自分を客観的にみるチカラを持っていますか?
先日、エフィカシーについてのお話をしました。
ゴール達成能力に対する自己評価のことをいいますが・・・
その前に、自分で自分のことを客観的にみることができているかどうかも
本当の自分を生きる上で重要なポイントになります。
なぜなら、客観的に「今の自分の状態は適切でないな」と気づくことができれば、
その都度、修正を掛けていくことが可能になるからです。
しかし、自分を客観的にみることができない人は、
自分が適切でない状態になったとしても、それに気がつけないまま。
さらに空回りしたり、もがき苦しんだり、ドツボにはまって抜け出せなくなったりするものです。
そうなると、とにかく誰かに同情して欲しくなって、
「自分は悪くないのに(こんなに頑張っているのに)、なんで自分ばっかり・・・」
「仕事が忙しくて、恋愛する暇がない・・・」
「この年齢じゃ、もう無理ですよね・・・」
「安い給料だから、やってらんないし・・・」
などと、自分ではなく他の誰か(何か)のせいにして(=自分は被害者で不幸)、自分は何も考えない。
こんな感じで客観的に自分の状況がみれなくなっている人が多く見受けられます。
また、そうやって一度、周囲の人から同情されて満足することに味をしめてしまうと、
口を開けばこういった不幸自慢が始まるようになります。
一方で、うまくいっている人たちは、
他人から同情を得ることで満たされようとしてくる人たちに巻き込まれたくないので、
自ずと距離をとっていきます。
うまくいっている人たちは、
周囲のことも自分の状況や振る舞い方も客観的にみることができているので、
被害者意識が渦巻いている人を見抜くことができるわけですね。
さて、あなたの周りにはどんなタイプが多いでしょうか?
・自分を大切にしていて、自分の可能性を信じていて(エフィカシーが高く)、主体的に生きている人。
・自分には価値がないと思い込んでいて、他の人の意見や望みに合わせて振る舞うことで、生きる価値を感じている、依存心の強い人。
・何かのせいにして、自分なんてどうせ何もうまくできない、と自分を過小評価している、被害者意識の強い人。
実は、人って自分の内側と同じものが外側にも現れます。
ということは・・・だいたい10人くらいの近い知り合いの中で、
半数以上がどれに当てはまるかを考えてみると・・・自分の傾向が分かるはずです。
みんな1人しかいない
誰かのようになりたい、といっても、その人のまねをするだけでは、
ひと時の成功は得られても、本物にはなれません。
まねをしても、そこから自分らしく成長していくことが重要です。
知識を深め続けたり、能力を高め続けたり、人格を高めたりし続けられる人こそ、真の成功者になれる人だと思います。
客観的に物事をみることができる人は、
自分との関わり方が上手です。
自分の中の本当の自分と目を合わせることができない人は、
他人と目を合わせることも苦手です。
自分自身に笑顔を向けられない人は、
他人の前でもさえない表情をしています。
自分自身に期待できている人は、目に輝きがあって、笑顔が素敵です。
そうでない人は、どこか目に輝きがなく、うつむきがちだったりします。
私たちは、鏡がないと自分の姿勢や表情は見えません。
私たちは無意識に、思いもよらない表情を周囲の人に見せているものです。
あなたが他人だとしたら、いつもあなたの顔を見ていたいですか?
どんな表情の人だったら、ずっと傍に居たい、信頼できると思いますか?
意識していなくても、
あなたの内側の様子は、声のトーンや表情、立ち居振る舞いなどにしっかり表れているということです。
まずは、自分を大切に扱うことです。自分を受け入れ、どんな自分も好きになることです。
正解を探すのではない
悩みを持つ人の多くが、
正解(答え)を探すことばかりに気をとられています。
なぜなら、不正解=周囲からの評価を落とす、という風に、
もし間違えたら周りからどう見られるか・・・ということなどにこだわり過ぎて、
失敗を必要以上に恐れているからです。
正解や答えを探すよりも、「どんなやり方があるか?」探す方を大事にしてください。
いろんな視点で物事を見ることができる人が、これからはもっと必要とされます。
たとえ失敗しても、それを検証できた!ことが成功になります。
いろんな変化が起きれば、柔軟に受け入れられるようになるし、
停滞すれば、また別の角度から見た選択肢を探して選ぶことが可能になります。
自分の人生を受け入れることができれば、自ずと他人も受け止められるようになります。
そうやって自分の人生を受け取る器を大きくしていくことが、
結果として成功へ導くのだと思うのです。
他人の幸せを喜べない人
人の不幸に頼って幸福感を得ていると、人の不幸がないと不安な人になってしまいます。
優劣や勝ち負けにこだわる人は、人の不幸を見た時に、
自分の方が優位だと気持ちよくなるわけです。
依存心が高く、劣等感の強い人は、心の痛みを軽減するために、
人の不幸が必要になります。
これが度を越してしまうと、酷く人を傷つけたり、
組織の中では、誰かを妨害するような行動や、
意図的に誰かに損害を与えるような、効率を下げる行動を起こしたりしてしまいます。
会社の中で問題行動を起こす人に対しては、問題そのものよりも、
その人の心の痛みの原因となっていることの方にフォーカスして、
しっかりと聞き取ってあげるのが良い上司だと思います。
もしかするとその人は、無意識に上司を困らせて、
上司が不幸になることで、自分の不幸や心の痛みを軽減させているのかもしれませんから。
「私は傷つきやすい」という人は、よくよく気をつけて思い返してみてください。
意外と、周囲の人からの情報を、あえて自分が傷つくような意味で受け取っていることがほとんどです。
勝ち負けにこだわる人は、勝つために相手の弱点を探そうとします。
うまくいっている人は、相手の良いところを探して、認めて、よい関係性をつくろうとします。
相手を下げる事ばかり考えて、自分が努力することを回避している人は、いつか行き詰まります。
自分を高め続けている人は、相手の強みを上手に見つけることができ、より良いパートナーシップを築くことができます。
誰かを批判・非難・陥れるような発言をすることで、自分の優位を周囲に認めさせようとする人は、自分の弱さを隠そうとしている人です。
うまくいっている人は、そういう人には近づかないようにします。
自分を客観的にみるために
「自分を変える」「答えを見つける」のではなく、
「どうすればいいか?」の方にフォーカスしてください。
自分が相手の視点だったらどうする?
第三者だったらどうする?
画面の向こうの出来事としてみたら、どんな風に見える?
こんな風に少しずつ、物事の見方を変えるクセをつけていくと、
いろんな考え方ができるようになっていき、
それぞれを認めることができるようになれば、
選択肢も増えていくようになります。
人生で一番会話をする相手は、自分自身です。
自分と心の中で会話をする時、
自分の価値を下げるようなモノの言い方はやめましょう。
人から言われると傷つくこと、
結構、自分で自分に対して言ってしまっていることに、気づいていますか?
自分の中にいる本当の自分を愛することができれば、
愛すべき人や仕事に巡り合えるかもしれません。
自分の内側が外側の世界に現れるものなのですから(*^^*)
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