本とか読まなくてもネットで調べれば良くね?
こんにちは。
子供に本を読ませましょう、とはよく聞きますが、
ではなぜ?何のために?子供に本を読ませた方が良いと思われますか?
別に本を読んだからって、急に成績が上がるわけじゃないし・・・とか、
本を読む時間があるくらいなら、勉強や習い事してくれた方が・・・とか、
あまり重要だと思えない理由の方が幾つでも思い当たるかもしれません。
大人と子供では読書の目的が異なります
なぜ子供に読書を薦めるのかというと、
大きな理由は、まだモノの見方や価値、判断の基準がハッキリしていないからです。
成長していくにつれ、自分で物事をしっかりと捉え、的確な判断が必要とされる場面が必ず出てきます。
ここで様々なモノの見方や自分なりの価値基準が確立していないと、
思いもよらない事態に陥ったり、自分の可能性を狭めてしまうことになりかねません。
それから、先日どなたかのブログに、
「いじめっ子には国語が苦手な子が多い」というお話がありました。
これはデータとしてきちんとあるようです(うろ覚えで申し訳ないです)
要は、どんなに言葉で諭しても、その子に読解力がなければ、
いじめられた側の気持ちがさっぱり分からないということだそうです。
そこで思ったのが、国語ができないということは、
他の教科もできないだろうということ。
試験の問題は、ほぼすべて言語で出題されていますので・・・ですよね。
出題の意図が理解できなければ、当たり前ですが正解にたどり着くことは難しいでしょう。
英語を学ぶにせよ、元の日本語が理解できていなければ同じことです。
そういった下地になるものがないまま成長してしまうから、
考えているようで考えていない大人や、斜め上の行動に出る大人が出来上がっていくのかもしれません。
また、勉強だけではなく、この世の情報は全て文字で作られています。
大人になって働くために契約を交わすときも、
お金をためて家を買う時も、
何かにつけ公的な文書というのは文字で作られていますよね。
それを読んで、きちんと解釈できなければ、
出世したり成功したり、賢く生きることは困難になるでしょう。
文字で読んで、きちんと言われていることがイメージ(理解)できるようにしておくためにも、
本を読んで、本の中の世界に臨場感を持つ訓練をしておくことが非常に有効だということです。
大人になってからでは遅いです。
悲しい本を読んで涙を流したり、主人公と一緒に悔しい思いをしたり、ドキドキしたり、
楽しい本を読んでウキウキしたり、感動したりすることは、人格を形成していく上でもとても大切なことだと思うのです。
私が幼い頃、いつも傍に「まんが日本むかしばなし」の絵本シリーズがあったのですが、
「桃太郎」などの昔話というのは、基本的に「起承転結」で構成されています。
実際の人生では何が起きるか分かりませんが、
ある程度、物事を順序立てて考えられる基礎を持つことは、将来プレゼンなどで話を組み立てる際など、役に立つ大切なことだと思います。
特にこういった昔話などのフィクションは、子供にも流れが分かりやすい「起承転結」で作られているものが多いです。
このような出来事が起きたら、今後どんな展開が考えられるか?予め予測を立ててみることも柔軟にできるようになるでしょう。
どの人物に共感できるか?というところでも、自分について客観的に考えたり、
周囲の人を理解することにもつながるのではないかな?と思います。
大人になってからでは遅いです、と書いてしまいましたが、
それでもこのままの状態で生きていくよりは、何か学んだり本を読んだりした方が着実に成長に繋がります。
次のブログでは、上手に子どもに読書好きになってもらうには?
というところでお話ししたいと思います。
早速、自分の子どもに読書に取り組んでもらおうと意気込んでいる親御さんは、しばしお待ちを。
親が押し付けたって、何も良いことありませんのでお気をつけください。
No Comments
Be the first to start a conversation