占いが生まれたのは古く、世界の至る所で自然発生的に生まれました。例えば、西洋魔術的な占い。これは、古代のエジプトから始まってます。古代のエジプトでは、王家は神官を使って霊的な儀式を執り行ってました。その儀式は基本的に、一般人の目に触れる事はありません。しかしながら人のやる事ですから、完璧に情報が漏れるのは防ぎ切れません。ほんのちょっとだけですが、断片的な情報は外に漏れました。でも一般人にとって、王家と神官がやる様な高度な儀式なんて興味が無いどころか理解さえも儘ならないというのが現実だったんです。
そんな中で市井の霊能者は高度な霊的な儀式の情報を使って、一般人が食い付きそうな占いや呪(まじな)いを作りました。そしてその思惑は見事的中、占いや呪いは今も私達に近いものとして親しまれ続けてます。それに対して王家と神官が執り行ってた儀式の殆どは、その王朝や文明が滅びる時に運命を共にしました。でもそんなほぼほぼ絶滅状態だった高度な儀式も、息を吹き返す事と成ります。それは中世のヨーロッパの、ルネサンスの時です。古代の高度な魔術は、芸術・文化の1つとして中世のヨーロッパに華やかに蘇ったという訳なんです。
魔術といえば『白魔術・黒魔術』という語を、聞いた事が在る方も多いのではないでしょうか。こちらはゲームとかでも、よく出てきます。回復魔法が白魔術で、攻撃魔法が黒魔術ですかね。でも実際、魔術を白と黒で分ける魔術師は居ません。魔術は『低次魔術・高次魔術』で、分けられる事は在ります。先ず低次魔術とは、俗に言う願望実現系の魔術です。これは、さっきも出てきた呪いの類ですね。人に禍を加える呪(のろ)いは勿論、人に幸せを加える加持祈祷や人を癒すヒーリングとかも実は願望実現系の低次魔術という風に分けられるんです。
人の体を治したいという願いさえも、仏教では煩悩です。でも坊さんなら、氣功で人の体は治せます。むしろ氣功で人の体を治せない様なら、僧侶失格です。でも、敢えて坊さんはそれをやらないんです。それはさっきも書きましたが、人の体を治したいという願いでさえも煩悩でしかないからです。また、体を治すのは坊さんの勤めではなく医者さんの勤めだからです。最後に成りましたが、高次魔術とは神さんや仏さんと関わる事です。それが何の役に立つかは、正直なところ「???」ですがね(笑)まぁ魔術なんて、結局はそんなもんなんですよ。
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