魔術と科学は、イコールだ。それは現代の私達では、考えれないかもしれない。だが魔術=科学で、高度に発展した文明が在った。地球の歴史には刻まれてるが、人類の記憶からは忘れられた文明が。私達より遥かに高度な文明を築きながらも、今は微かにその痕跡を残すのみ。
その文明では、蛇を神さんとして崇めた。森羅万象の象徴として、蛇を祀ったのだ。そしていつしか、我がの手で自然の象徴たる蛇を作り始めた。でも自然に存在する蛇と全く同じでは、恐れ多かった。だから人が作った証として、蛇の瞳は赤く肌は鈍色に煌めかせたのだった。
そして時は流れ、文明は滅びる。滅びた訳は、定かではない。でも人が滅んでも、星は回り続ける。自然は、決して滅びない。そして人が作りし蛇もまた、生き残った。勿論、殆どの蛇は人と共に滅んだ。でも人に作られながらも、真に神さん(自然)と共振共鳴した蛇も居た。
その赤色の瞳は、闇を貫く。その鈍色の肌は、闇を弾く。確かにその体は、生まれたばかりの様に小さい物では在る。でもその蛇が張る結界の表面には、赤く煌めく蛇の鱗が塒を巻く。自らを作りし人が滅んで尚、人を守る為に人を護り続ける。その姿は、正しく神さんの如し。
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