目次
子供の限界を親が勝手に決めつけないで
「うちの子はこうだから・・・」と過去の視点(基準)で子供の将来を決めつけて、
未来の可能性を潰してしまってはいませんか?
「いや、これまでのこの子を見てきて、これくらいがふさわしいと思う。」
というような親の選択の仕方は、過去の基準で物事を見ていることになります。
これだと、子供のこれからの成長(伸びしろ)を踏まえた視点や、
未来の視点で物事を選んで決めているわけではないので、
結果として、無限にある未来の可能性を潰してしまうことになります。
未来のことなんて誰にも分かりません。
例えば、今の職業のトレンドが、10年、20年先も全く同じように人気があって、
給与的にも世間的にも安定しているという保証は、いったいどこにあるのでしょうか・・・?
もしも10年前に、ネットの動画配信だけで食べていきたい(YouTuberになりたい)!
なんて言ったら、周りの大人はどう思ったでしょうか?
未来の職業や経済がどうなるかなんて、誰にも分からないものなのです。
良かれと思って言われるから厄介
夢を破壊してしまう人たちのことを、ドリームキラーと呼んでいます。
ドリームキラーである本人たちは、
至って真面目に(悪気なく)その子の将来のことを真剣に考えて発言していると思っています。
「そんな一握りしか成功できないような世界を夢見るのは、やめておきなさい。」
「あなたには絶対無理。」
「あなたにはこっちの方が合っているんじゃないの?」
「その歳になって、そんな夢を見るものじゃない。」
こんなことを、さも本人のためを思って言ってくるような人たちは、
みんなドリームキラーだと思ってください。
残念ですが、親や先生、監督など、身近な人ほどドリームキラーになりやすかったりします。
そもそも何の根拠があってそうおっしゃるのか?
未来のことだから、誰も何も分からないはずなのに・・・
ただ単純に、相手の夢を壊すだけの発言だということを自覚された方が良いですよ。
子供の可能性は無限にあるのですから。未来は誰にも分かりません。
「~ねばならない」はIQを下げます
あなたは親や先生から言われた「やりたくないこと」を、喜んでできますか?
私にも経験があるのですが、そういう時っておかしな方向にIQが上がるんですよね(笑)
やりたくもない「これをやりなさい!」と言われた時に、
それをやらない理由・今それができない理由を、次々と思いついて、
上手く避ける方向に無駄に知恵を働かせるという・・・
私の場合は、お手伝いしろとか嫌味やめんどくさいことを言われないように、
うまいこと話を逸らす知恵だけはやたら発達しました(笑)
「やりたくないことから逃れる理由を探すためのIQ」が高くなってもどうしようもないのですけどね。
人間の脳というのは、自分が本当にやりたいことをやるときにIQが上がり、
やりたくないことをやるときにIQが下がるのですから、当然の反応なのかもしれません。
エフィカシーを高める関わりを
以前からこのブログでお話してきたことですが、
年齢や性別に関係なく、エフィカシー(自分の能力に対する自己評価)の低い方が非常に多く見受けられます。
「私はこういうのはダメだから」「自分はこれが苦手なんで・・・」と、
やたら苦手意識が強く、私にはできっこない、と思い込んでしまっているのはどうしてでしょう?
中には、親から勝手に自分の限界を決めつけられて生きてきたがゆえに、
それをこじらせ過ぎてこうなってしまった・・・という方もいらっしゃるようです。
子供が何か失敗した時に「やっぱりね」とか、「またか・・・」とか、
「何度言ってもあなたはダメだね・・・」とか、言っていませんか?
こうやって自分を否定することばかり言われて、それを覚えてしまうと、
子供はだんだん卑屈になってきて、可能性どころではなくなってしまいます。
こうなってしまうと何をやるにしても、
「どうせ自分なんて・・・」と、
先に自分で限界を作ってあきらめてしまうようになるので、
結果として、何をやってもうまくいかない状態に陥る大人になってしまいます。
そうです。自分の限界を作っているのは、他の誰でもない自分自身なのです。
そして、人間の能力の限界は、その人の想像力(イマジネーション)の限界でもあります。
「自分はこれは無理!」と思うのであれば、現実のあなたの能力も自ずとそうなってしまう、ということです。
ということは逆に、
「自分はできる!」ということを増やしたり、その範囲を拡げていくことができれば、
自ずと自分の能力の限界も、どんどん高めていくことができる、ということになりますよね。
だからこそ、
エフィカシー(自分にはそれを達成する能力があると確信している)を高めることは、
とっても重要なことなのです。
でも、調子に乗ってきたらムカつくし
エフィカシーが高まると、
子供が「俺様・天狗」になるのではないか?と心配される親御さんもいらっしゃるかもしれません。
いいえ。むしろ、エフィカシーが高い人はそんなことをする必要がありませんのでご安心ください。
俺様・天狗(他人を見下す・さげすむ)になる行為というのは、
エフィカシーの低い人が、なんとか自分の地位を保つために、相手を引きずり下ろしたくなる欲求から起こることだからです。
大人でもいます。自分の知っている人が急成長し始めると、何かと批判したくてたまらなくなる人。
今までの自分の知っている人では無くなっていくのが不安になって、
あくまでも良かれと思って、元の状態に引きずり下ろしたくなるのです。
そういう人は、本当はエフィカシーが低いということをさらけ出していることに、気がついていないだけなのです。
話がずれましたが・・・
将来の夢について、
「ケーキ屋さんになりたい!」という子供に、あなたはどんなリアクションをとりますか?
「コンビニでも売ってるんだから、ケーキ屋なんて儲からないよ。」と思う親御さんもいるかもしれません。
しかし、本当にそうでしょうか?
世の中には儲かっているケーキ屋さんがたくさんあります。
パティシエとして世界的に有名な方もたくさんいますし、
高級ブランドになれば、クッキーやチョコレートだけでセレブ御用達のお店もあるくらいです。
親の想像力が乏しいと、子供に残念な限界を作ってしまいます。
「ケーキ屋さんになりたい!」と子供が言えば、
「そうだね!あなたなら世界一のケーキ屋さんになれるよ。」と言ってあげることをおススメします。
「世界一のケーキ屋さんってどんなんだろう?」って、想像力豊かに夢を膨らませていくって、ワクワクしませんか?
間違っても、親の希望を押し付けることはおススメしません。
「〇〇になりなさい!」はできればNGですね。
もしもなって欲しい職業があるのであれば、子どもに興味を持たせたうえで、
「あなたなら世界一の〇〇になれるよ~」と言ってあげることです。
夢は変わってもいいし、いくつあってもいい
価値観は固定されない方が良いです。
なので、夢がころころ変わっても問題ないです。
間違っても「こないだまでこれって言ってたじゃない!嘘つき~。」とか、
「あなたは本当に飽き性だよね。困ったもんだ。」とか、エフィカシーを下げるようなことは決して言わないことです。
たとえケーキ屋さんから楽器屋さんに変わったとしても、
「そうなんだ、あなたならきっとなれるよ~。」で良いのです。
大人こそ夢を持って
最後になりましたが、夢は幾つになっても持ち続けてください。
年齢は関係ありません。
あなたが夢を現実にしていく姿を、子どもはしっかりと見ています。
大人のあなたが限界を作らないこと、です。
熱く語ってしまいましたが(笑)
続きはまた次の機会にお話ししますね。
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