case:2-1
とある御婦人が、とあるカウンセラーに相談しました。「ウチの夫は・・・働かない・ギャンブルや女遊びが激しい・借金を作る・アルコール中毒・私や子を殴る・・・私はどうしたら良いですか?」カウンセラーは、言いました。「離婚されては、どうです?」すると御婦人は、溜め息を吐いて呆れ顔。「ちゃんと私の話を、聴いてました?もう1回、言いますよ!」と言い御婦人は先程と同じ説明をし、最後に一言。「こんな亭主と、別れられる訳がないじゃないですか!」この御婦人は、強制暗示に掛かった状態でした。強制暗示とは、囚人病です。
case:2-2
「離婚しては?」「だから~(説明)~別れられる訳が無い!」このやり取りが繰り返され、ようやく御婦人が自らの矯正暗示に気が付けたのはカウンセリング開始から約2時間も経ってからでした。2時間にも及ぶ死闘の末、やっとの事で強制暗示の解けた御婦人にカウンセラーは語り掛けました。「貴女は御主人の事を、愛されてるのですね。」御婦人は、無言で頷きました。その瞳には、決意の様な物が宿ってました。「では、ここから先は貴女の自由です。」今の御主人と添い遂げる、それも自由です。今の御主人と離婚をする、それも自由です。
case:2-3
強制暗示に掛けられて、我がでも気が付かない内に誰からコントロールされた状態で決めた事ではなく・・・貴方が本気で、決めるんです。今の貴方は、束縛から解き放たれた状態(自由=リバティ)なのですから・・・」そのカウンセリングはそこで終わり、御婦人は帰って行かれました。その瞳に、強い決意を秘めたまま・・・そして数日後、御婦人が子供さんを連れて再びカウンセラーの元を訪れました。「先日は、どうもありがとうございました。私は、亭主と離婚する事に決めました。やっぱりこの子の事を考えると、それが良いかなと思って」
case:2-4
夫がダメなのに家庭が回ってたのは、そもそも妻が働いていたからです。この御婦人は、充分な経済能力を既に持ってます。子を夫の虐待から守る為の、御婦人の決断でした。この話で伝えたいのは、虐待の是非では在りません。虐待は是か非で言えば、それは非でしょう。そうゆう話ではなくて、『決める』という事なんですね。この御婦人は、どうしようもない亭主を、愛すると決めたのです。そして、自由=リバティになったのです。その上で、子を守る為に亭主と別れる事を決めたのです。先ず決めるんです、決めないと何も始まらないんですね。
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