108

Fortune Tarot

人は、108個の煩悩を持ってるそうです。大晦日に除夜の鐘が108回も鳴らされるのは、108回の鐘の音で108個の煩悩の炎を消す為なんですね。では、煩悩とは何の事でしょうか。早い話が、それは慾の事です。この『慾』という字は、余り見られないですよね。こっちの『欲』なら、よく見られるのではないでしょうか。欲は、生きる為に要ります。睡眠欲と食欲は、自らを生かす為。性欲は、種を残す為。これ等の欲は、無いと生きてけませんよね。では、もう1つの慾とは何なのでしょうか。慾も何かを欲するという点は、欲と同じです。

欲という字の下に心という字が付いて、欲です。下に付いた心とは、下心の事です。つまり下心の事を、慾を言います。具体的には、プラスの慾とマイナスの慾が在ります。先ずプラスの慾は、もっと欲しいの事です。既に要る分は持ってるのに、もっともっとと求める。それこそが下心で在り、プラスの慾です。つまり、足るを知るという事です。次にマイナスの慾は、モッタイナイの事です。既に使い切ってるのに、未だ使い倒そうとする。これもまた下心で在り、マイナスの慾です。使い切った物は、感謝しつつ捨ててあげた方が良い訳なんですね。

慾こそが、煩悩です。慾を別の言い方をすると、それは『我がの都合』という事です。ただし我がの都合も、要らない訳では在りません。我がの都合は全て滅する、なんて考えない方が良い訳です。その考えだと、生きる為に寝たり食べたりする事さえやってはいけないという事に成ります。こんなアナンバランスな事は、無いでしょう。つまり『我がの都合』が悪いのではなく『我がの都合だけを考えて生きる』のが、宜しくないんです。これは、ちょっと考えて頂ければ解りますよね。そもそも人は、我がの1人だけで生きてる訳ではないのですから。

獣でさえ、我がの群を守る為に我がの命を捨てたりします。獣でさえ、我がの都合だけで生きてる訳ではないんです。じゃあ獣より進化してる私達は、我がの都合だけで生きちゃ駄目ですよね。そう考えると、我がの勤めてる会社のトップに成りたいと考える事も余りレベルの高くない考えという事に成ります。要は、群れのボスに成りたいと言ってるのと全く同じですからね。それじゃあ、猿さんと全く変わりません。たださっきも書きましたが、我がの都合は在っても構いません。我がの都合だけを考えて生きるのは人としてどうなのかという事です。

「俺は、我がの勤めてる会社のトップに成る。そして会社を、もっと大きくしてもっと社会に貢献する。」とまぁ、こんな感じの望みなら良い訳です。猿から人に、進化したと言えるでしょう。もしくは「俺は、我がの勤めてる会社のトップに成る」という望みとは違う別のジャンルで、社会貢献的な望みも持っても良いでしょうね。我がで働いて稼いだ金を一部を募金したり、慈善事業したりすれば良い訳です。つまり我がの都合しか考えてない望みも、持って良いんです。ただその数よりも多くの、社会貢献的な望みも持てば良いだけの話なんですね。

我がの都合だけを考えて生きると、後から必ずツケが回ってきます。我がの内から発せられた煩悩の炎に、自らが焼かれてしまうんです。社会貢献的な望みを持たなければならないという事に対して、それって難しいんじゃないと感じられる方も居られるかもしれません。そういう方は、取り敢えず手っ取り早く『世界平和』を望まれる事をオススメします。世界人類が、平和で在ります様に。日本が、平和であります様に。スケールの大きな望みですが、スケールが大き過ぎるが故に逆に望み易い事です。世界平和の祈り、僕はオススメさせて頂きます。

また裏を返して考えれば、我がの都合だけで考えた望みも幾つも持って良い訳です。それより多い数の社会貢献的な望みも持ってれば、煩悩を追い求めても良い訳です。勿論それは、反社会的で在ったり反倫理的では駄目です。当たり前ですが、日本は法治国家ですからね。そういった最低限のルールを犯さず、そして社会貢献もする。その上でなら、趣味を樂しんで良いんです。そもそも社会貢献も趣味も、どちらも突き詰めれば自己満足の域を出ません。でも、それでも良いんです。社会貢献>趣味だと、誰しも心を穏やかに生きてけるという事です。

社会貢献的な望みの方が多ければ、煩悩的な望みも持って良い。社会貢献も、自己満足で良い。この2つの点を解ると、とても生き易く成ります。私達の脳・心は、私達に利他的な考えや行いを望んでるという事です。そして私達は利他的でなければ、自己さえ満足させれないという事でも在ります。私も空なら、社会も空。そんな実体の無い、バーチャルな社会に貢献するんです。それは自己満足以外の、何でも在りません。でもどうやら神さんは、それでも良いと仰られてる様です。私と関わりの薄い者にも尽くす、そう考え行うだけで良いんですね。

幼い頃からスピリチュアルに興味と関心を持ち、多くの師に仕えつつ学びを深める。 未だ学びの途中ながら、その学びはスピリチュアルの枠を超え多岐に渡った。その知識や能力をアウトプットする場として、祓師という職を選ぶに至る。 クライアントの心に寄り添い、明日への元気が出てくる様な施術を行う。

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