もしかするとそうさせてしまっていたのは私?
少し前のブログで、親子の関りについて書かせていただいたのですが、とにかくいろんなパターンがありますので、一概にこうあるべきとか、これが正解なんてありません。
恋愛や結婚、仕事などでの人間関係がうまくいかないと嘆かれる人は多いですし、実際に理不尽な環境にいらっしゃる場合もあります。
もしもブラックであったり、DVであったり、ご自身の人権が侵害されていたり生命が脅かされているならば、何はともあれそこから出ることです。
しかしそうでない場合を突き詰めていくと、結局はご自身にバグがあることの方が多いような気がします。
もちろん当事者(ご自身)からすれば、こんなに悩んでいるのになかなか思い通りにならず、しんどい状況に見舞わる状態が続けば続くほど、
「こんなことになっているのは厄介なあの人のせいだ」「環境のせいだ」「親のせいだ」「職場の人たちのせいだ」「景気のせいだ」「こんな時代に生まれたせいだ」と思いたくなるのも仕方が無いのかもしれません。
私のブログでもこれまでいろいろな書き方をしてきましたが、こういった感じで周囲のせいにしたって、何も状況が変わらないのはご承知の通りです。
結局、いつまでもモヤモヤと悩みを抱えてしまう根底にあるのは、その人のよろしくない「セルフイメージ」なのかな、と感じずにはいられません。
セルフイメージとは、ざっくりいうと「自分が自分のことをどう思っているか」ですね。
どこへ行っても問題が起こりがちな方はたいてい、心のどこかで何かしらの経験やジャンルに対して上手くいったためし(記憶)がないように感じて、なんだか自信が持てないといった方が多いようです。
要は特定のことに関するセルフイメージが低い(よろしくない)ということですね。
「こんな自分ではきっと上手くいかないだろう」
「こんな自分はダメだ」「上手くやれる気がしないからできれば問題を抱えたくない」と自分に対して心のどこかで思っているんだけれど、それでも「自分は間違っていない」と思いたい。
ダメな自分なんて見たくない。
ダメだなんてそんなはずはない。
そんな私なんて、私じゃない。
私のせいじゃない。
だから、何か問題が起きた時に、
自分では無く、特定の何か(誰か)を悪者にしたくなるのです。
「〇〇がこうだから、自分は苦しい思いをしなくてはならないのだ(思い通りに生きられないのだ)。」と。
〇〇に入るのは、親であったり、上司であったり、世の中であったり、お金であったり・・・
こういった方は、こんな風にセルフイメージがよろしくないまま、被害者意識で自己正当化しつつ勝手な妄想を繰り広げては、しなくても良い不要な努力をしていることが多いです。
なぜ、どうしようもない方向に落ち込んだり悩んだりしてしまうのか?
なぜ、それを周囲のせいにしたくなるのか?
なぜなら、ダメな自分を自分で見たくないからです。
(ダメな自分なんてどこにもいないのに、自分でつくりだしているだけなのに、です。)
この被害者意識を作り出しているセルフイメージを見つめなおすことこそが、そこから抜け出すポイントになります。
もしもあなたが自己嫌悪や自己卑下、自己否定のセルフイメージにしがみついたまま生きていくとするならば、例え上司が嫌いだからと転職しても、また同じことが起きてしまうでしょう。
私って男運が無いんです
ご本人は無意識かもしれませんが、5分に1回くらい「わたしって男運が無いんです」と呟かれる方がいらっしゃいました。
まず、その「ご自身に対する呪いのような言葉を発するのはやめた方が良いですよ」、とお伝えしたのは言うまでもありません。
もしもそんな自分をやめたいのであれば、呪いのようなセルフトークを中断することが先です。
さらにその方へは、「毎回お付き合いする相手に、そういう態度をとらせてしまっている自分がいないかを見直してみることですね」、とお話ししました。
知らないうちに、相手をイラっとさせる自分がいないかどうか?
知らないうちに、相手からの信頼を失わせるような態度(言動)をとっている自分がいないかどうか?
もしも何かが上手くいかないときには、ご自身の「何が相手をそうさせているのか?」に目を向けていくことも、時には必要です。
すると、結局は「自分はこういう人だからこうしなきゃならない」というよろしくない自分に対するセルフイメージにたどり着くことが多いです。
いつも浮かない顔でいじけてばかりいるクラスメートは、愛されキャラでしたか?
人の批判ばかりで自分を棚に上げている同僚は、周りから本当の意味で慕われ、助けられていましたか?
親から過剰に心配されたり、厳しいことを言われる方も同じです。
過去に、本当に親からの信頼を裏切るようなことをやってしまっていませんでしたか?
その際に、きちんとそれを挽回するような(心配させないような)配慮をしてきましたか?
「なぜ親にそういう態度をとらせてしまっていたのか?」を問いかけてみることをおススメします。
もちろん、親御さんに問題がある場合もありますので、原因を探すというよりは、「客観的に今の関係性を見てみることができるかどうか」の方が大事だということですね。
上手く自分との関係性が築けている(セルフイメージが良い方向へ発揮されている)時は、不思議と周囲の人たちも良いリアクションをしてくれるものです。
ダメな自分などそもそもいません。
それは幻想でしかありません。
また、誰かが言った「あなたってこうだよね」というネガティブな発言は、本当のあなたではありません。
他人から貼られそうなレッテルは、その人のフィルターを通して見えたあなたの印象や意見であって、本当のあなたではありません。
もしもあなたがそのレッテルを受け入れてしまうと、「その人が思う、こうである自分を証明しなくてはならない」と変に無意識が思い込んでしまって、勝手に勘違いした方向に状況が動いてしまいます。
誰が何と言おうと、それは私ではない。
それはその人が創り出したモノである。
私はそんな人間ではない。
私は自分がやりたいことを達成できる能力を持った人間である。
「人に言われた自分」が本当の自分だと定義して生きていると、それに振り回されてしんどいだけです。
分かっていて演じるのと、私は誰かに言われた人物なのだと思い込み、その役になりきろうと必死に努力するというのは違うということですね。
こういったことからも、
「あなたがあなたのことをどう思っているか?」というセルフイメージが、周囲との関係性の基盤をつくる上でとても重要だと、お伝えせずにはいられないのです。
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