だからといって押し付けるのはダメです
前回の続きになります。
お子さんに本を読んでもらいたいからといって、
『あなたのためなんだから、とにかく本を読みなさい』というのは無しです。
子供の興味のある分野の本を与えてみるとか、
読ませたい本に興味が持てるように、その分野に興味を持つように仕向けてみるとか(笑)
とにかく、その子が知りたい!読みたい!と思えることが鍵になります。
強制されると嫌がりますし、IQも下がります。
ちなみに、私が好きだったのは「こども百科事典」です。
親戚のおば様から譲り受けたという、ブルーの装飾の、数巻でワンセットのものでした。
退屈な時はどれか選んで手に取って、適当にページをめくるのが好きでした。
そのうち、巻末付録の「読書感想文の書き方」や「手紙の書き方」、
「公共の場でのマナー」などに興味を持つようになり、田舎者でもこうすれば大丈夫なのか(笑)と、
バスや電車やデパート、エレベーター、博物館(行ったことありませんでしたが)などをイメージして遊んでいました。
小学校時代は、読書感想文で賞をいただけるくらいまでになっていたので、
知らないうちに、そこからコツを得ていたのだと思います。
偉人伝も好きでしたが、完璧に記憶に偏りがあります(笑)たぶん女性の偉人しか本の絵が思い浮かばないです。
キュリー夫人、ナイチンゲール、ヘレンケラー・・・ですね。
そのあとは、世界名作物語シリーズを、端から端まで全部読む!というような感じで、
図書室を利用していました。
中学になってからなんですよね、図書室に行かなくなったのは。
「学校で図書室に通うなんて、なんだか地味だしカッコ悪いし恥ずかしい。」って思ってしまったからかな?
今となっては勿体無いことをしたなと思いますが。
専らティーンズハートやコバルト文庫、レモン文庫などを買い漁って読んでいた時期でもあります(笑)
中学の頃、特に好きだったのが折原みとさん。宮崎に来られた時にサインしてもらった本もありましたっけ。
これを書いていて思い出しました(笑)
天使シリーズとかアナトゥール星伝とか、時の輝きとか本当にすっかり忘れていたけど思い出しました。
すごく懐かしい・・・です°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
現実逃避ばかりしていたあの頃・・・心の恋人はシュンチでしたっけ(笑)
(お話の中では病気で亡くなってしまう役なんですけど)
親の背を見て子は育つ
それから・・・
大人が本を読まないのに、子どもには読ませたい!と物申すのもおかしな話ですよね。
月に1冊でも本を読んでいますか?
できれば子供の手の届く位置に、子どもに読んでもらいたい本を置いておくのも一つの手です。
大人が熱心に本を読んでいる姿を見れば、なんだろう?本ってそんなにオモシロいのかな?と、興味をもつはずですから。
「これは本」という絵本がありますが、あの最初に登場した時のロバくんのような子供にならないように気をつけたいものです。
ちなみに私は、今でも息子たちが昔お世話になった小学校で、朝の読み聞かせを行っています。
小学生はリアクションに嘘がありませんので、こちらも気合が入りますよ(笑)
選書も、朝っぱらから説教臭いものや堅苦しいものではなく、季節や学年に合ったもの・遠目の利く色彩やレイアウトのもの・参加型のものなど、
とにかく朝のひと時を楽しく過ごせるようなラインナップを心がけています。
遠慮がちに笑ってくれる子、ツッコミを入れてくれる子、
窓から遠くを見てる子(笑)などなど様々なので、「自由に楽しんでくださいね~」と読み始める前に断わりを入れてからスタートしています。
これからも可能な限り続けていきたい活動です。もちろん、社会貢献のひとつとして。
図書館も本屋もいっぱい過ぎて選べない
子供を本のたくさんあるところへ連れて行って、
「好きなの選んでいいよ~」と言っても、判断基準も何もない状態でこの訳の分からない中から選択しろなんて、
子供にとっては非常に難しい提案です。
大人だって、たくさんの蔵書の中から自由に本を選んできなさいと言われても、なかなか無理があると思われます。
できれば、「こういう本があるよ!」と、子どもが興味を持ちそうな本を
押し付けないようにさりげなく大人が提示してあげた方が、最初のうちは良いかもしれません。
絵本でも良いかもしれませんし、
歴史とか偉人伝とか、私のように百科事典とか好きなジャンルの図鑑とかでも良いかもですね。
子供の頃の私にとって非常に有り難かったのは、本屋の無い田舎に住んでいた私を、
休みの日には車に乗せて「本屋に行くか?」と声を掛けてくれた父がいたことです。
隣町にある本屋さんに行くのがとっても楽しみでした。
何も買う当てがなくても、いろんなコーナーを順繰りして、
こんなマニアックな雑誌があるのか~とか、
普段なら気にも留めないジャンルのコーナーを眺めて回っては、子ども心にワクワクしてましたから。
で、ちょっと市街地へ遠出して、でかい本屋へ連れてってもらった時は、
正直、その規模の大きさに圧倒されてしまって(笑)身動きが取れず。
迷子になるのではないかと気が気ではありませんでした。
今になって、毎日本を読んでいます(読んでも読んでも足りないです)。
kindle読み放題で、目を引くものは片っ端から読んでいます。
便利な世の中になったものです(´;ω;`)
あ、今でも本屋さんは好きです。
それでも、昔ほど長時間は立ち寄らなくなったかなぁ。
・・・ちょっと行ってみようかな。
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