寝てる時に、夢って見ますよね。そして夢は、脳の中の記憶の整理だそうです。という事は、過去は夢なんです。でも将来の夢とか、未来に期待を持ったりしますよね。という事は、未来も夢なんです。つまり、過去は記憶で未来は期待。そして、過去も夢なら未来も夢。じゃ今現在は・・・ただの幻です。仏教風に言うなら、空ですかね。一切皆空、ってやつです。そんな約2600年前に釈迦さんが悟った事が、今の最先端科学で証明されてます。時間も空間も無ければ、この世もあの世も在りません。じゃあ私もまた、空か幻の産物という訳ですよ。
因みに時間は過去から未来でなく、未来から過去に流れてます。つまり未来という結果の原因が、過去ではないんです。原因は常に、未来に在るんです。世の成功者と呼ばれる方の中には、一時的にドン底まで堕ちるという体験をされた方も多いです。でもそんな方々の多くは、こう仰られます。「あのドン底の体験が在るから、今が在る。」つまり何を言いたいかというと、未来にゴールを決めるんです。すると現在も過去も、その煌めけるゴールの為のプロセス・シナリオという事です。じゃあ過去も現在も既に幸せでしょうよ、って話なんですよね。
一説では、この世はメッチャ小さな紐で作られてるそうです。その紐がメッチャ動いてる時、紐は素粒子と呼ばれます。でもその紐が余り動いてない時、紐は真空と呼ばれます。別の言い方をするなら、素粒子を吸い込む掃除機が在ったとして。密閉された箱の中から、素粒子を全て吸い出したとします。でも突然ひょっこり、素粒子は生まれてくるんです。この世は幻、この世は空とはそういう事なんですね。つまり私達が現実世界だと考えてる世界もまた、映画の中の世界と変わらないという事です。但し、とてもとても臨場感の高い映画なんですよ。
だからこそですよ、感情や欲望に振り回されちゃいけませんよね。勿論、感情も欲望も生きるのに要るものです。でもそれは、人生を樂しむ為のスパイスみたいなもんです。釈迦さんが生きてた頃は、今より生き難い世でした。だから釈迦さんは、苦を説きました。生まれるも苦・老いるも苦・病むも苦・死ぬも苦、ですよね。でも例えば今の若い子に、苦を説いても聞いてくれるでしょうか。この21世紀の日本を生きる、若い子等にね。今風に仏教を説くなら、苦よりも煩悩です。つまり感情や欲望に振り回されなさんなよって説いた方が良い訳です。
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