し 成 り 織

Fortune Tarot

タロットカードには、シナリオが在ります。それは大アルカナの22枚にも、小アルカナの56枚にも在ります。大アルカナの22枚のシナリオは、天地創造・世界創生・宇宙誕生のシナリオです。小アルカナの56枚は、それぞれのスートに分かれてます。ワンド・カップ・ソード・ペンタクルの4種のスートが、14枚ずつ在ります。ただその14枚の中にペイジ・ナイト・クイーン・キングの4種のコートカードが、4枚ずつ在ります。だからソードの3とか、カップのクイーンとかが在ります。そう考えると、小アルカナはトランプに似てますね。

さっきも書きましたが、大アルカナの22枚のタロットカードのシナリオは天地創造のシナリオです。無から有が生まれるシナリオで在り、情報空間から物理空間が生まれるシナリオでも在ります。という訳で前半のタロットカードは、見えぬ域を表してるという事に成ります。そして後半タロットカードは、見える域を表してるという事に成ります。ナンバー0の『フール』が始まりで、ナンバー21の『ワールド』が終わりです。因みにライダーウェイト版のタロットカードでは、フールとワールドの絵の構図が似てるというのもオモシロいですよね。

小アルカナの56枚のタロットカードのシナリオは、人の成長のシナリオです。ワンドだけで・カップだけで・ソードだけで・ペンタクルだけで、完結するシナリオでも在ります。またワンド〜カップ〜ソード〜ペンタクルという、1本のシナリオでも在ります。また更にオモシロい事に、ワンドの1・カップの1・ソードの1・ペンタクルの1は特殊なカードです。ワンドの1はワンドその物を表しており、残りの3種の1のカードでも同じ事が言えます。それぞれの1のカードが、大アルカナの『フール』と『ワールド』の働きをしてると言う訳です。

恐らくなのですがタロットカードが占術や魔術の道具に成る前の遊戯の為の道具だった頃には、タロットカードにシナリオは無かったでしょう。そしてタロットカードのシナリオは、タロットカードを使って占う時には取り上げられません。強いて言うならタロットカードの意味を覚える時に、覚え易くする為にタロットカードのシナリオを使う位でしょうか。でも僕はタロットカードのシナリオに、製作者の深い意志を感じずにはいおれません。そもそも生きるという事は、シナリオその物です。誰の生も、世にたった1つだけの貴い物なのですからね。

生きるのに、変化は要りません。シナリオさえ、在れば良いんです。シナリオとは、つまり『意図』の事です。そして意図とは、つまり『事』の事です。シナリオには『システム』という、対が在ります。システムとは、つまり『意義』の事です。そして意義とは、つまり『理』の事です。意義と意図、これ等を合わせた物を『意志』と言います。意義とは、意味と価値の事です。意図とは、ゴールとゴールまでの地図の事です。ゴールとゴールまでの地図、これぞ正しくシナリオです。ゴールと地図も無しに、私達は人生の荒波を航海できないでしょう。

ゴール、の事を『目的』と言います。それは、決して『目標』では無いんです。目標の標は『しるべ』です、道路標識とかの標です。それに比べて、目的の的は『まと』です。的がゴールなんです、標がゴールじゃないんです。例えば北海道に行きたいとして、北海道はゴールです。でも「北海道まで右折して後◯◯km」と書かれた道路標識は、決してゴールではないですよね。つまり目的が『ゴール』で、目標は『プロセス』なんです。そしてプロセスが、ゴールまでの地図なんです。だからゴールとプロセスの、そのどちらも要るという訳なんです。

悩んでる人を、迷える子羊と喩える事が在ります。そう捉えると、人生は迷路の様な物なのかもしれません。そしてそんな迷える子羊さん達が、占いに来られる訳です。でも誰だって、迷い悩む事は在ります。迷い悩む事は、悪い事では在りません。そんなクライアントさんに私達占師がして差し上げれる事は、実はたった1つだったりします。クライアントさんに再び、ゴールを想い出して頂く事なんです。またクライアントさんに依っては、新たなゴールを定めなければならないかもしれません。その時は勿論、私達占師はそれを助けさせて頂きます。

ゴールさえ決めれば、放っといても人はゴールに向かって歩き始めます。それは例えるなら、飛行機のオートパイロットシムテムみたいな物です。ゴールを想い出す、もしくはゴールを更新する。たったそれだけの事で、人は再び強く歩み始めれるんです。生きるという事は、シナリオを織り成すという事です。その織り成されたシナリオは、誰でもない貴方だけの物です。だからこそ己の人生の舵を、自らに取り戻さなければ成りません。取り戻して初めて、本当の人生がスタートするんです。意義と意図、つまりハッキリとした意志を持ちたいですね。

幼い頃からスピリチュアルに興味と関心を持ち、多くの師に仕えつつ学びを深める。 未だ学びの途中ながら、その学びはスピリチュアルの枠を超え多岐に渡った。その知識や能力をアウトプットする場として、祓師という職を選ぶに至る。 クライアントの心に寄り添い、明日への元気が出てくる様な施術を行う。

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