「自分で選ぶ」ということ

最終的な決定をするのは？

占いのお仕事をしていて、

どちらを選べばよいですか？という質問に対して、
それぞれカードから読み取った情報をお伝えすることがあります。

お伝えすることはできても、
私にはその方の人生を「こうだ！こうあるべき！」と断言することはできません。
それから、たまに質問されますが、
その方の未来や過去生や因縁、そういうものが「見える人」でもありませんのであしからず・・・。

もちろん、占星術や数秘術からそういったものを読み取ることは可能かもしれませんが、
それで出た結果であなたの人生を断定したりはしませんし、
それを知った上で、問題を良い方向へ換えるお手伝いならある程度は可能になります。

話はそれましたが、
とにかく、どんな占いの結果が出たとしても、
最終的に決める（選択する）のはあなたなのですよ、
とお伝えするようにしています。

問われる選択能力

そして気になる『選択の仕方』についてですが、

ここでいきなり質問になります。

問・あなたは物事を選ぶときに、何を判断基準にしていますか？　　

そして、そのことについて考えたことがありますか？　

例えば、お酒を飲みに行った時の１杯目。
「ビール下さ～い」と、
あなたは無意識にビールを選んだかもしれませんが、

もしかしたらその選択の基準になったのは、
子どもの頃、周りにいた大人がそうしていた記憶かも知れないし、
大人になって影響を受けた人がそうしていた記憶かも知れません。

「もしも○○さんだったら、これを選ぶだろうな・・・」とか、

「これを選んだらきっと、おっ！いいねぇ～って言われるよね。」とか、

「これを選んだ方が、えっ？それにしたの？と批判されたりしないよね・・・」とか。

そうですね、誰かに嫌われないような方、
失敗しないような方を基準にしていませんか？

私が思いっきりそうだったから言えるのですが。。。
そういう選び方をしていると、
何をやってもちっともおもしろくないから不思議なものです。

そして気づきました。

どうして私はいつも「失敗を避ける」ことを基準に選択しながら生きてきたんだろう？って。

何のための選択ですか？

失敗を避ける選び方とは・・・
先ほどのように、
「誰かをがっかりさせないように」、とか
「誰かから嫌われないように」とか
「怒られたり、非難されないように」、とか、
そんなことばかり気にして囚われてしまう選び方ですね。

でもどうなのでしょう？
本当の意味での「幸せの方向を見据えた選択」だと言えるでしょうか？

と考えたときに、

例えば同じ『ビール』という選択であったとしても、

「そういえば、あの時○○で飲んだビール、最高に美味しかったな～」とか
「こういう時のビールって、なんか元気出るよな！」とか、

ビールを飲むことで自分自身が快くなる→幸せな気分になる、
だからビールを選ぶ！という選択の仕方の方が
飲んだあとの心地よさがかなり違うのではないかと思うのです。

もうひとつビールに関して言えば、
「飲んだら太るんじゃないかな・・・糖質が気になるかも。」とか、
「あ～、これからは痛風にならないように控えないとな・・・」とか、
そんなことを考えながら飲んでも、けっして快くはならないですよね（笑）

快かった記憶を具体的に思い出して、それを再体験すること自体は、
自分自身の中でだけのことかもしれないけれど、
それを積み重ねることが、良い結果をもたらしてくれるのではないかな、と思うのです。

どんな結果になったとしても、
引き受けるのは自分だからこそ、

過去の失敗の記憶からではなく、
成功した記憶にフォーカスして選んでみてはいかがでしょうか？

成功した記憶から選んだことは、
どうやら自然に楽しむことができるようです。

人の目を気にして「変に作った自分」ではないからかもしれません。

そして、楽しむことに徹すると、自ずと早く結果が表れてくるようです。

その結果があなたの望むものであれば、さらなる成功へと向かえばよいですし、
望まないものであれば、そこで換えればよいのですし。

これから何かを選ぶ時には、もしくは、何かを始める時には、

自分自身が喜びを感じられる方を選ばれると良いと思います。

幸せの方へ導く選択を上手にしていくためにも、
日頃から、過去に自分が成功して嬉しかったことや、

自分ではあまりすごいと思っていないけれど
思い起こせば人から褒められたな～という体験を、

記憶の中から具体的に引っ張り出して
たくさん再体験するような癖をつけると良いと思います。

記憶の不思議な働き

ここからは全く個人的な考えですが・・・
記憶って不思議なもので、
怖かった記憶を、より怖いものにしてしまう働きがあるようです（笑）

例えば、真夜中の帰宅途中、
物陰から突然目の前に人が現れて、いきなり大声で話しかけられたら、
それが顔見知りのご近所さんであっても、恐怖を感じますよね。

思い出すたびにその記憶が増幅して、
夜、外でちょっと物音が聞こえただけでやけにビクビクしたり、
心臓がバクバクしてものすごく不安になったりしてしまうものです。

私の場合は、「そんなことない！自分の記憶の働きがそうさせているだけだ！」と
何度も言い聞かせたら落ち着きましたが・・・。

こんな風に、
もしも「過去の記憶が勝手に大げさになる」という働きがあるのならば、

過去の成功した時の記憶や喜びの記憶を、

もっともっと掘り起こして大きくしてみたいな・・・
と思ったところです。

どうしてか人って、

褒められたり、上手くできてうれしかったことや誇りに思ったこと・・・
すなわち成功したことは、それほど気に留めないのに、

失敗した記憶って、
それこそものすごく増幅させて、
しかもすぐに取り出せるようにしてしまっている気がします。

終わり良ければ総て良しと言いますが、

始まりが良ければ、そのままスムーズに楽しめますし、
そうなると終わりも良いのではないかな・・・と思うのです。
結果オーライということで。

最後になりましたが、
私のお仕事は、みなさんに
上手に選んでいただくための材料を読み解くことです。

どうぞ、
毎日がいつもキラキラと輝いていて、非常にいきいきと暮らしている！

未来を選択されますよう、心から願っています。