入学式に行ってきました
こんにちは。
今日は宮崎海洋高校の入学式に来賓として出席してきました。
代表で祝辞を述べなくてはならなかったので、原稿を考えたりいろいろあって寝不足だったのですが・・・
とても素敵な雰囲気の入学式でした。
海に学び 海をひらき 世界にはばたく 無限の可能性を信じてどんなことも楽しんでくださいね~!
ということで。悩んだ時はぜひ、当サロンに遊びに来てください(*ノωノ)宣伝(笑)
そもそも私自身は進学校出身でしかも普通科だったので、専門的な学校のことは全く知らなくて。
この学校に保護者として関わらせていただくようになってからというもの、
今まで知らずにいたことを知るたくさんの機会を得ることができました。
感謝・感謝です。
今や『校歌』といえば、我が母校のそれではなくなぜかここの学校のイントロが流れ出すほど(笑)。
実習船進洋丸
さて、海洋系の学校といえば実習船。
約75日間かけて行うハワイ沖までの長期乗船実習があるのがこちらの学校の特色の一つなのですが、
その実習船こそが写真の「進洋丸」。
私の息子が小学1年生の頃、地域のみなとまつりで体験乗船したのが、進洋丸と出逢うきっかけでした。
あれから10年たって、よもや自分の息子があの船で長期航海に行くとも知らず・・・
思い出話はさておき、
この船、すごいんです。
何がすごいかというと、ものすごーくいろんな人の思いが詰まっているということと、
ものすごーく丁寧に丁寧に作られているということと、
今もものすごーく大事に大事に手入れされながら使われているということ。
長崎造船所で作られている間、完成するまでずっとつきっきりで経過を見守る方がいてくださったこと、
宮崎から入れ代わり立ち代わり、船の完成を心待ちにしている人たちが見学に来るので造船所の方も驚いていたらしいこと、
その熱意をしっかりと受け取めてくださった職人さんたちが、より心を込めて、
また何度も実験や考察を重ねて、素晴らしい技術で船を誕生させてくださったこと、などなど。
細かい話を聞くと、ここには書ききれないのですが、
とにかく様々なドラマを経て完成したのが、今も現役で活躍中の進洋丸なのです。
平成17年に完成したと伺ったので、私が初めてこの船に会った時というのは、まさにできたて新品の頃だったのですね。
でも不思議なことに、あの当時と今と、中の様子は全く変わらないのです。
・・・時の流れが感じられません。
その秘密はというと、乗組員のみなさんや生徒が常に美しく保とうと心がけているからこその、
今も変わらない姿なのだそうです。
話によると、海外からの検査担当の方が『本当にこの船は使用しているのか?』と疑問に思うくらい(笑)
どこもピカピカ✨。
いや~、すごいです。
千里の道も一歩から
熱く語ってしまいましたが、こんなに大きな船(646トン)も元をただせば、
↓こんなに小さなパーツからできているってご存知でしたか?
これを手作業でひとつひとつ繋いで組み立てていって、さらにエンジンやら内装やら・・・
できあがるまでに1年くらいかかったらしいのですが、
完成間近の頃、普段は見えないところまで、
しかも遅い時間まで丁寧に錆止めの塗装で仕上げられているのを見て感激した、と当時つきっきりで経過を見てくださっていた方が教えてくださいました。
船って、大海原を人の命を乗せて運ぶものです。
だからこそ、見た目は立派でも作りがいい加減なものでは決して安心して身を任せることはできません。
太平洋から見ればちっぽけな船かも知れないけれど、近くで見たら大きくて、作られるパーツは細かくて、
そこに至るまでにはたくさんの人の想いやかかわりがあって・・・
入学式のあとに、この船づくりに携わったOBの方からお話をうかがったのですが、
とても興味深過ぎて・・・占いとは関係ないかもですが、ここに書いてしまいました(^▽^;)
ちなみに、先代の進洋丸は、今も海外で活躍中とのこと。
一目で気に入っていただけたのだそうです。
汽笛の合図のお話や、船に掲げられる旗の意味など、どれも興味深いお話ばかり。
もったいないからもっと生徒に聞かせて欲しいと思った次第です(もしかしたら授業で教わるかもしれませんが)。
今年もゴールデンウイークに開催される宮崎みなとまつり2017では、
進洋丸の一般公開が予定されています。
サロンから近いので、ぜひ遊びに行ってみてください(*^^*)
豆知識
写真の船に掲げられている旗!
青の中に四角い白・・・どこにあるでしょうか?確認できますか?
これ、実は国際信号旗といって、ちゃんと意味があるのです。
ちなみにこれはアルファベットでPを表すもの。
出航予定(準備中)であることを掲揚するものなのだそうです。
1文字だけでなく、2文字・3文字組み合わせてさまざまなことが表現できる優れものなのですね。
進洋丸出航の際は「御安航を祈る」という意味の旗を掲げてくださる船もあるそう。
次に港に行く際には、国際信号旗にも注目してみるとまた違った楽しみ方ができそうですね。
いやぁ~、知らない世界のコトをちょっと聞いただけなのですが、
ワクワクで楽しかったです。
実はこんな身近なところにも、ワクワクできる世界は広がっているんですね。
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