思いやりと誠実さを直視してみる

Fortune Tarot

直近の態度で検証してみる

私自身の経験から感じることだけでなく、これまでの長い期間、いろんな方の恋愛相談をお受けする中で、
「相手から愛されているという感覚は、どういったことで実感できているか?」
ということを考えさせられることが多く、いつかこちらに書いてみようと思っておりましたので、今回ここにまとめてみます。

恋愛するのに年齢は関係ありませんので、
よろしければ参考程度にお楽しみください。

まず、片想いと呼ばれる状況から卒業して、つき合い始めの頃の特徴といえば、とにかくお互いがお互いのことをもっと深く知りたい、もっと好きになりたい、もっと好きになってもらいたいと思える状況だからか、些細なことでも相手の反応が気になって仕方なかったりするものです。

たいていは「嫌われたくない」「安心してお付き合いできる人だと思われたい」「特別であり続けたい」が前提でしょうから、相手のご機嫌をうかがうことにもしっかり意識が向いているはずですし、悲しませたり、がっかりさせたり、不安にさせることの無いように関わろうとすることの方が多いのではないかな、と思います。

毎日がワクワクで、不安もドキドキに変えられるのがこの頃でしょうか。

さて、そこから少しずつお互いのことを知っていく過程の中では、意見がぶつかり合うことや、どうしても譲れないことでケンカが起こることもあるでしょう。

それでも離れないのはきっと、心のどこかで相手のことを信頼し、認め合える部分がしっかり残っているからではないかと思われます。

当サロンに恋愛のご相談で来られる方の多くは、「最初の頃はすごく良い感じだったのに・・・」と悩まれていることが多いです。 

そして、そういった過去のキラキラと輝く思い出があるからこそ、今現在のそっけない態度が受け入れられない(受け入れたくない)、きっとまた、何らかのきっかけさえあれば、あの頃のような相手に戻ってくれるはずだ、と淡い期待を抱かれている方も多い気がします。

その方たちの夢を壊してしまうようで大変申し訳ないのですが、やはり一度心の距離が離れてしまうと、過去の(キラキラしていた頃の)心境と全く同じ状態に戻すことは、なかなか難しいと考えます。

なぜならば、現状に至るまでにすでに様々な場面を共有し、それにまつわるあらゆる感情をお互いに経験してきているわけで、それらをまた初期の頃の状態に戻して再スタートしましょうというのは、土台無理な話です。

ポジティブな感情(記憶)だけなら良いのでしょうが、ネガティブな感情(記憶)の方が、割りと大きなこととして心の奥に残っていたりしますので、自分では忘れたつもりでいても、心のどこかで相手に対する不信感が少しずつ募っていることに、気がつけないだけかもしれません。

二人で体験してきたことの積み重ねが今をつくっていますので、たとえ自分では何も変わっていないつもりでも、これまで行ってきたこちらからの働きかけを相手がどう受け取り、どう感じてきたかという、こちらからは見えない部分も積み重なってきての、今があるわけです。

残念ながら、人の気持ちや態度は良くも悪くも変化していくものです。

より良くなることもあれば、そうでなくなることもあるということですね。

なので、「相手も自分も変わってしまうことは仕方のないことだ」と思えるかどうかが、恋愛では(相手との関係性がズレて来たような気がする場合は特に)大事だということを、心の片隅にでも覚えておいていただけたら、と思うところです。

もちろん、より良い方向に変わっていけたら、それはとても幸せなことですよね。

本当に相手のことを大切に思っているならば

元々、仕事柄どうしても連絡が遅くなってしまうことが分かっている人とお付き合いしている場合などは別として、
もしも自分が「本当に大切に思っている人」から何かしらの連絡があったこと(着信、メッセージなど)に気づいた場合、それを無視したまま、返事を返すこともなく、何事も無かったかのようにどのくらいの期間過ごせますか?といった話をしてみましょう。

もしも本当に大切に思っているのであれば、「何かあったのではないか?」「心配させてしまっているのではないか?」と気になるはずですし、
万が一、返事が遅れたとしても、そのことに対して何かしらの誠実な対応を、後からでもきちんとするはずだと、個人的には思います。

人というのは慣れてくると、それまで重要だと思っていたことを、そうとも思わなくなってくるというか、例えば「優しくしてもらうことが当たり前」になりすぎて、どこか感覚が麻痺してしまうようなことも、あったりするものです。

「初心忘るべからず」という言葉があります。

いくつになっても、どれほど付き合いが長くなったとしても、その時々で進化成長させていくのが、素敵な関係性を保つコツだと思っています。

「相手のことはもう分かっているから大丈夫」、「お互いに自由なのだから何をやっても問題ない」「このくらいなら放っておいても構わないだろう」などなど、

「相手をすでに理解できているから、この程度で構わない」などと安心しきっていると、いずれどこかで問題が生じますよ、ということですね。

最初の頃の気遣いや謙虚さがなくなっていないか、

分かったような発言や、上からな(偉そうな)態度になっていないか、

最初の頃の未熟さを忘れて、相手を思いやる態度がどこかへ消えてしまってはいないか、

すっかり現状に満足してしまい、相手に対する誠実さが、いつのまにか不誠実なものに変わってしまってはいないか、

時折、お互いに確認しあってみることも大事なのではないかな、と思うところです。

そうすれば、「今の時点で相手に対して何ができるだろうか?」ということを改めて考え直してみるきっかけにもなり、結果として、より良い関係性を育み続けることが可能になるでしょう。

と、いろいろ書いてみましたが、
私自身、離婚を経験しておりまして、今よりも未熟だった頃の自分のことは特に、誰かに自慢できるものではありません。

自分が相手をどう扱って良いのか分からない時の苦しさや、相手から誠実さが感じられない時の悲しさなど、ひと通り感じることはできましたが、できれば二度と経験したくありません。

それらの経験を踏まえて、

誰かを愛する際には、相手に対して「悲しい思いをさせないように気をつけよう」「誤解されないような対話を心がけよう」「相手が不安な時はできるだけ寄り添おう」「嫌がることはしないように気をつけよう」、「それらを、口先だけでなく、きちんと態度でも示していこう!」と今ならば思えますし、そのように心がけています。

私の場合は失敗してきたからこそ気がつくことができたわけですが、
わざわざ大きな失敗をしなくても、小さなことでも気をつけることはできると思っています。

先ほどの心がけを逆に言えば、
「平気で悲しい思いをさせてくる」「誤解してモノを申してくる」「不安な気持ちを伝えても放置される」「嫌がることを分かっていて攻撃してくる」「口先だけで、まったく態度に出ていない」
ような人であれば、それは「自分が相手にとってその程度の存在に成り下がってしまってる」、ということになるのではないかと思います。

相手から雑に扱われているような気がしたら、それは考え時です。

口ではどれほど「好きだ」「愛してる」「結婚しよう」「あなたしかいない」などと甘い言葉をささやかれても、

態度や実際の行動が伴っておらず、
あなた側に「大切にされているという実感」がなければ、それはもう、愛で満たされた関係性であるとは言えないのではないかと思われます。

そのような、思いやりや誠実さの感じられない相手と一緒に居続けることは、自分から幸せを遠ざけているのと同じことだと思いませんか?

それを分かっていながらズルズルと関わり続けても、やはり心のどこかでは、相手に対してネガティブな思いや疑念を抱えているはずで、 

だんだんと「相手を素直な心で思いやること」や、「理解しようとすること」が難しくなっていってしまうものです。

そして、そんな時の自分を鏡で見ると、キラキラしているどころか、どこか鬱々とした雰囲気に見えてしまうものです。

愛で満たされるどころか、だんだんその人の魅力が失われていくような感覚ですね。

いつもどこかくたびれていて、他人に対しても優しくなれなくて、気がつけば自然に笑えなくなってきている自分に嫌気がさして・・・それって本当に幸せですか?

お互いを煌かせられるような関係性を

素敵な恋愛をしている人は、周囲から見ても魅力的に感じられることが多いです。

毎日が楽しく、やる気や自信に満ち溢れていると、恋愛以外のことも良い感じになっていくので、概ね好調さをキープできたりするものです。

また、大切な相手のことをきちんと見ている人は、その人の良さを引き出すことも上手だったりします。

そして、誰かに大切に扱われているという実感があればあるほど、自分のことも周囲の人たちのことも自然に大切に扱えるようになるものですし、いつもイキイキと活動している人には、同じような豊かさを持つ人たちが集まってくる気がします。

これは、恋愛だけでなく、どんな場面でも同じことですね。

何事も謙虚さを忘れずに、誠実な対応を心がけることが大事だな、と思う今日この頃です。

慣れてくるとついうっかり忘れてしまいがちなことのようで、私自身も時々こうして自分を見つめなおすために、また同じようなことを書き出していこうと思っています。

みなさんもどうぞ、お互いのお互いに対する思いやりや誠実さを直視しながら、素敵な恋愛をお楽しみください。

Fortuneの店主として、タロット占いを行っている藤井裕子です。 選べるハーブティーと、私手作りの小さな焼き菓子をお楽しみいただきながら、ゆっくりお話をうかがっています。 日常から離れた心地良い空間で、日頃の不安やストレス、緊張で凝り固まった心を定期的にメンテナンスされてみてはいかがでしょうか? あなたの未来に良い変化が起こせますように、そのきっかけづくりにお役立てください。私ができることでサポートいたします。 ささいなお悩みでも構いません。ぜひ一度足をお運びください。

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