何のために結婚したいのかが大事
恋人同士にとって、本当に有難迷惑なワードのひとつが「ゴールイン」。
この言葉は普段、本人たちもあまり意識しないけれど、発動したらそれなりの「脅威」です。
お付き合いしたら、結婚するのが真っ当なゴール(正解)なのかというと、そうではありません。
別れを選択することも、状況によっては真っ当な、賢い、素晴らしいゴール(正解)であるといえます。
この「ゴールイン」という言葉に、爽やかに洗脳されている方が非常に多いのです。
まるで「ホールインワン」のように・・・調べてみてわかったのですが、奇跡のような出来事でも手放しで喜べないのが日本のホールインワンなのですね(笑)
話がそれましたが・・・
楽しくお付き合いしている、もしくは片想いしている人の中で、
猛烈な結婚願望をお持ちの方がいます。
絶対にこの人と結婚したい。〇歳までには結婚するって決めてる。
それはそれで素敵なことだと思います。
しかし、結婚は自分だけでするものではありません。
例えばパートナーに対して結婚願望をほのめかしたとして・・・微妙な反応だった場合。
相手にまだその気がなければ、もしくは、相手が納得できる結婚の理由がなければ、なぜそんなに結婚にこだわるのか?などと、疑問に思われる場合もあるでしょう。
このままでも十分楽しいし、幸せなのに・・・どうして?本当に一生自分といると決めてしまって大丈夫なの?何のために結婚が必要なの?契約は簡単に解除できないし2人だけの問題ではなくなるよ?ずっとこの先もうまくやっていけるの?夫婦って何?自分がいろいろな責任を負わなきゃいけなくなるの?という、変な期待や不安、めんどくささなどなど、これまでそこにあったけれど気づかなかった、もしくは見えていなかった「脅威」が発動し始めます。
大事なのは、何のために結婚したいかです。
「私」のため、ですか?
だって「私」が人生の計画として決めているから。
「私」のことが好きなら、それに相手も従って欲しい。
それは本当の愛でしょうか?
結婚がゴールではありません。
結婚したからといって、一生その人が自分のモノになるかと言えば、そうではありません。
結婚してからは、これまでよりも共に安心・信頼して過ごしていくための努力が必要です。
結婚=自動的に世の中の祝福や幸せのすべてを手に入れることができる、わけではありません。
それを理解したうえで、互いに相手のことがとっても大切で、尊敬できて、自分が傷つくことの無い愛であれば、きっとうまくいくと思います。
結婚して子供ができたら変わる・変わってくれるかも?
残念ですが、結婚したからとて、相手も自分もそれまでの日常と何ら変わりません。
しいて言うなら、女性が姓を変えた場合、銀行や病院で名前を呼ばれた時に、慣れるまで心がざわつく程度です(笑)
あれ?結婚したのに、それまでと何も変わらない・・・
もっとキラキラした新婚生活が待っていると思っていたのに・・・
こんな虚しさを抱えて相談に来られる方もいらっしゃいますが、何をどう勘違いされていらしたのか、景色も自分も相手も周囲の対応も、これまでの日常と特に変わらないのは当たり前のことです。(女性の場合、〇〇さんの奥さん、お嫁さん、新婚さんという称号は与えられます)
結婚という契約・イベントに過度な期待をしてはいけません。
結婚はゴールではなく、スタートなのですから。
こういう方にすっぽりと抜けているのは、パートナーと結婚してどうありたいか?という結婚の先にあるゴールです。
そこから先がイメージできていないので、結婚という契約ごとが終わった途端、迷走してこんなはずじゃなかったと不安ばかりが募るのです。
結婚というゴールを手にしたから、もう終わった!というわけにはいきません。
一旦手に入れたは良いものの「自分が本当は何が欲しいのか?」ということが分からなくなっている方も多く見受けられます。
世の中で素敵だな、と思ったものを選んでみたけど、そうでもなかった。みたいな。
これは、流行りの服や靴、メイクとかならすぐにやめればよいし、新しく自分に似合うものに変えても特に問題ないのですが・・・
この人しかパートナーとして考えられない!と思って結婚したけど、そうでもなかった、というのはかなり問題です。
相手をきちんと見ずに、自分の妄想の中にある結婚というものに恋をしていたというパターンもあります。
結婚は紙切れ一枚に記入する儀式です。結婚式(披露宴)は趣味のお祭りです。
そして結婚生活は、あなたがどんなコンディションであろうとお構いなしに、死ぬまで一生続く日常です。
結婚前からあなたを傷つけるような相手であれば、結婚してからも平気であなたを傷つけます。
結婚前から上から目線で思いやりのない言葉を投げかける人は、生涯あなたをパートナーとして対等には扱いません。
そのためにお付き合いする期間があったり、場合によっては同棲したりするわけですが、
一度かかわった相手を邪険に扱ってはいけない(別れてはいけない)という、変な罪悪感をもってお付き合いしている方も中にはいらっしゃるようです。
深くかかわったからには、簡単に離れてはいけない、みたいな。
これもどうかと思います。
イヤならいつでも離れられるのがお付き合いの良いところです。
上手くやっていけるかどうかを確認する意味も含めての同棲です。
ダメなら早めに離れるのが、お互いの幸せのためです。
心のどこかで分かっているのに、いつまでもモヤモヤそこに居続けるなんて、時間とエネルギーの無駄だと思いませんか?
愛着障害と依存については、また他の記事で書きます。
最近特にこういったことについてもっとお話をしたいけれど、鑑定時間の中ではお伝えしきれないことが多いもので。
あなたが傷つく恋愛は、本当の愛ではありません。
しかし、それをあなたが望んで選んでいるのですから、私からは何も言えません。
ただ、常に心の中で思うのは「あなたの本当の気持ちをあなたが一番大事にして欲しい」ということです。
またひとつ、学びたいことができました。
私にとっての幸せは、みなさんからこういった機会を与えていただけるということです。
いつもありがとうございます。
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