催眠術と洗脳は、紙一重です。寝たら解けるのが催眠術で、寝ても解けないのが洗脳です。では催眠療法はどうなのかと言われると、その効き目は個人差は在りますが概ね1週間位です。例えば催眠療法で冷え性を治しても、1週間後には再び冷え性の状態に戻ります。だから催眠療法師は、効き目が切れる前に再び同じ催眠療法を施します。それを3ヶ月も続ければ冷え性ではない状態が当たり前だと脳が思い込むので、催眠療法を辞めても良く成ります。勿論、この3ヶ月というのも個人差が在ります。遅い人なら4ヶ月、早い人だったら1ヶ月とか。
寝ても解けないという点では、催眠療法も洗脳も同じです。でも、そのメカニズムが違います。冷え性の人というのは、冷え性の状態が当たり前だと脳が思い込んでるんです。だから催眠療法で冷え性を治しても、1週間もすれば冷え性の状態に戻ってしまうんです。さっきも書きましたが冷え性ではない状態が当たり前だと新たに脳に思い込ませるには、3ヶ月位は掛かります。でも洗脳は、トリガーとアンカーという働きを使います。日本語に直で訳すと、トリガーは『引き金』でアンカーは『銛』ですよね。催眠でも、まぁ同じ様な意味なんですね。
アンカーが『冷え性ではない状態』つまり『体がポカポカと暖かい状態』で、トリガーが『赤い色を見た時』とします。この2つを、打ち込む訳です。すると打ち込まれた人は、赤い色を認識する度に体がポカポカします。つまり『体がポカポカする』という催眠術(暗示)が、赤い色が目に入る度に自動的に掛かる訳です。例え寝て解けたとしても、アンカーとトリガーは寝ても解けません。半永久的に、赤い色を見る度に体がポカポカするんです。赤い色なんて、世に溢れてますからね。結果として、冷え性が治ります。これが、洗脳のカラクリです。
催眠術に催眠療法に洗脳、これらに共通してるのは『変性意識』と『精神体力』と『マインドエンジニアリング』です。先ず『変性意識』は、格闘技のリングみたいなもんです。そして、より広いリングを作れたもん勝ちです。次に『精神体力』は、イメージ力です。よりハッキリ、より細かいイメージを作れたもん勝ちです。最後に『マインドエンジニアリング』で、人を洗脳します。舞台役者さんは空の見えない舞台の天井に夜の空を作り出し、その星の瞬きを客さんに見せれます。これもまた『マインドエンジニアリング』の、技の1つなんですね。
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