どうして嫉妬してしまうの？

自分の価値は誰が決める？

私もそうだったのですが、家族間の関わりにせよ、恋愛の仕方にせよ、仕事や人間関係、子育てや住んでいる環境にせよ、自分以外の誰かを羨ましいと思うと、それに比べてどうして今の自分はこうなんだろう・・・とやたら周囲と比べて凹む時期がありました。

今なら分かるのです。そんなことやったって、無意味だということ。
どんなに人と比べて落ち込んだって、日常は何も変わらないのだから。

他人に嫉妬して、自分や周囲に攻撃的になっても、誰も何も幸せになどしないということが理解できれば、もっと生きやすくなるはずなのですが、分からないから無駄に苦しんでしまうのですよね。

私の場合、その時はそうすることで、「こんなに頑張ってるのになんで報われないの？」「どうして私は不幸なの？」「そういった星のもとに生まれたとでもいうの？」など、ちょっと恥ずかしくなるくらい、悲劇のヒロイン気取りだったことは間違いないです。

さてさて、私の過去はこのくらいにしておいて・・・
どうして人は自分以外の誰かや何かにちょこちょこ嫉妬しちゃうんだろうという、そこなんですが、

人って、自分以外の誰か(人物の素質だけでなく環境や持ち物含む)と比べて、自分が劣っていると感じるから、嫉妬心を抱いてしまうものでして。

別に、心の中で勝手に抱くだけなら、まったく周囲に害は無いのですが・・・。

時折、心の中に沸き起こる嫉妬心をどうにかしようと、
⓵急に明後日な（斜め上の）行動を起こして、結果的にさらに自分を追い込んでしまっていることに気がつかない方や、
⓶一周まわって自分の評価を落とすような態度や言動を、密かに嫉妬した誰かに対する悪意をもって周囲に撒き散らしてしまう方がいたりします。

しかもやっかいなのは、もしそれをやったことで自分が傷ついた場合、
⓵その原因を自分のせいではなく、嫉妬した相手のせいに変換するとか、
⓶もしくはしょうもない自分のせいにして、さらに自分の価値を自分で落として破壊的になるか病んでいく、
・・・といった感じになりがちだということです。

ちなみに、上の2つのうちだったら、それぞれどちらが良いですか？
もちろんどちらも嫌ですよね。

余談ですが、知らないうちに誰かに嫉妬されて、思いがけず攻撃(口撃)された方は、たまったものではありません。

その人が実際に、現実世界であなたの価値をわざと周囲にも分かるように失わせたり、
明確な個人攻撃をしてあなたの価値に実際に傷をつけたかというと、きっとそうではないはずです。
何が言いたいかというと、嫉妬心とは身勝手な思い込みであり、不要な幻なのだということですね。
大事なことは、こういった自分の感情に、どう落とし前をつけるかです。

私には価値がない。
あの人より自信がない。
どうせ自分なんて。
どうしてあの人ばっかり。

こういった感情に責任を取らなくてはならないのは、他の誰でもないあなた自身なのです。

他人はあなたのそのような心の中など知りませんし(特に興味がなければ知りたくもないですし)、それを誰かがどうにかすることなど不可能です。

あなたの思う、あなたの価値など、他人からしてみれば、どうでも良い話なのです。

では、あなたの価値は誰が決めるのかというと、結局のところあなたしか居ないのです。

他人の『○○さんってスゴイですね〜』は、社交辞令や、純粋にその時の気持ちを伝える上手なコミュニケーションの言葉の一つでしかありません。

生涯に渡ってその言葉が重みを持つかと言えば、きっと発した本人でさえ忘れてしまうものでしょうから、いちいち言葉の裏を読んだり真に受ける必要などありません。

誉め言葉は、素直に『ありがとうございます。』と受け取るだけで良いですし、そう言ってもらえる自分を誇りに思えば良いだけのことです。
(※そんなことないです！と相手の言葉をぶった切るのはNGです)

生涯に渡って重みを持つ言葉とは、あなたがあなたに対して発する言葉の数々です。

『お前なんか消えてしまえ。』
『だからお前は何をやってもダメなんだ。』
『ほらね、またどうせこうなるんだから、頑張ったって無駄。』

このようなよろしくないセルフトークの積み重ねが、またもや嫉妬心を生み出す原因となります。

なんという悪循環。

どこかでそれを自分からやめないと、一生しんどさがつきまといますよ。

自分で自分の評価を下げることはやめて、自分を卑下するような脳内会話は終わりにすることです。

自信や自尊心を取り戻し、自分自身の価値を確認することができたら、
より自分らしく幸せを感じられる人に変化して、嫉妬心などどこかに吹き飛んでしまうでしょう。

当然、周りの人間関係も良好になっているはずです。

そこには、あなたもOK、私もOKの世界が広がっています。
みんな違ってみんな良い、ですね。