マジシャンとの出逢い
大アルカナ1番の『魔術師』のカード。
赤いマントに白い衣装、尾を噛んだ蛇のベルト…片手を挙げて、じっとわたしを見つめるマジシャン。
私とタロットカードの人生は、ここからスタートしたといっても過言ではありません。
初めて手にした未開封のタロットカード。
どんな世界が広がっているのか、ドキドキワクワクしました。
ちょうどその頃は、個人的に様々なことに悩み、気づき、気づかされ、
自分の生き方そのものに疑問を持ちはじめた時期でしたので、
開封・聖別して以降、タロットカードをシャッフルしては1枚ひいて眺め・・・。
また別の日にシャッフルしては1枚眺め・・・。
今でも本当に不思議でならないのですが、
あんなにシャッフルしているはずなのに、
迷ったり不安になったりしたとき、いつも出てきてくれたのは、
「魔術師」の彼でした。
マジシャンから届く不思議なチカラ
そう、まるで私の不安が見透かされているかのような、
それでも背中を押されているような、
いろんな意味で弱っている私を力づけてくれたものです。
「本当に信じていいの?これでいいんだよね?大丈夫だよね?間違ってないよね?」
過去の自分と、過去から現在まで絡みつく思考と。
希望のある世界へと変化し、今まで考えもつかなかった未来へ向かおうとする自分自身との苦しい対話の中、
何もかもが半信半疑になってしまいがちな目線の先に、
希望への扉をはっきりと映し出してくれたのは、
確かに彼でした。
カードからのメッセージ
自分に自信を持つこと。
自分ができることにフォーカスすること。
そして、とにかくやってみること。
その時の彼から伝えられたメッセージは、
これから始めようとしているタロット占いに対してだったのか、それとも私の、生き方を変えようとする考えそのものに対してだったのか、今となっては分かりません。
けれど、とても大切な何かを受け取っていた気がしています。
そして確かにあの頃から、
私の生き方は少しずつ変わり始め、
今までの自分では考えられなかったことに挑戦することで、
出逢いや別れ、学びと共にたくさんの経験を重ね、
結果として、以前の自分では考えもつかないような自分へと進化しています。
思えばタロットを学び始めたばかりの頃、
イメージの中で出会った彼は、カードの絵よりもたくましく、それでいて優しい眼差しをしていました。
今でももちろん、他のカード同様、私の大切な存在です。
これが、私と魔術師の最初の物語です。
カードから始まる変化
たとえ今、あなたが迷いのさなかにいたとしても、
必ずどこかに道は開けるという希望を持つことが大事なのかもしれません。
希望を持つと同時に、そこに至る決意をして、それが間違いでなければ、
動き始めた自分を応援してくれる何かが、おのずと出現するはずですから。
彼が私にしてくれたように、私も誰かの、何かのきっかけになることができれば幸いです。
今日もあなたの1日が、素晴らしいものでありますように。
No Comments
Be the first to start a conversation