case:3-1
とある陸上競技のアスリートとそのトレーナーが、とあるカウンセラーに相談しました。「私は次のオリンピックで金メダルを獲りたいのです、力を貸して頂けませんか?」このカウンセラーがコーチング技術にも優れてるという事を知り、この様な依頼をして来たのです。「良いですよ、えっと・・・私の知り合いで腕の良い工芸師が居るので、その人を御紹介しますね。」目を丸くしてるアスリートとトレーナーに構わず、カウンセラーは続けます。「あ、紹介料は要りません。ですから私に払うはずだった御金で、その工芸師に注文して下さいね。」
case:3-2
アスリートは、恐る恐る口を開きました。「一体、何を注文すれば良いのですか?」カウンセラーは笑いながら、こう答えました。「何って勿論、金メダルですよ。大きさもデザインも、貴方の好きな様に造ってくれますよ。その様に、私からも紹介状を書いておきますし。」するとトレーナーは、声を荒げながら言いました。「貴方は、ふざけてるのか。もう良い、帰ります。」でも怒って立ち上がり帰ろうとするトレーナーをとは逆に、驚いていたアスリートの方は落ち着きを取り戻してました。そして怒るトレーナーを制して、こう言ったのでした。
case:3-3
「すいませんでした、依頼し治させて下さい。私は金メダルを獲る事で達成感や満足感、そして幸福感を自らに与えたいのです。どうか、力を貸して頂けませんか?」するとカウンセラーは、笑いながら応えました。「解りました、承ります。」外的報酬を得る為には、問題を解決せねばなりません。それは、結果に期待するという事。内的報酬を己に与える為には、課題を達成せねばなりません。それは、結末を体験させてあげるという事。同じ様な・似た様な行動だったとしても、その意識の持ち方1つで結末は大きく変化し全く別の物に成るのです。
case:3-4
外的報酬とは、読んで字の如く形の在る物です。それは金や物は勿論、形の無い位や誉も含まれます。内的報酬とは、読んで字の如く形の無い物です。つまり『◯◯感』という奴で、上にも出てきた達成感や満足感や幸福感の事です。極論、どれだけ金や物や位や誉が手に入っても、達成感や満足感や幸福感を得れなければ意味も価値も無いんです。ただただ、虚しいだけなんです。でも達成感や満足感や幸福感を望んでれば、形の在る報酬は後から着いて来るんですね。多くの幸せを感じると書いて、多幸感です。是非とも、己に与えたげたいですよね。
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