例えば貴方が、1人の友と喫茶店に入ったとしましょう。そして席に着いた友は、アイスコーヒーを注文する様です。そこで貴方は言語を使って、アイスコーヒーを注文するという友の考えを換えれますか?但し「アイスコーヒーを注文するのを止めなよ」等の、直接的な事を言ってはいけません。色んな言い方が、在るとは思うんですよね。例えば「この店のホットコーヒーは旨いらしいよ」とか「この店は特製のミックスジュースが名物らしいよ」とか「この店は冷房が効き過ぎてるね」とか、考え出すと色んな手を考え付けるのではないでしょうか。
これもまた催眠の1種であり、洗脳の1種でもあります。と言っても、初歩的なものですがね。これは単に、話術や話力の話をしてる訳ではありません。これは、言語を使った初歩的な内部表現の書き換えなんですよね。催眠にも、言語催眠と非言語催眠が在ります。そして言語催眠は、更に2つに分けれます。それは言語という言語催眠と非言語という言語催眠です。言語という言語催眠は、解り易いですよね。「だんだん貴方は眠く成る」とか、そういうのです。非言語という言語催眠は、催眠術師の目線や手や体を使った催眠術の事を指すんですね。
目線や手や体を使った催眠術と言っても、これは一般の人でも無意識に日常の生活で使ってる事が多いですよね。身振り手振りを使って人と話す事も在るでしょうし、アイコンタクトなんかもそうですね。じゃあ何で、これ等は単に非言語催眠ではなく非言語という言語催眠なんでしょう?それは私達が、物や事を言語で認識してるからです。言語を口に出さなくても頭の中でさえ発しなくても、私達は無意識的に言語で物事を認識してます。赤ちゃんの頃は、眼に映る全ては光の1枚絵でした。それを言語という音声で切り取り、物を覚えてきたんです。
そう考えると、真の非言語なんて無いのかもしれませんね。私達にとって、言語は切っても切り離せないものです。言語催眠の中に、モーダルチャンネルを切り替えるという技が在りますが。例えばBGMが掛かってる店の中で言語催眠を掛ける時に、被験者さんに「店のBGMが快く頭の中に響いてます」とか伝える訳です。基本的に被験者さんは、BGMを聞き流してますよね。それを言語化して意識に上げたげる事で、被験者さんの催眠状態を深めれるんです。つまり聴覚から言語への、モーダルチャンネルの切り替えを行ったという事なんですね。
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