嫌なもんは、嫌なんです。

Fortune Tarot

占いに来られる客さんの悩みの殆どは、対人に関する事だと前に書きました。そしてそれをスッキリさせるには、縁起という考えに則って生きれば良い。的な事を、前に書きましたよね。実はこの縁起、対人以外の悩みにも効くんですね。人の悩みは概ね、精神(将来)・肉体・対人・経済に分けられます。つまり、心と体と縁と財ですね。縁に関する悩みは、縁起を使えばオッケーです。縁の悩みは、縁を起こせば消えるという事でしょう。他の、人や物や事。それ等との縁が、自らを作ってます。じゃあそれ等との縁を動か(起こ)せば良いんですね。

心に関する悩み、精神や将来への悩み。過去と違い未来は見えませんから、そりゃ恐いですよね。でもこれまた、縁起を使えばオッケーなんです。未来でなく今、良い縁起を結んでけば良いんです。つまり今、周りを喜ばして生きれば良いのです。その生き方が、我がの望む未来を作ります。もちろん良かれと考えて行った事が、裏目に出てしまう事も在ります。でも良かれと考えてやった訳ですから、その事を引き摺ってはいけませんね。悔い改めて、次へ進めば良いんです。そもそも縁起では全ては空、そんな幻に対してクヨクヨしてちゃ駄目ですね。

体に関する悩み、肉体への悩み。我がや我がの愛する人が病を患ってたり傷を負ってると、それは大きな悩みですよね。実は縁起は、医学的にはホメオスタシスと言います。これは私達の体温や心拍を、一定に保つ働きを持ってます。そこだけ見れば体を守ってるのですが、成長や変化を嫌うという面も持ってます。でも私達の命は、成長や変化する事を望んでます。だから成長や変化しないと、命が縮みます。じゃあ、縁起を動かせば良いんですね。見えぬ域の縁起を動かせば、見える域で成長・変化します。そして命が煌めき、体も健やかに成ります。

財に関する悩み、経済への悩み。これは社会のと言うより、個人のですね。資本主義国家では、財が貧しくては生きてけません。財は、基本的にビジネスで築きます。そして人は、1人ではビジネスはやれません。そもそも経済その物が、実体の無い大きな縁起とも言えます。じゃあやるべき事は、周りを喜ばす事です。ボランティアでも無い限り、資本主義に於いて人を喜ばせると対価を得れるからです。そして我がの暮らしが整ってから、ボランティアとかをすれば良い訳ですよ。先ず我がが幸せでない人が、人の幸せを祈れる訳が無いのですからね。

この様に縁起を使えば、悩みは無くなります。でもこれは、理屈の話です。理屈を頭の中で解ってても、やれなければ意味が無い訳です。でもそれは、ちょっとずつやれる様に訓練してけば良いのです。私達は、テレビを知ってます。テレビに映る人は人ではなく、ただの実体の無い光です。でもテレビから流れるドラマに、私達は心を動かされる事も在ります。つまり私達は、既に空という考え方を解ってます。そして既に空という考え方と、そこそこ巧く付き合ってます。それだけでも釈迦さんが生きてた頃の民より、私達は遥かに恵まれてますよね。

古の人にとって、縁起や空という悟りはゴールでした。でも私達にとって、縁起や空という悟りはスタートです。「吉、今から縁起という考えを出して生きるぞ。」と、決めるだけで良いんです。でももしかしたら、三日坊主で終わってしまうかもしれません。じゃあ、再び挑めば良いじゃないですか。生きてる限り、何度でもチャンスは在るのですから。そうやって全ての人が、ほんのちょっとずつでも縁起という考えに則って人を喜ばし始めたら・・・きっと世は、今よりも良い物になるでしょう。と言うか、その他に世を救う術は無いのかもですね。

あ、すみません。良い物に成るってな、ふさわしくない言い方でした。良くするだとか、より良くするだとか・・・そういった物の殆どは、マヤカシの類だったりします。そもそも縁起から考えると、人は何が良くて何が悪いのか解ってません。それは己に対しても人に対しても、です。その証に、やりたい事や好きな事が解りませんという人の何と多い事でしょう。解らなければ探せば良いのに、それさえ諦めの念が阻みます。縁起では、世に絶対は在りません。善悪も正誤も優劣も、無いんです。でも『嫌な事』って、概ね同じ様な事だったりします。

だから良き世を作るのではなく、なるべく嫌な事が少ない世を作るんです。例えば戦争・飢餓・差別に殺人・強盗・詐欺と、そういった物を減らしてくんです。その為には人を喜ばせるという、縁起的な生き方が求められます。「私が君を幸せにしてあげれるか否かは、解り難い。でも私は君に◯◯ならしてあげれる。」この様に、愛する人に伝えてみて下さい。何も、やれない事を無視してやらなくても良いんです。そして縁起は、自己満足でも良いんです。だって全ては、幻なのですから。例え自己満足でも、人を喜ばし続けた先に幸せが待ってます。

幼い頃からスピリチュアルに興味と関心を持ち、多くの師に仕えつつ学びを深める。 未だ学びの途中ながら、その学びはスピリチュアルの枠を超え多岐に渡った。その知識や能力をアウトプットする場として、祓師という職を選ぶに至る。 クライアントの心に寄り添い、明日への元気が出てくる様な施術を行う。

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