シンプルだけど忘れがちなこと
忙しくなったり、悩みが多くなったりすると、「今ここ」を蔑ろにしがちです。
忙しい時はその次の予定のことやあれこれ考えなくてはならないことが増えて、目の前のことに集中できなくなるとうっかりミスが目立ったり、
悩みで頭がいっぱいな時は過去の出来事や自分以外の人の気持ちをあれこれ詮索したりすることに気を取られて、時間ばかりがむなしく過ぎていくような感じがして焦ったり。
私も一人の人間なので、焦ったり、落ち込んだり、緊張したりすることは多いです。
いくら慣れた仕事だと言っても、毎回、それなりに気構えはしますし、イベントで伺う初めての現場は、到着するまでドキドキします。
今はこうして一人で活動していて、全ての責任は自分なので(どなたかのご紹介は別として)、腹をくくって仕事ができるのですが、フリーランスとはいえ、事務所に所属していた時期や、大手企業さんのもとで講師をしていた時は、看板を背負っている限り失敗は許されない(事務所の社長さんや会社の顔に泥を塗ることになる)と、毎回かなり自分で自分を精神的に追い込んでいた気がします。
余談ですが、「気が休まらない」とはこのことか!という経験ももちろんたくさんあって、お料理の講師をしていたときなど(特に時間配分が難しい内容の時期)は、前日夜から落ち着かず、なかなか寝付けない上、夢の中でも生徒さんにレッスンをし続けて、くたくたになって目が覚めるようなことは何度もありました。
実際にやってみればどうにかなるものなのですが、慣れるまではこういった状態が続いたことを懐かしく思い出します。
こんな風に、ひとつのことに囚われていると、自分のお手入れや家族のことまで気が回らなくなり、うっかり予定を忘れてしまうことや、自分のための時間がなくてバタバタすることなど日常茶飯事なのが私で・・・結局後回しにしたことがギリギリになることも多かった気がします。
あの頃は何をやりたくてそれをやっていたのか、自分でも良く分かりません。
生きることに必死だったと言えばそうとも言えますが、余裕のないあの日々に戻りたいかと言えば、それはもう無理だと断言できます。
じっくり鏡を見て姿勢を正す
あんなに忙しかった頃は、ここぞというときに限って体調を崩しがちでした。
精神的に追い詰められていたときは、声のお仕事であるにもかかわらず、張りのある声が出てきてくれなくて、そんな自分に訳が分からずショックを受けたこともあります。
最終的には両方の乳房に異常が見つかるなど、どうしてこんなことになるのか分からずにオロオロするばかりでした。
今でこそ、いろんなことを学んで割と元気に過ごせていますが、あの頃の自分は何も考えず(知らず)に、自分の健康維持や美容に関する問題を、栄養ドリンクや市販薬、健康食品やお医者様、化粧品メーカーの人任せで生きていたので、体調やお肌の調子を崩しがちだったのは当然と言えば当然ですし、いかにいろんなことをあきらめて(見ないフリして)生きていたかが理解できるので、今となっては良い経験になっています。
今の暮らしの楽しみのひとつは、毎朝きちんと鏡を見て、自分の顔色や姿勢を見て、痛みがないか実際に触れて、感じるように心がけてみることです。
日々、自分で手入れをすればするほど、きちんと反応してくれるのが、身体の良いところだと思います。
手入れと言えば、全くの余談ですが、先日ようやく念願の「毛玉クリーナー」を購入しました。
クローゼットにしまい込んでいたコートや靴下、セーターの毛玉が驚くほど美しくカットされていくので、お手入れに病みつきです。
子どもの頃(昭和の時代)、実家にあったのが「乾電池式の毛玉取り」で、なかなか思うように毛玉が取れず、面倒だな~と思った記憶があるのですが、今時のコンセント式はパワーも安定していて、お手入れもしやすいのでおすすめです。
これでまたしばらく着続けることができそうで、良い買い物をしました。
話がそれてしまいましたが、
日々の暮らしを楽しむための、サポーター的な役割を担っている仕事のひとつに、私がやっている占いや気功も含まれるのではないかな~、と思うところです。
今日も施術をさせていただきましたが、何もせずに休むことは罪ではないですし、人間関係でうまくいかなかったことが全て自分のせいだなどと思う必要もありません。
充電期間は、その人の人生にとって大切な時間です。
また、昔はどうあれ、今、自分の目の前に昔のままのその人たちがいて、現実的に何か悪さをしてくるかと言えば、そうではない訳で・・・もはや過去の出来事なのですから、安心して今の生活を楽しんでいただけば、それで良いと思うのです。
よろしければ、精一杯、これまでやってこられた自分を、ゆっくり時間をとって、たくさん褒めて(認めて)あげてください。
私も人のことは言えませんが、今の自分でいられることを、シンプルに楽しみながら過ごす毎日を、最近特にありがたく感じているところです。
みなさんの毎日は、どんな時間が流れているでしょうか?
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