たまにはタロットの話を。大アルカナ「吊るされた男」

Fortune Tarot

吊るされた男の心情や如何に?

静かに、ただそこに吊るされている。。。なぜ?

片足があんな格好で、しかもこんな状態で、穏やかでいられるはずがないのに、
カードの中にぶら下がっている彼の表情は穏やかで、しかもアタマには後光が差していて、
パッと見、好きでそこにそうやっているような、不思議な錯覚に陥るカードが「吊るされた男」です。

今もそうですが、こんな状況にあることが多いような気がしている私にとって、
まるで私の気持ちを代弁してくれているような、何とも言えない気持ちになるカードだったりします。

それについては追々語るとしてですね・・・

私の日頃の解釈でいうと、このカードはとっても危ういものであると同時に、その人の人間性をじっくり観察したくなる興味深いカードでもあります。

この状態でいることが、果たして本当にこの人にとって(今は良くても)幸せなのか?報われるのか?
お話を聞きながら、その人が求めていること(信念)と辻褄が合っているか、関連するカードから丁寧に読み解いていくことが必要となります。

概ね、どの解説本にも正位置・逆位置で分けて書いてありますが、
このカードに限っては、彼がぶら下がっている方向よりも、その人となりを見て判断した方が良いと思います。
ひと言で「自己犠牲」とか「忍耐」「修行」とか、
「この位置だから意味はこれ」など、カードの位置と一般的な意味だけで決めつけるのはちょっと違う気がするけどな・・・というところです。

それが本当に必要な苦しみで、状況は思う方向で報われるか否かということや、その人のモノの見方・価値観が状況に合っているのかどうかも含め、大きく掴んでいった方が、より心に寄り添うアドバイスができますよ、ということですね。

吊るされた藤井裕子

吊るしあげられるって、なんだか嫌な感じですね。。。
魔女狩りか!と突っ込みたくなりますが、このカードと重ね合わせて解説していくとですね、

表情は至って穏やか。まるで何かを悟っているよう。

しかし、実際はどうかと言えば、きっと不自由で苦しいはずで。
アタマに血が上っている状態で、自由に動くことすらできないなんて、
普通の人なら耐えられませんよね。
苦痛だし、一刻も早くこの状況から抜け出したいと思っている自分もどこかにいるはずで。。。

表面には見えなくても、きっと心の中は葛藤しているはずです。

こういう人、結構いらっしゃるのではないかな、と思います。
もっと本当はこうしたい!でも、今は状況的にも立場的にも、こうやっているしかないのだ。
無理している気もするけれど、きっとこれが最善の方法なのだ、などなど。

で、私が何が言いたいのかというとですね、

生きていれば「いっそのこと死んでしまいたい」とか「消えてしまいたい」と思うこともそれなりにあるでしょう。

そんな時、周囲の人に分かって欲しいとか、私はこんなに苦しんでいるのに、とか、
SNSや友達にぶちまけて、心の痛みを和らげることもひとつの方法だと思いますし、

どうして私がこんな目にあわなくてはいけないの?と、
募る痛みや怒りが怨みに変わって、どうにかして相手を苦しめてやろうと考える方法もあるでしょう。

しかし、この「吊るされた男」のように、自分が選択して起こった出来事を、
ひとりの人間として受け止め、苦しみも痛みも理解したうえで、あえて自分を押し殺し、現実を生きていく方法もあるわけです。

一度死んだも同然のような厳しい状況に陥って、初めて分かること、見える世界もあるでしょうし、
それを乗り越えることで、他の誰かの役に立てることがあると気づく、そういったことも望めるのですから。。。

このカードを読み解くときに忘れてはならないのが、
その状況を受け容れるに値する「信念」がそこにあるかどうかということ。

苦痛や自己犠牲という代償を払ってでも、失いたくない(手に入れたい)何かがあるのだ、という風にも読み取れますので。

この状態からどうしても自由に動きたいなら、その吊るされた木から降りるしか方法はありません。
そのままでいるか否かは、本人が決めることです。

このカードをもうひとつ別の見方でいうと、
「逆さ吊り」なので、いかにこれまでの自分の考え・視点にこだわらず、柔軟に対応できるかどうかを試されているのではないか?これまでの常識を覆すといったような、思い切ったモノの見方をしてみると良いかもよ、というアドバイスもできるということ。

この「吊るされた男」は、いつもの視点とは180度真逆な景色を見せられているわけです。

四の五の言わずにそっちを向いてみなさい、と解釈することも可能かもしれません。

自分の気に入らないものであっても、あえて受け入れる器の大きさが試されているのかもしれませんし、
視点を変えることで心理的盲点が外れ、自分自身を成長させるチャンスを得ることだってあり得るのです。

いつまでもこのままではない

まとめとなりますが。。。

逆さ吊りの状態になってまで、必死に守りたいものは何なのか?
あえて答えを出さないという選択肢もあるのではないか?

心の葛藤に苦しみ、迷いながらも、身近な人の尊厳を守るために、こういった気持ちを抱えながら過ごす時期もあると思います。

先ほども言ったように、あえて苦しみを受け入れるという、
その行動の奥にある「信念」さえしっかりしていれば、

時間の経過とともに精神的な成長を遂げ、そこに生まれる希望の芽が立派に育っていくのではないかと、

きっとその人の望むカタチで救われるのではないかと、願わずにはいられない、そんな切なさも感じるカードなのです。

最後に・・・
タロットをツールとして使う私たちは、調査員ではないのですから、
相手の傷を掘り起こして淡々と調査し、そこから出てきたカードの結果をこれが現実だとして報告することが仕事ではなく、

クライアントさんの痛みや苦しみを理解しながら、その人にとってより良い未来とは?
その人らしい人生をご自身で選択できるような解釈の仕方を心がけ、心に寄り添う対話をしていきましょう。

こういったお話は「はじめてのタロット講座」でもお伝えしています。
自分の人生に真剣に向き合いたい方向けの内容となっております。
気になる方はお問い合わせください。

気功師・タロット占い師・コーチの藤井裕子です。 選べるハーブティーと日替わりのプチスイーツをお楽しみいただきながら、ゆっくりお話をうかがっています。 日常から離れた心地良い空間で、日頃の不安やストレス、緊張で凝り固まった心と身体のメンテナンスはいかがでしょうか? タロットや気功、コーチングを通して、あなたの未来に良い変化が訪れますよう、全力でサポートいたします。 ささいなお悩みでも構いません。ぜひ一度足をお運びください。

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