目次
意地を張ったり被害者ぶっても何も変わらない
例えば相手が嘘をついていたとか、浮気をしていたことが発覚したとか、
互いの言い分はどうあれ、問題が発覚した後、再構築を目指す場合。
気分転換に遠出しようとか、旅行に行こうなんていうのは、良くある話です。
ひとときのバカンスは、大いに気分転換になるでしょう。
しかし、それと関係が修復されることとは、また別の話です。
自分の中にある心のわだかまりを相手の前に出して、理解してもらうこととはまた別の話だということです。
互いの心の声に耳を傾け、素直な気持ちを提示して意見を交わす・・・
この行動なしに、問題が解決したとは言えません。
このお仕事をしていて感じるのは、
「2人の問題だから、きちんと話し合わないといけないとは思うんですけど・・・。」
と口では言いつつ、なかなかそれができない、もしくは話し合おうとしてもなんだかんだ上手くいかないことの方が多いなぁ・・・ということ。
どう話せば伝わる?どんなふうに聴いてあげたらよい?
そもそも真面目腐って話し合いなんて照れくさいとか、いやいやそんなキャラじゃないって!という抵抗がある方もいれば、
自分の本当の気持ちをさらけ出したら拒絶されるんじゃないかとか、嫌われるんじゃないかという恐れや不安が先走る方、
相手の話を黙って聞く=相手の意見に賛成していると勘違いされたらムカつくから嫌だ、とか、
そんなこと考えているうちは、きっと平行線のままです。
本気でパートナーとこれから先、上手くやっていくことを望むのならば、
そういった自分勝手な思い込みを外すしかありません。
話してみなくては実際のところ何も分からないからです。
2人の間で起きた問題は、どちらも同じく責任を負わなくてはなりません。
心の中のわだかまりは、きちんと言葉にして表に出して、相手と意見を交えることです。
傷つけられた人が、これはやっちゃダメ、なパターン
良くあるのが「過ぎたことは忘れよう」と、記憶に蓋をするパターン・・・これ、良くないですね。
結局、そう言いながらも忘れられないから、いろいろこじらせてしまうわけで・・・
こんな上辺だけの言葉で自分や相手を騙し、自分と向き合うことや、相手と話し合うことを避ける言い訳にしてはいけません。
自分が受けた精神的なショック、傷ついた心の痛みを見せて、今の自分の気持ちを説明することの方が大事です。
目的は、相手に少しでも良いから今の自分の気持ちに共感してもらうこと。
その時気をつけたいポイントとして、
・怒りや悲しみの感情をむき出しにして、相手を責め立てないように。ただ自分の気持ちを開示することに意識を向けてください。
・すべてあなたのせい!全部あなたが悪い!と、相手に責任を全部押し付けるような言い方をしないように気をつけましょう。ただただ自分の気持ちだけを素直に伝えることにフォーカスしてみてください。
相手を傷つけてしまった人、言いたいことを我慢しているとまた相手を裏切りますよ。
愛とは犠牲になること、
優しさとは我慢すること、とかいう残念な思い込みを持っている方・・・
あなた、また同じことを繰り返してしまうかもしれないですよ。
自分が我慢すれば・・・
黙っていさえすれば・・・
ケンカしたくないし・・・
タイミングがあれば「本当はこうして欲しい」って、いつか言ってみようかな・・・
言いたいことを遠慮し過ぎて、言うタイミングを待っていてもその時は来ません。
我慢する分だけ、不満がどんどん募っていって、得体のしれないしんどさや怒りが心の何処かで燻り続けませんか?
遠慮することが美徳である。何があっても我慢して波風立てないのが素晴らしいことである。
これって本当でしょうか?
「ねぇ寂しいよ、もっと優しくして、話を聞いて。」
この言葉を、
本当のパートナーに言えないにもかかわらず、
浮気相手には平気で言えてしまう人がいらっしゃるようです。
本当にその気持ちを分かって欲しかったのは誰?
心と行動が矛盾していませんか?
もしかすると、
「身近な相手に弱いところを見せたら負け」
「弱音を吐いたら負け」
「面倒なことは時が解決するから、黙って回避するのが得策(勝ち)」
そんな生き方を植え付けられて育ってきたのかもしれません。
しかしそれは間違いです。
互いに分かり合うためには、
「衝突することも時に必要」なのです。
ケンカしたり、言い合いになるのは、不幸なことでも愛がないことでもありません。
「対立の無い関係こそが、親密で素晴らしい関係だ」と思いこんでいるとしたら、それは大きな間違いです。
これが分かっていなくて、自分の気持ちを押さえつけて相手に合わせすぎて、
結局、心の中で無駄に恩着せがましくなったり、自分で生み出した不自由さに苦しむ人たちがたくさんつくられています。
こんなことを言って申し訳ないのですが・・・
自分だけが犠牲になったり、言いたいことを我慢し続けて得られる平穏や安定というのは、見せかけでしかありません。
そのことに、本当は気がついているからどこか虚しいのではないですか?
それが幸せだと勘違いし続けることができるなら、それはそれで幸せなのかな、とも思いますが。
なんだか切ないですね。複雑な気持ちになります。
傷つけられた人、とりあえず被害者面はやめましょう。
相手に裏切られた場合、あなたも対等に責任を負いましょう・・・と言っても納得できない気持ちは良く分かります。
しかし、今後相手と上手くやっていきたいと思うなら、そこ(被害者)から出ないことには前に進めません。
顔を合わせれば被害者感満載で相手の前に立ち、遠回しに嫌味な態度や言葉を放つことで、
相手がそれに気づいて変わってくれことのを待つよりも(それで変わりたいと思えるかは謎ですが)、
むしろ自分の方に変われるポイントがあると気づいて、自己改革から取り掛かった方が、気持ちが前向きになれるのも早いものです。
相手を傷つけた人、自分がやったことをいつまで正当化し続けます?弱さを見せたら負けだと思っていませんか?
「ごめんなさい」が素直に言えない人ほど、やたらプライドだけが高く、過剰に周囲の目を気にしたり。
自分の非を認めないことで、必死で自分の立ち位置を守ろうとしている(実は弱い)ように感じられます。
確かに自分の非を認めること、謝ることは、それなりに勇気がいることです。
特に相手のことを日頃から下に見ている場合、マウンティング癖のある人は、
素直に非を認めて目下の者に謝罪だなんて、自分にとって面白くもなんともない、むしろ恥であり、自信を失うような行動だと感じるでしょうから。
しかし、あなたの大切なパートナーがそれを望んでいる場合はどうでしょう?
それでもあなたは相手を批判し、自分を正当化し続けますか?
自分がしてしまった軽率で身勝手な行動、そこへ至ってしまった自分の弱さを認めて、
素直に互いのこれからに向き合う事に対するあなたの意欲・誠実な対応を、相手は望んでいるはずです。
「本音を言ったら嫌われる」、
「何を言っても許してもらえない」と思い込んでいるのかもしれませんが、
実はその逆で、本音を言わないからだんだんと溝が深まり、心の距離が離れていくのです。
・本当は寂しかったし、もっと甘えたかったのに言えなかった。
・色んな事が重なってむしゃくしゃしていて、自暴自棄になってしまった。
・自分に自信を失っているときに甘い言葉をささやかれ、どんな自分でも受け入れてくれそうな異性に流されてしまった。
・自分でもどうして浮気してしまったのか分からない。
・自分の弱さを責めるより、パートナーを悪者扱いした方が気持ちが楽だった。
こんな風に、素直に自分の非を認めて殻を破れば、相手も振りかざしていた剣や頑なに防御していた盾を一度置いて、素直になってみることを考えるでしょう。
逆にあなたが、無神経で無責任な態度を示せば示すほど、相手は鎧を身に付け、刃を向けてきます。
これでは、健全なパートナーシップなど築けるはずがないのです。
あぁ、また長くなってしまいそうなので、次回に続けます。
何度も言いますが、どちらの立場であれ、自分自身としっかり向き合うことはもちろん、
相手とどんな未来を過ごしていきたいかという、パートナーシップのゴール設定も大切に。
No Comments
Be the first to start a conversation