飢餓と差別

Fortune Tarot

その昔、世には飢饉が在りました。つまり、飢えが在ったんです。100人の人が居れば、90人しか食えなかったんです。飢饉のせいで、100人も居るのに90人分の飯しか作れなかったんです。そこで、マルクスという人が言いました。「食える90人の人が、ちょっとずつ食べる量を減らせば良い。そしてその減らした分を食えない10人に分け与えれば、皆が食べれる様に成り飢えは無くなる。」と、マルクスさんは言った訳です。マルクスさんって、良い人だったんですね。そしてこのマルクスさんの考えたシステムを、計画経済と言います。

でもそんなマルクスさんの考えに、異を唱えた人達が居ました。それは、イギリスとかの皆さんでした。彼等は、こう言いました。「いやいや、市場は自由経済に任せるべきだ。食えない10人なんて、放っときゃ良いんだ。」彼等の考えは、資本主義と言います。マルクスさんの計画経済と、慾に塗れた資本主義。結果から言うと、資本主義が勝った訳です。今の世は、資本主義社会です。確かに、社会主義や共産主義の国も在ります。でもそもそも社会主義や共産主義は、資本主義に対して作られた考えです。だから今の世は、資本主義で回ってます。

ただし、私達は数十年前に飢餓を克服したんです。つまり今の世では、100人の人の全てが食えるんです。誰1人として、食いっ逸れないんです。でも、変ですよね。未だに世には、飢餓で苦しむ人が何億人と居ます。これは一体、どういう矛盾でしょうか。答えは、とても簡単です。早い話が、投機に縁り飢餓が起きてるんです。はっきり言って、これは資本主義の成れの果てなんです。今の世に、資本主義なんて要らないんです。と同じく、マルクスさんの考えた計画経済も要らないんです。社会主義も共産主義も、当たり前ですが要らないんです。

私達の住む日本の資本主義は、実は階層性を強いてます。階層性と言えば、インドのカースト制が有名ですよね。インドのカースト制は、インドがインドと呼ばれる前から在りました。それこそ、釈迦さんが生きてた頃から在った訳です。ちなみに釈迦さんは王族なのでカースト制では、4つの層の中の上から2つ目だった訳です。そしてカースト制の最も上は、宗教家の層だったんです。という訳で釈迦さんが当時、他の宗教家から快く思われてなかった訳がここに在ります。上から2つ目の層の釈迦さんが、最も上の層に上がろうとした訳ですからね。

しかも釈迦さんは、カースト制を否定した訳です。更に釈迦さんは、カーストに囚われず色んな人を出家させて宗教家にした訳です。そりゃ当時の元から居るカーストで決められてた宗教家からすれば、非難轟々ですよ。その辺の恨みを買って、釈迦さんは暗殺されたんじゃないかって説まで在る位ですからね。因みに今でもインドという国には、カースト制が深く残ってるそうです。要は、インドには未だに差別が残ってるって事です。ただインドでは解り易い形で残ってるというだけで、差別ってやつは日本を含む世界中に未だ深く残ってる訳ですよ。

例えば、自由の国と呼ばれるアメリカ。この国には昔、黒人さんへの差別が在りました。「でもそれは昔の話、今は黒人のバラクオバマさんが合衆国の大統領に成れる世なんだもん。」と、そう仰られる方も居られるでしょう。でもアメリカには未だ、黒人さんの入会を許してないゴルフクラブが在ったりする訳です。ちょっと前に、ドナルドトランプさんが新しい合衆国の大統領に成りました。それからというもの、合衆国に住む白人ではない皆さんが急に差別され出すという事も起こってるそうです。アメリカから、差別は無くなってなかったんです。

ま、差別という感情に蓋をしてただけだった訳です。あ、差別と言えばスピリチュアリストの中にも差別主義者の方が居られます。例えば、魂のレベル。この考え方は、容易に差別に繋がります。そもそも人は、生まれで差別されちゃいけないんです。じゃあ生まれる前の魂なんてもんでも、差別されちゃいけないんです。そもそも魂さえ、真に在るのか否かって話ですよね。こう言うと「魂が在るという事と、魂のレベルで差別が行われる事は違う」と仰られる方も居られるでしょう。でも人類の歴史を見る限り、私達は容易に差別をしてしまうんです。

例えばインドで困ってる人を助けようとすると、その困ってる人からこう言われます。「要らん事をせんでくれ、今こうやって苦しめば死んだ後か生まれ変わった後に今より幸せに成れるんだから。」まぁ全てが全てとは言いませんが、インドって未だにこういう国なんですね。あの世やら魂やら生まれ変わりやら、極論は今の科学では確かめ様が無い訳です。だからぶっちゃけ、在るかもしれませんよね。でも魂とかを信じるという事は、実はとてもとても危ない事なんです。その事を頭の隅に、私達は置いとかなければ成らないのではないでしょうか。

幼い頃からスピリチュアルに興味と関心を持ち、多くの師に仕えつつ学びを深める。 未だ学びの途中ながら、その学びはスピリチュアルの枠を超え多岐に渡った。その知識や能力をアウトプットする場として、祓師という職を選ぶに至る。 クライアントの心に寄り添い、明日への元気が出てくる様な施術を行う。

コメント

No Comments

Be the first to start a conversation

Leave a Reply

  • (will not be published)