空海さんと、密教。

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密教では『地・水・火・風』の4つのエレメントに『空』を加えた5つに縁り、世の全ては創られてると考えてました。でも空海さんが、この考えをもっと進化させたんです。空海さんは『地・水・火・風・空』の上に、更に『識』を作って置きました。地・水・火・風の上に空が在り、空の上に識が在る。この考えを、『六大』と言います。要は、空が空間の事です。つまり、物理世界ですね。そして、識は情報空間の事です。そしてもっと言うなら、識は大日さんの事です。大日さんはキリスト教の神さんの事であり、浄土真宗の阿弥陀さんの事です。

因みに前も書きましたが、密教は仏教ではないと言ってる人も居ます。それは密教で拝んでるのが、釈迦さんではなく大日さんだからです。でもこの答えを、実は釈迦さん本人が残してます。それは『法句経』という仏典の中に、『七仏通誡偈』という形で残ってるんですね。『諸悪莫作 衆善奉行 自浄其意 是諸仏教』これは『諸々の悪い事をせず諸々の善い事をし、自らの心を清めなさい。これが諸々の仏(さん)の、教えです。』最後の1文が、答えですよね。仏さんは1人でなくても良いと、仏教の開祖の釈迦さん本人が認めてるという訳です。

釈迦さんの事を、仏陀さんと呼ぶ事が在ります。仏陀とは、悟った人という意味です。という事は、釈迦さんだけでなく全ての悟った人は仏陀という訳です。こう考えると宗教色の薄い仏教も、汎神教と言えるのかもしれませんね。という事で、拝んでる仏さんが違うから密教は仏教ではないという考えは無くなりました。でも密教が仏教ではないと言われる訳は、他にも多く在ります。例えば、加持祈祷なんかもそうでしょう。そもそも釈迦さんは、呪術的な事は禁じてましたからね。しかも加持祈祷は、バチバチに現世利益を求める行いなんですよね。

『加』とは仏さんの力で、それを受け取るのが『持』です。加持祈祷をする時に僧さんは、手に印を結び口でマントラを唱え心に仏さんの姿を描きます。これを、三密瑜伽行と言います。三密とは身口意の事で、身口意とは身蜜・口密・意密の事です。身密とは、手で印を結び仏さんを呼び出す事です。口密とは、口で真言を唱え仏さんを呼び出す事です。意密とは、心に仏さんの姿を描き仏さんを呼び出す事です。身口意を一致させると、仏さんの力を呼び出せます。まぁ日常生活でも、やってる事と言ってる事と考えてる事を一致させるのは要ですね。

基本的に、仏教は現世利益を追い求めません。それを密教は認めるばかりか、仏さんの力まで借りて行ったんです。現世利益とは、除災招福です。要は、災を除き福を招くという事です。でもこれは仏教の愛である、抜苦与楽に通ずる所が在ります。抜苦与楽とは慈悲の事で、要は苦を抜き楽(喜)を与えるという事です。そして仏教の布教の基本は、対機説法です。その人のレベルに合わせて、その人に伝えれる様に教えを説くんです。そう考えると抜苦与楽を当時の民に解り易く伝える為に、空海さんは敢えて現世利益を認めたのではないでしょうか。

密教の大日さんは識の事で、それはキリスト教では神さんの愛・アガペ(博愛)を指します。また、浄土真宗の阿弥陀さんも然り。でも何で、有名な宗教は似てるのでしょうか。やはり天才は、自然と似た様な事を悟るのでしょうか?少なくとも空海さんに関しては、密教を学ぶ為に訪れた中国でキリスト教を学んだ可能性が高いです。また霊能者さんの中には、空海さんのエネルギーとイエスさんのエネルギーは似てると感じられる方も居られます。そもそも仏教の元のバラモン教はキリスト教に近く、バラモン教を再び取り入れたのが密教ですからね。

密教には、即身成仏というものが在ります。「密教は即身成仏という言から1歩も出ない」という空海さんの言が残ってるくらい、密教の核と成る事です。これは『生きたまま仏に成る』という事なのですが、決してミイラに成るという事ではありません。ただそういった修行も、確かに在ります。千日回峰行と木食行を合わせたやり方で、最後は冥想したまま息を引き取る入定というやつです。因みに真言宗の皆さんにとって、空海さんは死んでません。今も高野山に入定してるだけで、来るべき日に弥勒さんとして復活するという事に成ってる訳です。

真の即身成仏とは、今ここで大日さんを受け入れるという事です。親鸞さんは現世と涅槃の間に浄土を置き、浄土に行く為に他力本願せよと言いました。でも空海さんは、今ここで涅槃に行けると言った訳です。そもそも「煩悩と涅槃は=である」と大乗仏教の天才のナーガールジュナさんも言ってます。それは「手段と目的は同じにせよ」と言い換えると、解り易いかもです。更に更に、言うとですよ。今ここで悟らない人は、未来永劫ずっと悟れる筈が無い訳です。今ここで神さんを100%無条件に受け入れた時点で、既に神の国の住んでる訳です。

幼い頃からスピリチュアルに興味と関心を持ち、多くの師に仕えつつ学びを深める。 未だ学びの途中ながら、その学びはスピリチュアルの枠を超え多岐に渡った。その知識や能力をアウトプットする場として、祓師という職を選ぶに至る。 クライアントの心に寄り添い、明日への元気が出てくる様な施術を行う。

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