催眠術を使えば、禁煙もやれます。例えば『煙草を吸うと吐き気を催す』という、催眠術を掛ければ良いんです。でも煙草を吸って吐き気を催しても、頭では煙草が未だ好きな訳です。じゃあ『煙草が嫌いに成る』という催眠術を掛ければ良いのですが、それも寝たら解けます。禁煙つまり『煙草を吸うのを辞める』というのも、1つのゴールセッティングです。催眠術は、あくまでも催眠術。特に言語催眠(古典催眠)は、やはりあくまでもショー(エンターテイメント)催眠なんですね。勿論、だからと言って古典催眠に意味と価値が無くはないです。
少なくとも僕は、ショー催眠が好きです。特に僕のショー催眠の師は論理派で、ハッキリとした事を好まれる方です。ショー催眠では「手が固まる」と言えば手を固めれますし、また「これが好きに成る」と言えば好きにさせれます。更には「◯◯が見える」と言えば、幻さえも被験者さんに見せれます。ハッキリと断定的に言って、ハッキリとした現象を出す。催眠術師としても被験者さんとしても、とても解り易いです。ショー催眠には、速さが求められます。被験者さんの脳を惑わし、摩訶不思議な世界を作る。これこそショー催眠の、醍醐味です。
ショー催眠を味わう事で、脳の不思議さを知る事は良い事です。脳の無限の可能性に触れる事で、我がの脳への信用信頼が増します。私達の脳は、私達が休んでる時でさえ休まずに働いてくれてます。例えば脳幹なんかは、心拍や血流や呼吸をコントロールしてます。つまり脳幹が休むと、死んじゃうんです。だから脳幹が生きてるか否かを、脳死の判定基準としてる国も在る位ですからね。心拍も血流も呼吸も脳幹が自然と勝手にやってくれてるので、なかなか意識に上げ難いかもしれません。でも時には、脳幹さんを労ったげると良いかもしれません。
さて、さっき催眠術はゴールを果たすのには役に立たない的な事を書きましたが・・・催眠術はあくまでも道具に過ぎませんので、巧く使えばゴールを果たすのにも使えます。例えば催眠療法や非言語催眠を使えば、寝ても解けない催眠を掛けれますしね。するとやはり、ゴールセッティングの仕方が肝に成る訳です。催眠療法や非言語催眠の効き目を上げるも下げるも、クライアントさんのゴールセッティングに依ります。ふさわしくないゴールをセッティングしても、それは寝たら解けるショー催眠みたいなもんです。決して、果たせないでしょうね。
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