努力してない訳じゃない
こんにちは。蒼月です。
『思考は現実化する』という有名なフレーズがあります。
子育てでも、自分の人生においても、
確かにそうだと思うことが現実として起きているので、
これからそのようなこともちょっとずつお話しできたらいいな、と思っています。
どうでもいいことですが、
実は私、高卒です。
大学に行きたかったか行きたくなかったか、で言えば、
たぶん行きたかったんだと思います。
って、なんだか他人事みたいですよね。
朝早く、そして放課後にも課外授業を受けたり、
塾に通ってみたり、
自宅でも問題集なんかで試験対策をしてみたり、
それなりに受験生でした。
成績もそこそこだったと思います。
それでもどうしても、
どんなにやろうとしても、できないことがありました。
それは・・・
大学で勉強している自分、とか
キャンパスライフを楽しむ自分を想像することです。
なんとか想像しようにも、自分にとって
なぜか全然魅力的ではなくて。
しかもその頃、こうなりたいと憧れていた
信じていた人に裏切られるという出来事もあり、
有名な大学を卒業しているからといって、人間的に立派な人に成長できるわけではないのだ。
という、絶望感にも襲われていました(笑)
そんなわけで正直、学歴になんの魅力も感じられなくなってしまったのが、
大学進学を現実化するに至らなかった原因のひとつだと思います。
放棄という選択
その年のセンター試験当日。
緊張するわけでもなく「とりあえず」試験会場へ。
県内各地から集まる受験生に「みんなすごいね。がんばってね。」とあくまでも傍観者。
ただ、好きな教科は好きだったので、まじめに試験を受けました。
その反面、興味のない教科の試験の時は何をしていたかというと・・・
身体でリズムをとっていました(笑)
忘れもしません、頭の中を流れていたのは、
大黒摩季さんの「永遠の夢に向かって」
緊張感漂う会場に、
コツコツ響く受験生の筆記する音と、
私の頭の中のBGM。
あともうちょっとでこの時間も終わり・・・
しかしさすがに白紙ではマズいと思い直し・・・
残り数分になって、適当にマークシートの色付けを行って提出。
当たり前ですが、半分も当たるか当たらないかの世界。
結果は凸凹
教科によって得点の落差が激しすぎるものとなり・・・
いったいどうしたんだ?と思われたようです。
自分としては想定内ということで(笑)
全く悔いはありませんでした。
むしろ、好きな教科の点数が良かったことに驚く、みたいな。
今も思い出す、あの独特の空気感。
センター試験の会場の
後方の席から見渡す背中は本当にみんなすごくて。
いろんな制服・服装・髪型をしているけれど、
背中まで集中して取り組んでるのが伝わってくる。
『これまで努力した分、本番で成果が出るといいですね。』
なんて、静かに後方から祈ったりして。
本当に私、そこに居るはずなのに、外部の人になってしまっていました。
いわば完全なる放棄。
けれども良き思い出です。
センター試験の会場で試験を受ける、というひとつの経験ができたのですから。
そして内心放棄しつつも、
表向きは国公立大学進学希望ということで、
親や先生や友人たちには本当に申し訳ないと思いながら、
一応、志望した県外の大学を受験してきました。
心のどこかで、行きたくないし、と思いながら。
結果は当たり前ですが、不合格ですよね(笑)
この結果もまた、なんとも他人事だったのですが。
思えばその頃の自分は、
こうなりたい!というビジョンが全くなくて。
言われたことを、良くも悪くもそこそこ目立たない程度にやってればいいや、
くらいのものでした。
今思えば、生きてて何が楽しかったのか、何がしたかったのか、
全く謎です(笑)
浪人するのか、はたまた就職するのか、
何もかも未定のまま高校を卒業したんだな、私。
学校側からすれば、残念な生徒だったはず・・・
と、受験生を持つ親になった今さら気づいたりしているところです。
社会で役に立つ人になりたい
さて、高校を卒業してから
私が何をして過ごしたかというと・・・
しばらくほぼほぼ寝て過ごしました。
ずっと「好きな時に好きなだけ眠れない」という慢性的な心のモヤモヤが、
今さら爆発したのでしょう。
好きなだけ眠ることができて本当に幸せでした。
寝てばかりだから、さぞ無気力かというと、そうでもなくて。
しばらくすると、今度は眠ることにさえ飽きてくるわけです。
何かしたいな、から始まり、
大学に行った子たちに追い付かなくちゃ!を経て、
高卒なんて今さらどこに就職させてもらえるの?ではなくて、
むしろ「企業から必要とされる人材になりたい!」と強く思うようになりました。
それからは、
英会話スクールに通いながらTOEICや英検のための勉強をして、
秘書検定や漢字検定など、
とにかく社会に出て役に立つであろう資格は取っておこうと
手あたり次第、自分で勉強しては取得しました。
今気づいたんですけど、私にも己から学習しようという意欲があったのですね。
勉強が楽しいと思えたのは、たぶんあの時が初めてです。
あの頃の自分、がんばっていたのだな~と、今となっては懐かしく思います。
勉強ついでに、学習塾で小中学生に算数や数学を教えるようになりました。
今でもそうですが、人に何かを教えるって楽しいけれどそれなりに大変です。
特に簡単なことほど、誰かに伝えたり理解させることって難しいのだと学びました。
運命の出逢い
そんな日々が1年ほど続いたある日・・・
毎朝の日課となっていた新聞をめくって目に留まったのが、
某航空会社の求人募集の広告です。
見た瞬間、『これ!』だと思いました。
理屈抜きで、直観で。
「私、これになりたい。なる。」
そこからは全く経験のない、
就職のための履歴書の書き方について調べ上げる日々。
今だから告白しますが、その頃の私は、
飛行機なんて、ほんの数回しか搭乗したことがない上に、
行先も福岡と短時間のフライトのみ。
でも、ほんの数回だからこそ、鮮明に感動した記憶は消えないもので・・・
かえってそれも役に立ちました。
そこにいる自分がイメージできるって素敵なことですね。
毎日ワクワクして、全くダメな気がしないんです。
そんな私の周りの反応はどうだったかというと・・・
「どうせ高卒なんだから、採用されるわけがない・・・」とか
「新卒の(年上の)就活生がどんなものか、圧倒されてみたらいいんじゃないの」とか
「一度そういうの(採用試験)を経験してみるのもありかもね」とか
とにかく、ストレートに言わないだけで
無謀な挑戦だと思っていたはずです。
当の本人は、周りのそんな空気をまったく気にも留めずに
ただただ、知ることのできない航空会社の試験問題とやらがどんなものなのか
ワクワクしながらその時を待っていたわけですが・・・
ここまでくると、もうお分かりですよね。
思考は現実化するって、なんとなくこういうことなのかな、と。
さて、この採用試験が、センター試験の時とどう違ったのか、
その先のことについては、また次回お話ししたいと思います。
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