末永くお幸せにという愛の呪縛

ところで、永遠の愛って何ですか？

こんにちは。
昨年まで、
県内のとある素敵な結婚式場で、司会のお仕事をさせていただいておりました蒼月です。

幸せいっぱいの新郎新婦を何組も拝見して来て、
このまま末永くお幸せに(*’ω’*)
と、心からの祝福の気持ちを言葉や笑顔にしてお届けしてきましたが・・・

どうしてでしょう(´;ω;`)？
今のお仕事では「結婚（同棲）してからうまくいかなくなった」
というお悩みを、たくさん耳にします・・・。

永遠の愛って、何なのでしょうか？

恋することしかできないみたいに

私は度々、恋と愛とは違いますよ～というお話をしますが、
まず、恋って何だと思いますか？

大抵のカップルの場合、恋をして、互いに好きになって結婚という流れが多いのかな？
と思います。

かくいう私もそうでしたから。

そうですね、簡単に言うと、
恋とは熱いもの。一過性のモノだと思います。
いつかは冷める時が来るものですから。

では、恋をすると大抵の場合どうなるか？というと・・・

みなさんにも心当たりがあるかもしれませんが、
恋に落ちると、その人がとにかく理想的で最高の相手に見えてしまうんですよね。

そして、この胸のときめきが本物かどうか？
確認するためにいろんなリサーチを始めます。

例えば、相手と話ができたり、食事ができたりした場合、

「理想と違っている！」と思えば、胸のときめきはスッと消え失せていくでしょうし、

「やっぱりこの人だ！」と思えば、さらに胸の高鳴りを感じることもあるでしょう。

最終的に「私、この人に恋をしている！」と確信できた場合は、

いかに相手に自分の存在に気づいてもらうか、
自分の想いを届けるか、さまざまなルートをたどりながら、
最終的にその人の愛情を手に入れることを望んでいきます。

恋とは熱いもの、と書きましたが、
熱さクライマックスの時って、幸福感も何もかもがマックスですよね^_^;

相手のことが寝ても覚めてもアタマから離れなかったり、
片時も離れたくないと切ない思いを抱いたり、
共に過ごそうものなら、テンションも上がりっぱなしで。
手を繋いだり、抱きしめあえたりしようものなら、
このままず～っと、時間が止まればよいのに。。。
と、あんなことやこんなことを夢見たりするものです。

恋することが良くない、と言いたいわけではないのですよ。
こういう思いが何度もできるって素敵なことです。

恋とは、種の存続のために、本能的に備わっている人間としての反応なのかもしれません。
意識して恋に落ちることってできないですから。
どんなに恋したいと思っても、それを自分でどうにか引き起こすことは不可能です。
本当に思いがけないタイミングで、思いがけない人と恋に落ちたりするものです。

せっかく「恋」という情動が備わっているなら、味わわない手はありませんよね。

しかしながら、繰り返すようですが、
恋とは、周囲が見えなくなってしまう一種の情動でしかありません。

周囲の人は、客観的に相手を見ているので、あなたが恋する相手の欠点も見えています。
しかし、情動に突き動かされて熱くなっている本人には、何を言っても焼け石に水。

なぜかその時は、相手を完璧な理想の相手だと思い込んでしまっているし、
たとえこの先、相手と意見が食い違うことがあったとしても、
「きっと私たち二人なら、共に譲り合って、素直に認め合って歩んでいける！」
と、妄信してしまうものなのです。

極端に言うと、
「この愛は本物なの♡だから、永遠に続くに決まっているわ！」
「うまくいかないカップルは、本物の愛ではなかったのよね」という解釈までつけたりして（笑）

さて、この恋の熱さ、大体どのくらい持続するものだと思いますか？

個人差はあれ、最長で2年くらいらしいです（不倫とかだと刺激があるからもうちょっと長いかも）。
恋の熱がだんだん冷めてくると、相手を見る目も冷静になってきます。

「他の人と違って素敵～♡」と思っていたことが、意味わかんなくてイラっとしてきたり。

相手のちょっとした行動や発言、思考のクセが気に障り始めると、

余計な一言で相手を傷つけたり、わざと相手を不快にさせるような態度を取ったり、

しまいには口論が始まって、互いに顔を合わせれば無表情・・・

あんなに熱く恋していたはずの二人が、いつしか冷静に熱いバトルを繰り広げ始める・・・
こんなはずでは・・・ですよね(*_*;

恋の熱に惑わされないように

恋に落ちると、相手を傷つけたくない、喜んで欲しい、と、
相手のためになんでもできてしまうものです。

なぜなら、
きっと相手も自分と同じように自分のことを想ってくれている、と信じているからです。

でも・・・
私たちは本来、利己的です。
だんだんと、自分の本能的な欲求の方にフォーカスし始めます。

自分はこうしたいのに！自分はこっちが好きなのに！自分はこれが大事なのに！と。

当たり前です。

2人は愛し合っているから心は1つ♡だなんて、まぼろしですから。

そもそも2人は互いに別々の存在であり、
恋という熱気によって、たまたま同じ感覚に魅せられていただけのこと。

そう、恋の熱が冷めて、
現実世界がまざまざと目の前に現れたとき。。。

それから先が、真実の愛の出番になります(*’ω’*)

もはや目を背けられない現実と向き合わねばならなくなったとき。

・もう嫌だ！と別れるのか、

・仕方がないと自分に言い聞かせ、惨めな気持ちで相手と過ごすのか、

・恋のように妄想的ではない、理性的で成長しあえる愛を育むのか、

などなど、その先をどう選んでいくかはそれぞれの自由です。

プライドを持って選択し、それによって優しさや愛情が感じられること。

お互いがお互いを認め、安心して受け入れられる関係性。

心の健康は、身体の健康にもつながります。

愛で心を満たすことは、自分らしく輝いて生きることにもつながるのです。

上手に愛を育むには。。。
続きはまた次回、お話ししますね(*´ω`*)