心でキャッチしていますか?
いつもありがとうございます。
今日の宮崎はとても暖かく、少し汗ばむくらいの陽気でした。
新しい年が明けて、立春も過ぎ、梅や桜の開花の話題も聞こえてきますが、世の中は春の到来を知らせる明るいニュースばかりではないのが現実です。
日本では4月が新年度の始まりになるため、そろそろ進学や就職など、これまで慣れ親しんできた環境から離れ、新しい生活がスタートすることへの期待や不安も高まる時期ではないかな、と思います。
誰にでも「はじめて」はあり、誰だって最初から完璧に勉強や仕事をこなせるわけではありません。
初心者だからこそ、できないことを恥ずかしいことだと思わないことです。
むしろ、堂々と人に質問したり、教えを請うたり、失敗することができる立場なのですから、遠慮なく「はじめて」を満喫してください。
誰も初心者に100点満点など求めません。
経験者は、0から1になることの大変さを知っているからです。
いきなり100点を目指すのではなく、小さな積み重ねを大切にされると、いつのまにか大きな成長を感じるところへ到達しているはずです。
焦らずに、緊張でさえも楽しめるように、無理せず気楽に取り組まれてみてください。
さて、勉強や仕事のご相談で出てくるのが、「やってみたけど自分には向いていない。もう続けたくない。でも簡単にはやめられない。」といった悩みについてです。
私にも経験があるのですが、心のどこかで嫌だと思ってやっていることは、時間が経過すればするほど意欲的に取り組めなくなっていくものです。
そのことを考えるだけで気が重い、足が重い、足が向かない、手につかない、うわの空になるなど、全身で拒絶し始めます。
だったらやらなきゃ良いものを、「甘えだ」「意志が弱い奴だ」「ふらふらしていて甲斐性がない」「途中で投げ出すなんて根性がない」といった世間の目や周囲からの評価を気にして、「苦労した分報われるはずだ!」「結果を出して見返してやる!」と自らを叱咤激励してみては、またすぐにやる気がダウンして、の繰り返し・・・
これでは心も身体も不安定、なんだか不健康な気がします。
実際に、やりたくないことを一生懸命やっていた頃が私にもありますが、その当時は常に気分がすぐれず、体調不良を感じていた覚えがあります。
そこまでしても続けたいことなのであれば仕方がないですが、そうでもないのに(好きでも楽しくもないことに)時間や気力を浪費してしまうことの勿体なさに気がつけなかった自分がいました。
どちらにしても、最終的にその責任を負うのは自分なのだから、いつ辞めようが関係なかったな、と今では思ったりします。
あの苦しい時間をもっと別のことに使おうとすればよかったのにな、と。
自分だけの仕事をやる
結論から言うと、自分のやりたくないことや、自分の能力外のことを、無理して、悩み苦しみながら、我慢して続けることはおすすめしません。
「続けた方が世間体的には良いのかも」と思うのであれば、好きにすればよいと思います。
そのかわり、そうすることで生じるストレスや不満、不安は、自分の責任です。
きれいごとばかりでは、幸せは感じられません。
世の中には「自分はこれで成功した」というサクセスストーリーや、「このやり方でうまくいく」というノウハウがたくさん情報としてあふれていますが、
個性や能力は人それぞれですから、絶対にそれをまねするだけでうまくいくかといえば、そうとも言えないのが世の中です。
こちらに相談に来られる方の中には、今のトレンドや常識に振り回されて、何が一番良いのかが分からなくなり、情報を追いかけては気持ちが焦ってばかりの人や、
これをやったらうまくいくという情報を取り込み過ぎて、逆に身動きが取れなくなってしまっている人も見受けられます。
まるで、気になる身体の症状を検索していたら、いろんな病の情報が出てきて、自分は重い病気ではないのかと不安になり過ぎて、逆に精神を病んでしまった、かのようです。
だからこそ、情報は自分の心でキャッチされることをおすすめします。
いくら周りが良いと勧めても、あなたの心の反応が微妙で、価値観が合わないと思うのであれば、あなたにとってそれは不要だということです。
それを見て、聞いて、体験してみて、違うな、と感じたら、それで良いということです。
分からないから触れてみるのです。それで合わないと思うのであれば、「自分には合わないことが分かった」ということで良いのではないでしょうか?
こうやって、感性を豊かにしながら情報をキャッチしていくと、その時々で自分に必要なものが自然に分かるようになり、心身ともに健康になっていくはずです。
上手に忘れられるようになる
過去の記憶や過去の情報に汚染され続けたままでいると、新たな自己成長に繋がるような新鮮な情報が入ってくるスペースが見当たらなくなります。
過去の恋愛に支配されて、新しい出逢いが見えなくなっている人と同じです。
確かに記憶を全消去するのは難しいですが、きちんとそれなりの場所へ収納しておくことは可能かと思います。
過去の情報や思い出が常に出しっぱなし、アタマの中に散らかりっぱなしだと、今の自分がどれをどう扱えばよいのかさえ分からなくなります。
あいまいなことは、自分の中だけでもうまく「けりをつけておく」ことです。
中途半端なまま放置して、向き合うことから逃げれば逃げるほど、散らかっていきます。
本当のことなど誰にも分からないのであればなおさら、自分の主観で良いですので、腑に落ちるように整理してあげてください。
そして、世の中には、大変なお仕事に日々取り組んでいらっしゃる方たちがいます。
この場所にもいろんな職業、役割を担う方がこられますが、みなさんすごいな、と尊敬することばかりです。
しかし、実際にその方たちにインタビューしてみると、
「確かに大変だけど、結局この仕事が好きだから、苦にならないのよね。」と言われたりします。
「人が違えば、同じ仕事でも違ったものになる。だから競争はしない。
ただ、自分だけの仕事をやる、それだけですよ。」
と教えていただいたこともあります。
家族のせい、職場の人のせい、環境のせい、何かのせいにして、現実の問題から目を背けることは簡単にできますが、それでは勝手にしんどくなっていく一方です。
自分の責任で、自分の人生を正していく。
無理せず、のんびり、気楽な方へ。
大変な中でも、幸せを感じながら生きていくことで心に余裕が生まれ、
周囲の誰かにも、自然にその幸せを与えることができるようになります。
誰かに幸せを与えて欲しい、幸せにして欲しいと思っているのであれば、残念ながらあなたが満足する日は来ないかもしれません。
なぜなら、あなたが幸せだと感じなければ、何をどんなに与えられても気づくことなく、無意味なものになってしまうからです。
大きく息を吐いて、新鮮な空気をたっぷり吸い込んだら、
少し身体を動かすなど、リラックスしてみましょう。
時にはぼーっとして、アタマを空っぽにすることも必要です。
上手に息抜きをしながら、毎日を楽しんでください。
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