ZHE 10 – 1

Fortune Tarot

例えば、鞄の中を見てみたら財布が入ってなかったとしましょう。すると「しまった、財布を家に忘れてきちゃった」と焦ります。その家に忘れてきちゃったと思い込んでる財布、足元に落ちてますよ。でも人は時として、その足元に落ちてる財布に気が付けません。勿論、財布が落ちてないか足元も確かめるんですよ。その時に、足元に落ちてる財布は目に入ります。普通なら「良かった、足元に落ちてた」で済みます。でも財布が鞄の中に無い事に焦って、財布を家に忘れたんだと思い込んじゃうと・・・足元に落ちてる財布に、気が付けないんです。

それは、足元に落ちてる財布が目に入っても気が付けないんです。財布は家に忘れてきちゃったと思い込んでるので、目に入ってもその視覚情報を脳がカット(スルー)してしまうんです。この様な現象を、スコトーマの原理と言います。スコトーマとは、元は医学用語で盲点という意味です。脳は思い込むと都合の悪い事はスコトーマ(盲点)を作って、都合の悪い事をスコトーマの中に入れてしまうんです。それはつまり脳は興味や関心を持ってない事をスコトーマで隠してしまい、興味や関心を持ってる事だけを私達に感じさせるという訳なんです。

例えば、友から3時間も掛けてタップリとフェラーリのウンチクを聞かされたとしましょう。すると、良くも悪くもフェラーリに興味を持ってしまいます。そんな状態で友と別れ、いつもと同じ帰り道を歩いてると・・・今日は、やけにフェラーリばっかり目に写るんです。でも実は、いつもそれ位の量のフェラーリが走ってるんです。でも今まではフェラーリに興味を持ってなかったから、気が付かなかっただけなんです。いつもはフェラーリなんか、スコトーマの中に入ってるんです。でも興味を持つと、フェラーリはスコトーマから出てくるんです。

もっと解り易い話をすると、腹が減ってる時は飯屋の看板ばかりが目に付くんです。また、金が少ない時は金貸の看板ばかりが目に付くんです。つまり私達は、我がの興味と関心を持ってる物しか見ないって事です。基本的に脳は、手を抜くのが好きです。例えば脳は1度でも見た物は、もう見ません。しかもそれは記憶の領域から過去の情報を引っ張り出してるからではななく、私達を見た気にさせてるだけなんですね。でもまぁこれ程までに手を抜いてる事を私達にバレない様にしつつ、私達を普通に生活させちゃってるってのは脳の凄い所ですよね。

でも脳が手を抜いてるのには、実は訳が在ります。それは脳が、とても優れてるからなんです。脳が本気で、視覚を含む全ての五感情報を感じようと試みたら・・・受け入れれる情報の多さに、脳は一瞬でパンクしてしまいます。つまり脳が本気を出したら、脳がパンクして死んじゃう位の情報を受け入れれるという事です。仮にパンクしなかったとしても、本気の脳はトンデモナい量のエネルギーを食います。それこそ原発1基分位のエネルギーは、一瞬で使い切ります。つまり、どちらにしても脳に本気を出されては私達は困っちゃうという事ですね。

何をスコトーマに入れて何をスコトーマに入れないかは、RASが決めます。これはラティキュラー・アクティベート・システムの略で、日本語だと網様体賦活系と略します。別の言い方をすると、評価関数か重要性関数ですかね。このRASが、その人にとって何が重要で何が重要でないかを決めます。RASは、この宇宙に在る全ての物を一列に並べます。そして、その人が重要だと無意識的に感じてる順に並べる訳です。でもこの「無意識的に」というのが、肝なんです。無意識が絡んでるから、RASは並び替えるのが難しいという訳なんですよ。

だから強い興味と強い関心を持つ事が、要なんですね。要は、とても好きな事です。何でも良いので何かを好きに成ると、この1列に並んだRASがバチッと入れ替わる訳です。だからと言って、スコトーマは無くなりません。ただ今までとは別の物に、スコトーマが掛かるというだけです。例えば、とてもパチンコが好きな男の人が居たとしましょう。もう彼は、パチンコ中毒者な訳です。でもある日、彼はある女の人に恋をした訳です。するとその女の人の事ばかり考えてしまい、パチンコに行かない所かパチンコの事を考える事さえ無く成りました。

まぁ現実は残酷で、振られると再び彼はパチンコ中毒者に戻ってしまう可能性がとても高いのですが・・・それでもRASとスコトーマの原理を使うと、中毒さえも辞めれる可能性が在るという事です。じゃあ何かって言うと、何でも良いので好きな事を見つければ良いのです。すると、人生は換わります。好きな事を見つけるのが難しいなら、未来のゴールを決めるんです。今でなく未来に辿り着きたいゴールなので、ちょっとは決め易いのではないでしょうか。好きこそ物の上手なれと昔から言いますが、それ所か好きこそ人生を換える妙薬なんです。

幼い頃からスピリチュアルに興味と関心を持ち、多くの師に仕えつつ学びを深める。 未だ学びの途中ながら、その学びはスピリチュアルの枠を超え多岐に渡った。その知識や能力をアウトプットする場として、祓師という職を選ぶに至る。 クライアントの心に寄り添い、明日への元気が出てくる様な施術を行う。

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