恋って、実は催眠なんです。好きな人が居ても他に好きな人が現れたら、心はコロッと換わります。じゃあ先に好きだった人への想いは嘘だったのかといえば、それは違いますよね。と同じく新たに好きに成った人への想いも、嘘ではありません。例えば「心がわりは世の常」とか「女心と秋の空」と、昔から言われてます。人の心なんて、コロコロと換わるんです。むしろ、換わって当たり前なんです。催眠は、そんな心の隙に滑り込みます。時に、コッソリと潜り込んだりもします。コッソリと忍び込まれると、我がでも気が付かないので危ないです。
ここまで来ると、それは催眠ではなく洗脳です。催眠は寝たら解けますが、洗脳は寝ても解けません。夜の店に行き酒を飲み接客してくれた女の子が気に入ったとしても、家に帰って寝て起きれば酒が抜ける事も在り女の子への想いも薄れるというものです。だからこそ女の子の方も店で接客してる時に客の連絡先を聞いといて、客が帰った後に連絡する訳です。すると客は、店での女の子との樂しい感情が思い出として蘇る訳です。そしてその樂しい感情を再び味わう為に、その女の子に逢いに再び店に行く訳です。とまぁ、つまりこんな様な事ですね。
私達の本心って、いったい何処に在るのでしょうか？むしろそんなものが、本当に在るのでしょうか？勿論、本心は物理的な物ではないので頭の中に存在してても物理世界に実在してません。でも頭の中にさえ、そんなものは在るのでしょうか？私達が「これが私の本心だ」と考えて後生大事に抱えてるものは、本当にそうなのでしょうか。結論から言うと、それは違います。私達が持ってる考えは、概ね親から植え付けられたものです。親でなければ、幼稚園・保育園や小学校ですかね。幼い頃に植え付けられた事ほど、私達の奥の深い所に沈んでます。
第三者から第三者の利益の為に植え付けられたものを、果たして本心と呼んで良いのでしょうか？勿論、親や教師から教わった事の全てが子の役に立たないとは言いません。世に、子を育てるプロなんて居ません。教師の役は、あくまでも学問のみを教える事。親本人や教師本人にそのつもりは無くても、ふさわしくない事を子に植え付けてしまってる可能性は大いに在ります。私達は誰しもが、洗脳し合ってます。洗脳し、また洗脳されてます。だからこそ、我がの心の中に湧いた感情には気を付けねばなりません。その感情が、真に役に立つか否かを。
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