ゴールは、現状の外にセッティングすべし。これは、基本中の基本ですよね。でも、現状の外のゴールは曖昧です。曖昧だから、イメージし難いです。イメージし難いと、脳も巧く働いてくれません。曖昧さを拭い臨場感を高める為には、そのプロセスをイメージすれば良いのです。例えば、年収300万円の人が『3年以内に年収1億円』というゴールをセッティングしたとしましょう。年収1億円の人の暮らしは、イメージし難いです。でも3年後に年収1億円なら、少なくとも今の時点でどう成っていなければならないかはイメージし易いでしょう。
勿論、それは人に依って違うでしょう。3年後に年収1億円なら少なくとも今の時点で・・・経済の事を熟知してなければ変だ!と考えたなら毎朝、その人は経済新聞を隅から隅まで欠かさず読み出すかもしれません。3年後に年収1億円なら少なくとも今の時点で・・・英語をネイティブレベルで話せなければ変だ!と考えたなら直ぐに、その人は英会話教室に通い始めるかもしれません。現状の外にゴールをセッティングしても、今の現状に変化を加えようという気に成らなければ意味も価値も在りません。その辺は、巧くやった方が良いでしょうね。
そうなんです、今を換えなきゃ未来も換わりません。だから今を換えなきゃという気にさせる為に、未来にゴールをセッティングするんです。但しゴールは現状の外にセッティングせねば、やはり今を換えようという気は起きません。つまり、現状の延長にゴールをセッティングするなって事です。現状の延長の事を、ステータスクオと言います。要は「今の会社の社長に成る」は現状の延長なので、ゴールとしてはふさわしくないという事です。どんなに競争率が高くても努力や確率の問題なら、それは現状の延長。ステータスクオという事なんですね。
コーチングが日本に入ってきて、十数年。既に十数年なのか未だ十数年なのかは解りませんが、誤ったコーチングを広めてる所も多いです。詐欺師に限って協会を作るのが巧いので、それっぽく構えてる所でも油断禁物です。コーチングは何の為のものかというと、クライアントさんの人生を豊かにする為のものです。つまり100%、クライアントさんの為のものです。だからこそコーチは、(大衆に)宣伝はしても(個人に)営業はしてはいけません。クライアントさんの為のものでないなら、それはコーチングではなく洗脳と呼ばれるものですから。
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