崖から足を踏み外すか否か
自分自身もそうでしたので、何も言い訳はできませんが・・・
とかく若いうちは自由奔放さが吉と出たり凶と出たりしがちです。
それが良い悪いではなく、
その時期だからこそできることや味わえることがあると思います。
例えば、周囲からみたら可能性のないことのように思えることを、
どこから湧き出るのか分からない自信だけで進めようとするとき。
知識もなければ経験もない。
だけどやってみるしかないし、やれる気がする!
挑戦することは悪いことではありません。
このカードからは、大空を吹き抜ける風のような自由さが感じられる反面、
一歩間違えれば、崖から転落することもありうるということも教えてくれているようです。
自由過ぎて・・・の困ったちゃん
というと、なんだか可愛い迷惑になってしまいそうですが、
自由も度が過ぎると周囲に引かれますよね。
あなたの周りにいませんか?
自由過ぎて 無責任、何事も結局、人任せにしてしまう人
自由過ぎて 周りの意見に耳を貸さず、浅はかな行動をとってしまう人
自由過ぎて 深く考えずに言葉を発してしまう人
自由も度が過ぎると、崖から足を踏み外したような状態に陥りますよね。
信頼や評価を著しく落としてしまうような・・・
だからと言って、本人に全く悪気があるかといえばそうではなく。
そこがこの愚者のカードのポイントだと思います。
この登場人物に、別に悪いことをしそうな気配は感じられません。
むしろ楽観的で、逆に騙されやすそうな雰囲気が感じられるくらいです。
自由を後押しするために
このカードの環境のように、
非日常の世界へ足を運んでみるのも良いかもしれません。
いつもの考え方、価値観などにとらわれない、
自由な世界を見下ろすことで、
狭まっていた心のスペースが解放されて、
チャレンジする意欲が湧いてくるかもしれません。
何か新しいアイディアが降りてくるかもしれません。
それでももしかしたら、
そのひらめきが、理解されないかもしれません。
しかし、宙に現れたそのひらめきは、自由に変化させることが可能ですし、
どこへでも向かわせることができます。
その方向性を見つけるのが次へのステップではないでしょうか?
また、それを理解してもらうために周りに耳を傾け(従う従わないは自由です)
崖から転落することを防ぐ手立ても必要なことでしょう。
行き当たりばったりになり過ぎないように、
自由に考え、行動することで、何かが得られる、
そんな可能性を大切にしたいですね。
愚者となって得られたもの
蒼月の場合・・・
学生の頃、帰宅途中に大きな焼却炉がありました。
そのすぐ傍に焼却灰を集める深さ100センチ、縦横2メートルほどの穴があって、
灰が溜まればどこかに運ばれていくことは知っていました。
ある日の帰宅途中、
ふと目をやると、驚くことに、地面すれすれまで灰がたまっていたのです!
これはもう、この両足で踏み心地を感じるしかない。
そう思った時にはすでに、
積み上げられた灰めがけて
ホップステップジャンプして飛び込んでいました。
結果は・・・
ドボン。
え?冷たい?プール?
腰の上まで水につかる。
あ・・・雨上がり、だったか。
昨日の土砂降りのせいで。
灰は水に浮く・・・のか。
何もかもびしょ濡れ・・・
っていうか、
なんでそれに気づかなかったんだろう?
なんで片足からそっといかなかったんだろう?
なんで昨日までの灰の量から想像できなかったんだろう?
という、浅はかな行動に対する分析が始まり・・・
あとから追いかけてくる友達に気づかれないように、
何事もなかったかのように、灰から這い出し(笑)
ここが身長くらいの深さでなくてよかったーと思いつつ、
素知らぬ顔で帰った、というエピソードが蘇ります。
いや、このことで、
私の無鉄砲さがなくなったかといえばそうではなく・・・
それでも、ちょっとは考えて行動に移すようになりました。
多分、こんなことをしでかすのは、
私くらいだと思われますが・・・
無知って怖いですね。
良い子の皆さんは、危ないですから気をつけましょうね(笑)
今ではもう、その焼却炉自体が無くなってしまったけれど、
通学路を通るたびに思い出す、
何とも言えない愚者的な思い出です。
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