催眠術師は、催眠状態を作る事を重んじます。勿論、催眠状態さえ作れば良いという訳では無いのですがね。それでも、催眠状態を作れなければ何も始まりません。被験者さんを催眠状態に導く為には、先ず我がを催眠状態に導かねばなりません。我がが催眠状態に成れば、後を追う様に被験者さんも自然と勝手に催眠状態に入ります。被験者さんの催眠状態を深めようと考えれば考える程、余り巧くいかないもんです。あくまでも、我がを催眠状態にするんです。全ての催眠は自己催眠、とは言い得て妙。他者催眠さえも、自己催眠でしかないんですね。
催眠状態とは、変性意識状態の1種です。そしてタロットカードを使った占いにも、変性意識状態は要ります。腕の良い占師は意識的か無意識的は別にして、深い変性意識状態を作ってます。そのやり方はズバリ、クライアントさんの話を一生懸命に聴く事です。もしかしたら「たったそれだけの事?」と思われるかもしれませんね。そうなんです、たったそれだけの事なんです。クライアントさんの話を一生懸命に聴いてると、そのクライアントさんの心の中が見えてきます。クライアントさんが何を考えてるか、何となくですが解る様に成るんですね。
お祓いでも勿論、変性意識状態は肝です。そもそも、変性意識状態を深めずして霊は視えません。そして、視えぬものは祓えません。今までの霊視やお祓いでは、臨場感が全てでした。いや、今でもそうなのですが。クライアントさんに憑いてる悪い霊を、いかにリアルにイメージするかが全てでした。強そうな霊を、イメージするんです。そんな霊と命を賭して戦い、そして勝つ。その臨場感にこそ、お祓いの効き目が在ったんです。しかしながら所詮、イメージはイメージに過ぎません。どうにでも、イジれます。そこに臨場感を、持てば良いんです。
気功も右に同じく、なのですが。現代気功は、ちょっと違います。気功の術は、ピューと伝授しちゃえます。変性意識状態を深めなくても、伝授された気功の術はトリガーを刺激すれば効きます。初めは、それで良いんです。それでも、ガンガンに気功の術を使う事に意味と価値が生まれます。童が遊ぶかの如く、命を懸けて遊ぶんです。気功師さんに限らず、プロに成るってなそういう事です。但し、型を繰り返しててはいけません。勿論、初めは型の反復練習をせねばなりませんがね。私達は常に頭を働かせ、バージョンアップし続けねばなりません。
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