絶対に結婚しなくてはならない訳ではない
このお仕事をしていると、
「やっぱり独身のままじゃ、ダメですか?」
「ひとりだと、将来的に寂しいのかな?」
などと、結婚することそのものに対してのご質問もいただきます。
まず最初にお伝えしたいのが、結婚は「義務」ではないということです。
するもしないも自己責任です。
結婚したからといって、自動的に幸せが運ばれてくるようになるわけでもありませんし、
将来にわたって孤独を感じなくて済むわけでもありません。
(結婚すれば何とかなると思っていたのにどうして?と嘆く人がいますが、当たり前のことです。理想を抱きすぎていたら、もっと大変になるだけです。)
結婚して不幸になった人もいれば、
結婚して自分の家族がいるにも関わらず、孤独感に襲われ続けている人も、残念ながら存在します。
夢を見過ぎるのも考え物です。
夢を持つことは悪いことではないですが、
現実と折り合いをつけて考えることも大事だということです。
あなたが誰といようと、どんな肩書であろうと、
結局、自分の「心」の在り方次第だということですね。
結婚してもしなくても大事なのは人との関わり方です
極端な話、人はいつ死ぬか分かりません。
もしかしたら今日明日かもしれない。
だったら、将来の人間関係を憂うよりも、
今のご自身の周囲の人間関係をより良いモノにしておいた方が良いとは思いませんか?
人は時々、自分の気持ちでさえ自分で分からなくなることがあります。
自分ですらそうなのに、他人の気持ちが自然に分かることなんて、よほどの人でない限りありえないのです。
その人が何をすれば快いか、嬉しいか、笑顔になれるか・・・
もしかすると、その人自身、良く分かっていないかもしれません。
それなのに、赤の他人である自分が「何をしたら相手が好きになってくれる」のか、延々と思い悩み続ける人がいます。
先ほども言った通り、そもそも人の気持ちなんて分からなくて当たり前なのですから悩むだけ無駄なことです。
「思いやり」という言葉がありますが、本当に思いやるしかないのです。
何が正解かなんて、本人ですら分かっていないことの方が多いのに、他人がそれを探すことなんて不可能です。
だからこそ、こちらがその人のためにできることは、とにかく思いやってみること。
相手の気持ちが分からなくても、その人が誰を(何を)どう思っているのか見当がつかなくても、
それでも私たちは、人を好きになる生き物です。
この人とずっと一緒にいたい。この人となら大きなゴールを目指すことができる。
もっと仲良くなりたい。もっと幸せになりたい。もっと私を好きになって欲しい。
誰かを好きになることは、素敵なことです。
たとえ最終的に自分が選ばれなかったとしても、誰かを想い、陰ながらその人の幸せを願えることって、誰でもできることではありません。
最終的に私たちが好きな人にできることは何か?
たとえその人の気持ちが分からなかったとしても、ひたすらその人を喜ばせること。
とにかくやってみないことには始まらないですし、どんな反応があるかも分かりません。
試行錯誤しながら、相手を思いやり、喜ばせようとすること。
関わることで喜びを感じられるご縁の糸を、自分から切りたい人など、何処にもいないと思います。
相手の喜ぶ顔を見て、自分の心も満たされる。
好きでいてよかったと、思える瞬間ではないでしょうか?
自分の心の在り方が大事だと先に書きましたが、
好きならとことん、相手に尽くすのではなく、相手を喜ばせることです。
この「尽くす」と「喜ばせる」の違いが、
長く良い人間関係を続けていくうえで、大きく結果が変わる要因のひとつではないかと思います。
シンプルに相手を喜ばせるという、好きだったら誰でもできること。
好きだからこそできること。
これがすっぽり抜けてしまっているから、
いざ手にしたとしても、目の前にあるものではなく、無いものばかり夢見て探し続けてしまい・・・気がついたら自分のことばかり。
相手からしてみると、
「自分の勘違いだったかもしれない。偽物だったのかもしれない。とにかくさようなら。」ということになりかねません。
今日のテーマの「どうして結婚するの?」なんですけど、
結婚したくないなら(必要性を感じられないのなら)しなくて良いのだということ。
結婚したいのであれば、互いに相手を喜ばせることができる関係性でいられた方が良いですよ、ということ。
もしも恋人との間に子どもができたら、子どものためにも結婚した方が理にかなっていますよ、ということ。
人はいつ死ぬか分からないんだから、今、自分を大切に思ってくれる人たちを大切にしておきましょうね、ということ。
独身でも良いのです。自分を好きで慕ってくれる誰かが、男女問わず1人でもいれば、それで良いではないですか。
私にはご葬儀の司会の経験もありますが、人生最後の儀式の際の雰囲気というのは、
その方が死ぬまでこだわり抜いた人との関わり方の真実を、否が応でも正直にあぶり出す、不思議な鏡のようです。
立派な肩書だったにも関わらず…、寡黙に生きてきたように見えて気がついたらこんなにも…など、人は見た目や肩書では決してないのだということを目の当たりにしてきました。
友達でもお客様でも仕事仲間でも同級生でも好きな人でも誰でも構いません。
あなたは最近、大切にしたい誰かを喜ばせていますか?
大切な誰かを喜ばせようと思いやって行動できていますか?
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