何かしなきゃと焦っても仕方がない
かれこれ15年以上前、子育てしながら将来の生活を考えていた時のこと。
このままだと私だけ世間から置いてけぼりになるかもしれない。老後を余裕で暮らせるような貯蓄も無いし、子どもに迷惑を掛けるわけにもいかない。
だから今のうちに、何か手に職を持っていた方が良いのではないだろうか?という漠然とした不安が襲ってきて、「何が一番無難でお金に繋がる資格なのだろう?」と考えはじめたのですが、何が良いのか良く分からない。
周りの人に意見を求めた結果、「税理士」「社労士」「行政書士」「調理師」「資格よりも投資を勉強したらどうか?」などいただいたアドバイスを全部真に受けて、とりあえずそれらの本を買って勉強しようと試みたことがありました。
ここまでのブログを読んでいればお分かりかと思いますが、もちろん買った本は最後まで目を通さないまま放置ですね。
放置した理由ですが、以下のようなモノになります。
私って本当にこれが向いてるのかしら?なんか難しそう。独りで勉強するのは大変。そこまで高収入を期待してる訳じゃ無いし。実際にそれで就職するかどうかも分からないし。資格試験も合格できるか分からない。本気出せばやれるかもしれないけど、今は子育てが忙しいからいつかまた考えよう。
ところで、今日の夕飯はどうしようかな?こんなだったら料理の本でも買えば良かった。あ、片付けが上手くなる本のほうが良かったかな?
・・・とまあ、こんな調子です。
何が問題だったのかといえば
過去の自分について書きながら、今の自分が呆れてしまうわけですが、あの頃は今よりもビックリするくらい無知で恥ずかしい人だったので、読んでいて「この人って馬鹿じゃ無いの?」と思った方にはごめんなさいです。
こんなに無知でペタペタに抽象度が低かった私でさえ、少しは賢くなれたのですから、みなさんはもっと賢くなれますよ。
ここからは、何がよろしくなかったのかについて、今さらですが考えてみますね。
まず、何かを始める動機が『漠然とした不安』なので、当然ですが、何をやっても不安は解消されません。
しかも、何をやったら良いかという選択基準が『一番無難なやつでお金に繋がるの』でしたが、誰にとっての一番無難なのかさえ分かっていない上に、本来の自分がやりたいこと(ゴールセッティング)も決まっていない状態なのですから、モチベーションも何もあったモノではありません。
「手に職」以前の問題があり過ぎでしたね。
焦るよりも自分を良く知ることが先
その頃の私は、子育てと家のこと、家業のこともありつつでしたが、割と自分の時間も持たせてもらっていたはずでした。
しかし、どんなに時間に余裕があっても、生活を楽しむことはおろか、心から寛(くつろ)ぐことさえできていませんでした。
毎日が苦行で大変でつまらなくて当たり前だと思って生きていたので。
・・・というのも、あの頃の私は常に
休んではいけない。楽しいことを考えてはいけない。明るい将来など期待してはいけない。遊んではいけない。カワイイ服を着てはいけない。調子に乗ってはいけない。手作りの料理にこだわらなくてはならない。できるだけ無添加の製品を使わなくてはならない。育児書通りに子どもを発達させなくてはならない。親に迷惑を掛けてはならない。しんどくても弱音を吐いてはならない。イライラしてもそれを家族の前で出してはならない。節約しなければならない。ちゃんとしなくてはならない。
とまあ、今なら気絶しそうなくらい【have to(~であらねばならない)】と【家族に対する罪悪感の塊】で生きていたわけです。
さらに、常に正解を外側に探していたので、どの本に【私にとっての正解が書いてある】のか?ばかり考えていました。
当然ですが、自分という存在は世界に1人しかいないので、自分だけの正解の生き方や自分だけのご機嫌の取り方が事細かに書いてある本なんて、どこを探してもあるわけが無いのです。
情けないことに、その時は参考書やマニュアルにさえ従っていれば、どんなことだって上手くいくのだと信じていました。
他者の価値観に依存し、外側の情報に支配されて生きている人の典型的な例でした。
自分で選択できることさえ忘れて(あきらめて)しまっていた時期です。
家族の意見が正しい(優先すべきだ)と思っていた自分が恥ずかしいのですが、
これは、家族や周りの人が悪かったせいではありません。
私が自分自身に対して自由に振る舞うことを固く禁止していたことが問題だっただけです。
原因は私なのに、自分のことさえ良く分かっていないから余計に不安になるばかりで、当たり前ですが何も成長しないまま、時間だけが過ぎていきました。
家族を愛することと、(自分の気持ちを蔑ろにして)家族に合わせることは違います。
まずは、自分の性質や価値観を自分が良く知っておくことが大事です。
そのための道具の1つとして、命術などの占いは有効だと考えます。
ちなみに私の場合は、数秘術やNE運命解析学、ビジョンクリエイション占星術、内海式恋愛セミナー(数ある学びの中のひとつ)を参考にしました。
自分には統計学的にどんな性質や傾向があって、何をすると精神的に落ちつく人なのか。どんな仕事や学びが向いているらしいのか。
家系的にどういった関係性や思考パターンがあって、どんな不具合に陥りやすいのか。
自分の取り扱い説明書的なモノを知っておくだけでも、何もないよりかは生きやすくなるかもしれません。
焦らずに、先ずは自分のことを好きになることです。自分のことを愛おしく思えるようになれば、自ずと人間関係も上手く築けるようになるものです。
気負わずにいきましょう。
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