少しずつ変化していくもの

Fortune Tarot

焦らずにフィードバックを取ってみる

何事もですが、一足飛びに全てを理解して変化する、変化させることは難しいです。
結果を早々と求める人も多いですが、それができることは稀であり、奇跡に近いと思います。

例えば、新しい仕事を始めた初日から、すでに全てを把握しているかのようにさくさく仕事をこなすことは難しいでしょうし、恋愛であれば、出逢ってすぐにお互いのすべてを理解し、100%信頼し合えることなどほとんどあり得ないでしょう。

いきなりスタートから全力で突っ走り過ぎて、加減が分からなくなって息切れする人も居れば、最初から自分の理想や期待に届かない状況に、どうして自分や周囲はダメなんだ、と悲観的になり過ぎて、すぐにやる気をなくしてしまう人も居たりするのが現実です。

タロットカードの「STRENGTH」のように、異なる存在がお互いを信頼して心を通わせられるようになるためには、それなりの時間やエネルギーをかけて学び、気づき、互いに成長していくことが必要です。

外側との関わりだけでなく、自分を理解して、良い変化を起こそうとするときも同じように思います。

そういった前向きな変化を意識に上げる際に、とても役に立つのがフィードバックだと私は考えます。

気功整体でもヒーリングでもタロット占いでもそうですが、「フィードバックを大事にしてください」とお伝えするのは、些細な変化に自分で気がつけることが習慣になると、それが大きな変化に繋がることもあるからです。

当事者である自分を「客観的に観る」ことが難しい場合は特に、他人から言われて気がつくことや目が覚めることもありますので、自分だけでなく他者からのフィードバックも時には必要だったりします。

少しずつの変化を長期的に観た時に、「そういえばこの時期と比べると、ここがこんな風に大きく変わっている!」と自分で気がつけることもあるでしょうし、「この時とすると、あなたはずいぶん変わったね。」と他者から言われて成長を実感することもあるでしょう。

いつもお伝えすることですが、
命のある私たちには、確実にそれぞれの終わりの時がやってきます。
「私の人生」というものが、いつまで続くのかは分かりません。
しかし、その時までとにかく「自分を生きる」ことをいかに悔いのないように楽しむか、どこまで挑戦して変化し続けていけるか、が重要だと思っています。
せっかくの命をどのように運ぶか、ですね。

だからこそ、継続してフィードバックを取ってみることが大事だと思うのです。

「とにかくやってみて、それに対する相手や周囲の反応を観て、より良い方向に調整していく。」

どんなことであれ、結局はこれの繰り返しをしていくしかないですし、地道に続けていくことで、お互いに居心地の良い、より活動しやすい空間に変化させていくことが可能になると思うのです。

現状を放っておけば、お互いに何も気がつけないまま、思うことはそれぞれあるにせよ、一方通行の平行線が続くことでしょう。

人や物事に「関わる」って、時に勇気が必要ですし、触れたくない部分や、なあなあにしたい部分に切り込まざるを得ないことだってあると思います。

だからこそ、外側と「関わる」うえで大事なことは、「何のためにそれをやるのか?」だと私は考えます。

どちらかというと、「相手や周囲がどう思うか?」よりも、「自分の目的と照らし合わせてみて現状はどうか?今の自分はどう感じていて、どうしていきたいのか?」のほうが大事だと思うのです。

なぜなら、相手や周囲の本当の気持ちなど、深いところまで辿ろうとしても、なかなかつかめないものだから。
口では良いことを言っても、実際の腹の中ではそうは思っていないことだってあるわけですから、先に相手や周囲の気持ちばかり考え過ぎてもキリがないということですね。
もちろんそれらの不安や恐れを「やらない理由」や「関わらない理由」に使うというのもありだとは思いますが。

相手がどんな反応をするのか、どんな価値観の持ち主なのかは、結局のところ関わってみるしかありません。

もしも思っていた反応と違っていたとしても、それはそれで仕方のないことであり、どちらかが悪いというわけでもないということです。

思っていた人と違った、やり方を間違えた、など感想はいろいろかもしれませんが、自分を責める必要はなく、相手がたまたまそういう人だったというだけのことです。

「分かってもらおう」とするのではなく、「そういう人」として対処していく方がよほど関わりやすくなると思います。

独り善がりにならないために

「私はこんなに一生懸命やっているのに、どうしてこの人はこんなに適当でお気楽なんだ!」と憤る人をたまに見かけますが、そう思うならもう少し肩の力を抜いてみたら良いのでは?と思います。
もしかすると、周囲に見せないだけで、その人なりに一生懸命な部分もあるのかもしれないですし、そもそも誰もそこまであなたやその人に求めていないかもしれませんので。

「一生懸命の度合い」や「頑張ることの基準」も、人によって異なっていて当たり前なはずですから、自分と同じ何かを相手に求めても仕方がないということですね。
気合が数値化できる世界であれば別なのでしょうが、そもそもそういった個人の熱量になんの意味があるのかといえば、やはり各々の自己満足にすぎないと思ってしまいます。

これは私も気をつけるところではありますが、生きる上で、個人の自己満足の基準を、他人に押し付けられても甚だ迷惑だということです。

みんな生きる目的や価値観は違っているのですから、働くことの意義も違うでしょうし、他者との関わり方の基準も違うはずなのです。
ひとりで居ることを楽しんでいる人も居れば、誰かとつるむことが好きという人も居るのですから、何が満足かは人それぞれで良いのです。

他人を思うのは自由ですが、その人の一面だけを切り取って、個人の主観で評価することでわざわざ自分からイライラすることを選択し、結果ストレスを溜めこむことや、誰も幸せにならないような態度に出るのはいかがなものかと思います。

基本「人は人自分は自分」で良いと思うのですが、近しい間柄になるとそれも難しいですよね。

自分の子どもやパートナーにはこうあって欲しい、例えば普通であって欲しい、浮いて欲しくない、上手くやって欲しいなど、いろんな願望があるかとは思いますが、家族とはいえ、彼らは自分以外の他人です。

相手の価値観や個性を無視して、こちらの主観や理想ばかりを相手に押し付けていくと、人間関係にズレやモヤモヤが生じ、後々とんでもないことになりがちです。

その人にはその人としての居心地の良い暮らし方があります。
それが自分の価値観と合わないのなら、仕方ありません。
無理して合わせようとか合わせてもらおうとすると、どちらかに負荷がかかります。
ではどうするのが良いのかといえば、お互いが無理のないように、どこまで許容できてどこからが不快なのか、すり合わせをしていくしかないです。

それをされるとどう受け取られるのか?
お互いに言葉で反応を伝えるしかないです。
相手をコントロールするための「こうしろ!ああしろ!」ではなく、相手を責めるのでもなく、「自分はあなたの言葉や態度をこう受け取りました(目的はそれであっていますか?)」というような、率直な反応を伝えるだけです。

傷つくことを言われたな、と自分が思っても、相手に悪気がないことだってあります。
それを黙ったままでいて、何度も同じことが繰り返されるとしんどくなる一方です。

相手に悪気がないと分かっていたとしても、こちらの反応をひとこと伝えることで、変わることだってあるかもしれません。

ただし、稀に存在しますが、こちらが伝えたことを相手が勝手に責められたように捉えて逆ギレするような人であれば、その人はその程度の人間性だと思うしかないです。

逆に相手から嬉しいことをされたにもかかわらず、変に無反応でいると、相手はどうしたものかと困ったり、考えこんでしまう場合もありえます。

幸せを感じることに変にブレーキを掛けずに、素直に喜びを伝えることで、相手があなたを理解することに繋がります。

相手と上手くやっていくために、波風を立てないように、傷つかないように、嫌な思いをしないように、嫌われないように、というのは誰でも1度は考えることでしょうし、できればトラブルは避けて通りたいところではありますが、生きていればしんどい経験も少なからず体験するようになっている気がします。

しかも、あなたが善かれと思って相手のためにやったことが、人によっては余計なお世話だったりするのですから、何か行動を起こす時に「相手からどう受け取られるか?」ばかりに気を取られていると、せっかくのチャンスや、良いタイミングを逃すことだって起こり得るのが人生です。

また、周囲や相手のことに気を取られて結局何もしなかった結果、「行動を起こさなかった自分を責める」「あの時こうしていればと悔やむ」自分が出現することがあります。

そうならないためにも、本来の自分の目的を見失わないように、長期的な視点も忘れずに行動することです。
その時の参考材料になるのが、やはりフィードバックだと思います。

日々、少しずつでも良い方向へ変化していることに気がつけていれば、起こることも素直に受け取れる自分に変化していくはずです。

世の中にはお天気のように常に変化することもあれば、四季のように移り変わるものもあり、いつもの景色から雲を突き抜けてさらに上空からみれば、また違う風景がそこに広がっているように、
私という存在をいろんな視点から観察できるようになると、ちょっとだけ肩の力が抜けるかもしれません。

ここで全くの余談ですが、髪の毛って少しずつ伸びていくものなのですよね。
気がつけば、これまでの人生で最長になっていました。
特に気にしない性分なので、長くても問題ないのですが、ちょっと気分を変えようかと思うのと、髪にも念が溜まりそうという個人的な感覚もあり、ちょっとだけ短くしてみました。

長くなりましたが、お互い焦らずに、小さな変化に喜びを感じながら、気楽に生きましょう。

Fortuneの店主として、タロット占いを行っている藤井裕子です。 選べるハーブティーと、私手作りの小さな焼き菓子をお楽しみいただきながら、ゆっくりお話をうかがっています。 日常から離れた心地良い空間で、日頃の不安やストレス、緊張で凝り固まった心を定期的にメンテナンスされてみてはいかがでしょうか? あなたの未来に良い変化が起こせますように、そのきっかけづくりにお役立てください。私ができることでサポートいたします。 ささいなお悩みでも構いません。ぜひ一度足をお運びください。

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