○歳まではあやまらなくて良い?
これは私の考えなので、
子育てのルールを決めるのは、それぞれのご家庭です。
そして、以下の文章はあくまでフィクションです。
ある日、とあるお宅にお友達の家族が食事にやってきました。
楽しい時間を過ごしていたのですが、
食後のおしゃべりの最中、お友達の娘さんが
ソファーのアーム部分に噛みついて穴をあけてしまいました。
招いた側は、「あっ」と思い、
同じように見ていて気づいているはずのお友達がどう対処するのか
黙って観察していました。
招いた側は、別に事を荒立てるつもりもなく、
ごめんね、など、何かアクションがあれば、
いいよいいよ、で終わる話でした。
もちろん、そんな流れになるよね?と思っていました。
しかし・・・
何もそのことについて触れないまま、そろそろ帰るね、と。
さすがにそれはどうかと思った招いた側は、
「○○ちゃん、帰る前におばちゃんに何か言うことなぁい?」
と娘さんに声をかけてみました。
すると、顔色が変わったのはお母さん。
「あの・・・娘に何が言わせたいの?」
想定外のリアクションに驚いた招いた側は、
「あのね、これ見てごらん?ここ、破いちゃったよね?おばちゃんの大事なソファーだから悲しいな。」と再び声掛け。
そしたらお母さん、どんな反応したと思いますか?
「うちの子、まだ4歳なんです。ごめんなさいは言えなくていいんです。」
招いた側は全員凍り付き・・・
「それに、我が家では、何があってもこちらからは謝らなくて良いと教えているので。」
結局、娘さんからも、母親はもちろん父親(ちょっとバツが悪そう)からも謝罪の言葉は無く
そのまま帰って行かれたという・・・
あくまで架空のお話です。
怒りのコントロールと謝罪は別です
気になって、いろいろな育児書を読み漁ると・・・
確かにありました。
見出しに大きく「無理やり謝らせないで!」的なことが書いてありました。
でも、よくよく読んでみるとそれは、
母親の、母親としての焦りと、
それに伴って最終的にやってしまう強引で脅迫的な
「謝りなさい!」であり・・・
謝ること自体が良くないとは、どこにも書いてありません。
むしろ、毎回頭を押さえつけてでもごめんなさいを強要することで
無駄に恐怖心や不安感を植えつけ続け、
無意識のうちにその子の中に積もり積もった結果、
思春期に爆発してしまうよりは、
自分がしたことを(何が問題なのか)認識させた上で、
間違ったことをしたと思っているようであれば、
「(ごめんなさいと思っているあなたの気持ちは分かったから)今回は代わりにお母さんが謝るね」と謝るところを見せる。
謝ったことで、状況が変わる(良い方へ)
お母さんもスッキリした様子に変わることを教える。
それを繰り返していった方が、
素直にごめんなさいが言える子(良い結果)になるそうです、よ(笑)
なるようです、よ(笑)って、つい笑いが出てしまいましたが。
ごめんなさい、私も子育て真っ最中の母親なので。
こればっかりは子どもの性格にも寄りますのでなんとも。
ありがとうとごめんなさい
要は、良い母親に見られたいとか、
ちゃんとした子に見られたいとか、
自分の気持ちを優先するからこうなるわけで・・・
謝らなくてはいけない相手がどう感じるかが先じゃないの?
と思っちゃう。
そんな、損害賠償だの慰謝料だの
謝ったら負け、ではないのだから・・・
確かに世界には、たとえ自分に否があっても謝らなくて良いとする文化を持っている国があります。
なんでもかんでも謝れとは言いません。
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「ありがとう」と「ごめんなさい」が上手に言える人は、
きっと思いやりのある人。
愛される人。
そう思うのは、私だけでしょうか?
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子育てに悩んでいるのは私も同じです。
あなただけではありません。
それぞれの年代で、様々な問題と直面します。
個人の価値観の問題であったり、コミュニケーション不足であったり、
思い込みであったり・・・
それは、誰かのせいではなく、
親子それぞれの学びであり、
お互いが各々向き合うべき課題でもあるわけで、
適当にその場を上手くやり過ごしたつもりでも、
本当に乗り越えなくてはならないことを解決しないかぎり、
また同じ課題がやってくるものです。
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向き合う過程では、
たとえつらくても、
たとえ自分や誰かが傷つくことになったとしても、
あえて手放さなくてはならないことや、
勇気を出して決断しなくてはならないこともあります。
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自分の奥深くにある問題と向き合う時、
人は誰しも孤独です。
孤立したような気にさえなることもあります。
それでも生かされているということは、
誰かに愛されているということ。
乗り越えることで、
未来が輝くような新しい何かを手にすることができるはずです。
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それはきっと、
あなたのしあわせのためでもあり、
だれかのしあわせのためでもあるはずですから・・・。
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