脳生理学の先生だったりします。学問に生理学と解剖学の2種が在るという事は、その物の機能と構造の両方を学ばねば成らないという事です。そうしなけれは、その物を科学したとは言えないという訳です。

例えば祓術に優れた霊能者さんの中にも「霊は居る、だって俺は視えるんだもの」と仰られる方も多いです。霊を祓えるという事は、機能を解ってるという事でしょう。でも霊が居るか否かという点が主観でしかないという事は、構造は解ってないという事です。世には、こういった事って実は多いんです。例えば飛行機だって、何で飛べてるのかハッキリと解ってません。まぁ飛行機が何で飛べるかと言うと、実は飛行機は飛んでるのではなく跳んでるんです。その辺の事は、また別の機に書くとして・・・

祓術や気功なんてのは、正にこの理屈で生き残ってきた様なもんなんです。この理屈というのは・・・「細かい事は良いから、とにかく効けば良いのだ」という理屈です。でもまぁ、確かにそうですよね。私達の様な一般人にとって、何で効くのかなんてどうでも良かったりします。効けば良いんです、効きさえするならそれを使う意味と価値は充分なんですよね。でも、科学者さんはそうはいきません。誰からも求められてなかったとしても、好奇心や探究心の赴くままに研究する訳です。それにまぁ、今は21世紀ですしね。限り多くの事が科学的に解明されてた方が、やっぱり良いですよね。

科学の良い所は、再現性が在るという事です。むしろ再現性の無い事は、科学とは言えません。つまり100人が同じ方法でやれば、100人とも同じ結果が出るという事です。まぁ勿論、薬の様に多少の個人差が出てしまうのはどうしようも在りませんが・・・基本的には、誰がやっても正しくやれば正しく効くのが科学なんですね。例えば、これは成功法則なんかでも同じ事が言えます。巷に溢れてる成功法則の殆どが、法則では在りません。それは、その成功法則と呼ばれてるものが科学的ではないからです。科学に証明されてない物は、厳密には法則とは呼べないでしょう。

例えば科学的な法則に基づいた成功法則、なんてのも少なからず在ります。でも成功者の主観、つまり「俺はこのやり方で巧くいった」といった類のものが殆どです。つまり、再現性が無いんです。だってその成功者さんと似た人格や似た環境の人なら、その成功者さんと同じやり方で巧くいくでしょう。でも、その可能性って高くないですよね。つまり、それは統計学に過ぎないという事です。別の言い方をするなら、ユングさんの心理学はユングさんっぽい人にしか当て嵌まらないという事です。フロイトさんの心理学もアドラーさんの心理学も、それは同じです。特に古典心理学なんてのは「経験論を多い順に並び替えたもの」なので、つまりは統計学です。

それこそ例えば脳科学に基づいた成功法則、なんてのが真の成功法則なんですね。それなら、全人類に当て嵌まる訳ですからね。それこそ私達が進化して、私達の脳の機能と構造が変化しない限りは百年でも千年でも使い続けられる訳です。とは言え科学も進歩しますから、バージョンアップは繰り返されるでしょうがね。

何にしても、科学という物差は便利なものなんですよね。だから僕は、いつも考えてるんです。霊能が科学で解明される日が1秒でも早く訪れて欲しいなと。それこそ気功なんかは。既に科学で解明されてると言っても良いでしょうね。気功が効くか否かなんてな、前世紀の話。今は気功は効いて当たり前、じゃあ気功をどう使えばより効果的かが研究されてる世です。

じゃあ、霊視や祓術なんかが科学的に解明されるのも時間の問題でしょうね。因みに霊視は、共感覚の1種なんじゃなかろうかって話ですね。そして祓術は、気功の1種なんじゃなかろうかって話です。こういった類のものが科学的に解明されれば、こういった良いものが更に世に広まるでしょう。更に詐欺として、こういったものを扱ってる輩を追い出せるでしょう。

霊能や魔術は、古代に於ける最先端の科学でした。それが現代に於ける最先端科学と1つに融合する訳です。1つに融合すると書くと、語弊が在るかもしれませんね。まぁ元は、同じものなんですからね。ただ未だ、そういった世は訪れてません。世は未だ、玉石混合してるのが現実です。だからこそ、私達は識別の眼を持たねば成りません。つまり本物か偽物かの判断を、キチンとやれる様に成らなければ成らないという訳です。

幼い頃からスピリチュアルに興味と関心を持ち、多くの師に仕えつつ学びを深める。 未だ学びの途中ながら、その学びはスピリチュアルの枠を超え多岐に渡った。その知識や能力をアウトプットする場として、祓師という職を選ぶに至る。 クライアントの心に寄り添い、明日への元気が出てくる様な施術を行う。

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